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【三島・クレソンテーブル】月2回だけ開く特別な場所。一級建築士の女性が営む源兵衛川沿いの小さなカフェ

2026/10/02
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Mayumi Miyagawa三島市北伊豆
【三島・クレソンテーブル】月2回だけ開く特別な場所。一級建築士の女性が営む源兵衛川沿いの小さなカフェ

富士山の豊かな伏流水が湧き出る静岡県三島市。この街には、至るところに美しい水辺の風景が広がっています。中でも地域の人々に愛され、季節ごとに表情を変える「源兵衛川」のほとりに、2026年7月、新しいカフェ「クレソンテーブル」が誕生しました。

 

「クレソン一級建築士事務所」の入り口部分に併設されたこのお店は、街や人にそっとひらかれた「誰もが気軽に立ち寄れる居場所」。今回はカフェ「クレソンテーブル」の心地よい空間の魅力やこだわり、お店誕生のストーリーをご紹介していきます。

清流・源兵衛川のほとりにある、わずか6席の特別なカフェ空間

清流・源兵衛川のほとりにある、わずか6席の特別なカフェ空間

富士山の伏流水が湧き出る、三島市南町の源兵衛川沿い。

一級建築士の大内萌さんが営む「クレソン一級建築士事務所」の入り口部分に併設された、わずか6席の小さなカフェ、それが「クレソンテーブル」です。

 

月2回、土曜日限定でオープンするこの場所は、コーヒーや美味しいスイーツを提供するだけの喫茶店ではありません。

 

店主であり建築家でもある大内さんの家づくりや、源兵衛川のほとりでの暮らしについて話を聞いたり、川のせせらぎを感じながら建築空間を楽しんだりできる場所です。「暮らしを“少し”街にひらく」という想いが、そのまま形になったような、開かれた居場所となっています。

シックなえんじ色の外壁と温もりある木製の窓枠、そして屋根の勾配に合わせた愛らしい台形の高窓が目印です。

 

クレソンテーブル 外観

 

こだわりのコーヒーと自家製焼き菓子

店内へ一歩足を踏み入れると、モルタル仕上げのモダンな土間スペースが広がります。ここが「クレソンテーブル」のカフェエリアです。

 

クレソンテーブル ケーキ

 

カフェで味わえるのは、一杯ずつ丁寧に淹れられるコーヒーや、ブレンドに合わせた手作りの焼き菓子です。素材選びにも地域への愛が込められています。

地元・三島の甘いブランド人参をたっぷり使ったシナモンやスパイスの香りが引き立つ自家製の「キャロットケーキ」や国産無農薬レモンの果汁と果皮をたっぷり使ったレモンケーキなどを提供してくれます。

 

クレソンテーブル ケーキ

 

「おいしいお菓子とコーヒーを味わいながら、ホッとする時間を過ごしてほしい」という大内さんの想いが、メニューの一つひとつに込められています。 

なぜ建築事務所にカフェを?店主・大内萌さんの想い

なぜ建築事務所にカフェを?店主・大内萌さんの想い

クレソンテーブルを運営するのは、一級建築士の大内萌(おおうち もえ)さん。

大手ゼネコン(清水建設)で大型オフィスビルの設計などに携わった後、子育てを機に働き方を見直し、独立。自宅兼事務所となる「源兵衛川の家」を建てる際、入口にこのカフェを併設しました。

 

夫も同じく建築士。夫婦で多忙ながら充実した日々を送っていましたが、大きな転機となったのが「長女の誕生」でした。

都心へ通勤しながら育児をする毎日。子どもが熱を出してもすぐに迎えに行けないもどかしさや、忙しさに追われる日々の中で、大内さんは疑問を抱くようになります。

「都内へ通勤しながら子育てを続ける中で、『このままでいいのだろうか』と強く考えるようになりました。もっと家族の近くで働きながら、一人ひとりの暮らしに寄り添う住宅設計がしたい」

大規模な建築もやりがいがありましたが、大学院時代に研究していた「使う人一人ひとりが心地よく過ごせる空間(居場所)づくり」の原点に立ち返り、一般住宅の設計へ転身し、独立することを決意します。

 

「敷居の高い設計事務所を、街にひらく場所に」

「設計事務所と聞くと、なんだか敷居が高くて入りづらい印象を持たれがちです。でもカフェなら、お散歩ついでに気軽に入っていただけますよね」と大内さん。

店内ではコーヒーを楽しむだけでなく、建築やインテリア、家づくり、暮らしについてのちょっとした相談をしたり、一体となった建物内を自由に見学したりすることも可能です。

コーヒーを片手に「こんな暮らしがしてみたい」「こんなお店をつくってみたい」といった会話が自然と生まれる、オープンなコミュニティの場を目指しています。

建築としても魅力的!カフェから体験する「暮らしを街にひらく」空間

建築としても魅力的!カフェから体験する「暮らしを街にひらく」空間

「クレソンテーブル」を訪れたら、ぜひその素晴らしい「建築空間」にも注目してみてください。カフェに座っているだけで、建築家が考え抜いた空間デザインの工夫を肌で感じることができますよ。

 

ワンルームの木架構構造: 地元産の杉材を使った木架構が910mmピッチで連続するトンネル状の空間。柱がないため、手前のカフェから奥の源兵衛川の遊歩道まで視線が心地よく抜けます。

ハイサイドライト(高窓)のやわらかな光: 南側に設けられた幅約11mの高窓から、一日を通して明るくやさしい自然光が降り注ぎます。

(こんな素敵な家をいつか自分も建てることができたらいいなぁ)筆者の夢も広がってしまいました。思うのは自由、ですよね。

月2回の特別な土曜日。「クレソンテーブル」へ出かけよう

月2回の特別な土曜日。「クレソンテーブル」へ出かけよう

「クレソンテーブル」は、月2回ほどの土曜日限定で営業する、知る人ぞ知るプライベート感あふれるカフェです。

 

店名と事務所の屋号にある「クレソン」は、源兵衛川の清流に自生し、昔から地域の人々に親しまれてきた水辺の植物に由来しています。

「クレソンのように地域に深く根を張り、暮らしを豊かにする存在になりたい。小さな仕事を一つ一つ積み重ねながら、地域に群生するように人と人とのつながりを育んでいけたら」

日常のちょっとした息抜きに立ち寄るもよし、美しい川の景色に癒やされるもよし。

月に2回、土曜日だけオープンする特別な空間「クレソンテーブル」で、心地よいカフェ時間を過ごしてみませんか?

 

クレソンテーブル 内観

 

クレソンテーブルの基本情報

クレソンテーブル(クレソン一級建築士事務所 併設)

住所:静岡県三島市南町1-13

営業時間:10:00~15:30

営業日:月2回程度の土曜日(不定期・インスタグラムで案内)

駐車場:なし

アクセス:JR三島駅南口から東海バス「大平車庫」行に乗車(乗車時間6分)、「一本松」バス停下車徒歩約4分

 

 

 
 

 

この記事を書いた人

Mayumi Miyagawa

静岡県函南町出身。「沼津経済新聞」で地元情報を取材し、地元コミュニティーFMのラジオパーソナリティを務める。興味あるジャンルは、地場産のおいしいものとクラフトビール。伊豆半島の隠れた魅力を発信していきます。

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