COLUMN

【松崎町の町並み】旅する人の心を和ませる、魅力あふれるなまこ壁の町

2022/02/10
7
松崎町西伊豆
【松崎町の町並み】旅する人の心を和ませる、魅力あふれるなまこ壁の町

松崎町は伊豆半島南部の賀茂郡にある、海辺の町。穏やかな気候、美しい海岸線と里山の風景、色とりどりの季節の花々が、訪れた人々の心を和ませてくれる。町の中心部には全国でも希少な「なまこ壁」の建造物が今も残り、レトロな雰囲気の町並みはこの土地ならではの風景だ。

町を歩けば、名所旧跡や美術館、人気のグルメなど、至るところで個性豊かで魅力的な情景に出会うことができる。のんびりと散策を楽しみたい人にはぴったりの町だ。(写真提供:松崎町観光協会)

職人と町人たちが守り継ぐ、漆喰の技「なまこ壁」とは

職人と町人たちが守り継ぐ、漆喰の技「なまこ壁」

職人と町人たちが守り継ぐ、漆喰の技「なまこ壁」

松崎の町で目を引くのが、白と黒のコントラストが美しい「なまこ壁」だ。平瓦を壁に貼り付けて、目地(継ぎ目)に漆喰をかまぼこ型に高く盛り上げて塗る工法で、その漆喰の形が「なまこ」のように見えることからこの名がついたのだとか。保温性や保湿性、防火性に優れているため、明治時代〜昭和初期には全国各地で見られていたが、現在では目にすることができる場所は全国でもごくわずかだ。

ここ松崎町には190棟余りが今も残っており、地元の有志による保存活動が活発に行われている。今なお伝承されている職人たちの高い左官技術と、町人たちの努力によって守り継がれる、希少な景観だ。(写真提供:松崎町)

「なまこ壁通り(近藤平三郎生家)」でなまこ壁を知ろう

なまこ壁通り①

こちらは、「なまこ壁通り(近藤平三郎生家)」からの風景。近藤平三郎は、1877(明治10)年、薬種商を営む近藤家の長男として生まれ、東京帝国大学薬学課を卒業。ドイツ留学、東京帝国大学薬学主任教授を経て、アルカロイドの研究で功績を残した。近藤平三郎の生家がある場所は、「なまこ壁通り」と呼ばれ、松崎町の写真スポットとして代表的なところのひとつになっている。(写真提供:松崎町)

 

 

なまこ壁通り②

写真スポットとして人気があるなまこ壁通り(写真提供:松崎町)

 

ときわ大橋と時計塔

ときわ大橋と時計塔もおすすめ(写真提供:松崎町)

 

なまこ壁通り(近藤平三郎生家)

住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎216-1

TEL:0558-42-0745(松崎町観光協会)

URL:https://izumatsuzakinet.com/なまこ壁通り/

漆喰鏝絵で知られる名工・入江長八の作品を訪ねる

伊豆の長八美術館①

松崎町を訪れたら、入江長八(いりえちょうはち)の作品を訪ねたい。
“伊豆の長八”名前で親しまれている漆喰鏝絵(しっくいこてえ)の名工・入江長八。1815(文化12)年に松崎町に生まれた長八は、19歳で江戸へ出て、絵師・喜多武清(きたぶせい)に弟子入り。漆喰に漆を混ぜると鮮やかな色が出せることや、漆喰鏝絵(しっくいこてえ)という独自の分野の技法を開拓し、新たな技術ジャンルを切り拓いた松崎町を代表する人物の一人だ。

「伊豆の長八美術館」をはじめ、浄感寺内の「長八記念館」、「国指定重要文化財 岩科学校」では、長八の作品を見ることができる。(写真提供:松崎町)

 

伊豆の長八美術館②

「伊豆の長八美術館」(写真提供:松崎町)

 

重文岩科学校

「国指定重要文化財 岩科学校」(写真提供:松崎町)

 

浄感寺

「浄感寺内長八記念館」(写真提供:松崎町観光協会)

 

伊豆の長八美術館(いずのちょうはちびじゅつかん)

住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎23

TEL:0558-42-2540

営業時間:9:00~17:00

定休日:年中無休(メンテナンス休あり)

料金:大人 500円(中学生以下無料)

https://izumatsuzakinet.com/伊豆の長八美術館/

 

国指定重要文化財 岩科学校

住所:静岡県賀茂郡松崎町岩科北側442

TEL:0558-42-2675

営業時間:9:00~17:00

定休日:なし(年中無休)

料金:大人 300円(中学生以下無料)

https://izumatsuzakinet.com/国指定重要文化財-岩科学校/

 

浄感寺内「長八記念館」(じょうかんじない ちょうはちきねんかん)

住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎234-1

TEL:0558-42-0481

営業時間:10:00~15:00

定休日:不定休

料金:大人500円

URL:https://izumatsuzakinet.com/長八記念館/

URL:https://chouhachi-mh.izu-westwind.net

明治時代の豪商の暮らしを伝える「明治商家 中瀬邸」

明治時代の豪商の暮らしを伝える「明治商家 中瀬邸」

松崎町での町歩きは、町のほぼ中央に位置する「明治商家 中瀬邸」を中心に巡るとわかりやすい。
中瀬邸は1887(明治20)年に建てられた豪商・依田直吉(よだなおきち)の邸宅で、依田が営む呉服店の屋号が「中瀬」だったことから、現在はこう呼ばれている。母屋は民族資料館として一般公開されており、当時の豪商の豊かな暮らしぶりを知ることができる。

使用されている木材から彫刻などの細かな細工、調度品に至るまで贅を尽くした建物は、思わず目を見張ってしまう。母屋内にある蔵のなまこ壁は、黒漆喰で仕上げられた、松崎町でもここでしか見られない貴重なもの。ぜひお見逃しなく。(写真提供:松崎町観光協会)

 

明治商家 中瀬邸(めいじしょうか なかせてい)

住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎315-1

TEL:0558-42-3964(松崎町企画観光課)

営業時間:9:00~17:00

定休日:なし(年中無休)

料金:無料

URL:https://izumatsuzakinet.com/明治商家-中瀬邸/

URL:https://www.town.matsuzaki.shizuoka.jp/docs/2016111800024/

 

まち歩きに疲れた時は、「伊豆文邸」でほっと一息

伊豆文邸

散策の途中で一息つきたくなったら、「伊豆文邸(いずぶんてい)」に立ち寄ろう。
貴重な歴史ある建物は1910(明治43)年の建築で、母屋の正面にある帳場や土間などには、かつて営まれていた呉服商の面影が今も残る。所有者から町に寄贈された際に内部を改修され、現在では無料休憩所として開放されている。横の公園には足湯も設置されているので、歩き疲れた足をゆったりと癒してみてはいかがだろう。(写真提供:松崎町)

 

伊豆文邸外観

「伊豆文邸」の外からの様子(写真提供:松崎町)

 

伊豆文邸ひな祭り

「伊豆文邸」のひな祭りの様子(写真提供:松崎町)

 

伊豆文邸裏側

「伊豆文邸」の裏側もなまこ壁になっている(写真提供:松崎町)

 

伊豆文邸(いずぶんてい)

住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎250-1

TEL:0558-42-3964(松崎町企画観光課)

営業時間:9:00~16:00

定休日:不定休

料金:無料

URL:https://izumatsuzakinet.com/伊豆文邸/

URL:https://www.town.matsuzaki.shizuoka.jp/docs/2016020300691/

 

 

TOP COLUMN 【松崎町の町並み】旅する人の心を和ませる、魅力あふれるなまこ壁の町