【修善寺~河津】<東海バスフリーきっぷでバス旅へ>フォトグラファーが行く途中下車の旅 ②
2025/06/16(2025/05/16)
GENIC編集部フォトグラファーモデルコース修善寺天城河津
『東海バスフリーきっぷ』を使って静岡県の修善寺・河津エリアを巡る旅。GENICプロデュースでフォトグラファーのMakiさんが出かけた1泊2日のバス旅を紹介。
“伊豆の踊り子”ゆかりの地「河津七滝(かわづななだる)」や、あたたかさ溢れる魅力的なカフェ、温泉、ご当地グルメなどを満喫した。「これまで桜だけを目的に訪れていたことを悔やむほど素晴らしい旅だった」と言うMakiさんが見つけた、修善寺・河津の魅力をお届け。
最高のご飯のお供といただく朝食
翌朝の目覚めは日の出と共に。海と空の青に溶け込んでゆく太陽の橙が、心もじんわり明るく染めていってくれるよう。まどろみの世界から、現実の世界の美しさに引き込まれていく、旅先ならではの早朝の時間を満喫。

贅沢な夕食に続き、朝食も期待をしっかりと超えてくれる「一燈庵」。どれから口にしようかと朝から迷う、本当に贅沢な時間。
朝ごはんをいただいた後はロビーで休憩。「ここに住みたい!」と思うような滞在だった。
今井浜温泉 かね吉一燈庵 基本データ
<住所>〒413-0503 静岡県賀茂郡河津町見高123-5
<TEL>0558-32-0345
<駐車場>あり
行き方・アクセス
<電車>伊豆急行「今井浜海岸駅」から徒歩で3分
<バス>東海バス「今井浜」バス停下車すぐ
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今井浜温泉 かね吉一燈庵
約20分
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桜の季節を想像しながら、河津川沿いの「さくらの足湯処」で足湯
宿に名残惜しさを感じながらチェックアウト。河津駅付近の散策を始めると、河津川沿いの笹原公園の中に「足湯」の文字が。気軽に温泉気分を味わえる足湯は、オアシスのような存在で大好き。底が足ツボを押してくれるしくみになっていて、旅でたくさん歩いた足を癒してくれる。すぐ横の河津の桜並木が満開になった光景を想像しながら、じっくりと温活。
さくらの足湯処 基本データ
<住所>〒413-0512 静岡県賀茂郡河津町笹原111-3
<TEL>0558-32-0290(河津町観光協会)
<営業時間>9:00~16:00
※河津桜まつり期間中は9:00~17:00
<休業日>年中無休(源泉清掃で休止あり)
<駐車場>あり(3台)
※河津桜まつり期間中は駐車場なし
行き方・アクセス
<電車・バス>伊豆急行「河津駅」から徒歩で10分
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さくらの足湯処
約16分
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海沿いの「アンティカ トラットリア ダル ピラータ」で絶品イタリアンランチ
2日目のお昼は、海沿いにある「アンティカ トラットリア ダル ピラータ」へ。蔵造りの建物にときめきながら入店すると、テーブルが3つ。知り合いのシェフの料理を食べに訪れたようなアットホーム感。

前菜の、季節野菜のバーニャカウダは芸術作品のような盛り付けで、崩してしまうのが惜しいほど。色とりどりの新鮮な野菜はもちろん、アンチョビやニンニクの利いたバーニャカウダソースは後を引くおいしさ。パンにも付けて最後まで余すことなくいただく。

トマトとサワラ、オリーブの入ったトマトソースパスタは、トマトの甘みと魚介のうまみがぎゅっと凝縮されていて美味。そして、なんといってもパスタのアルデンテがベストで、時折り顔を出す、種ありオリーブのアクセントと共に、食感も楽しめる。

最後は、余韻に浸りながら、シェフの気まぐれドルチェと紅茶をいただく。夫婦で営んでいる、細部までこだわりの詰まったイタリアン。次は是非ディナータイムに訪れたい、という想いを抱えながら、退店。
アンティカ トラットリア ダル ピラータ 基本データ
<住所>〒413-0515 静岡県賀茂郡河津町谷津484
<TEL>0558-34-1788
<営業時間>ランチ 11:30~14:00 (L.O.) ディナー 18:00~20:30(L.O.)
<定休日>不定休
<駐車場>あり(5台)
行き方・アクセス
<電車>伊豆急行「河津駅」から徒歩で12分
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アンティカ トラットリア ダル ピラータ
約10分
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河津駅 14:10発
東海バス
↓
峰温泉 14:15着
約17分
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「川津来宮神社(かわづきのみやじんじゃ)」の御神木と御守にパワーをもらう
河津駅から東海バスで 「峰温泉大噴湯公園」に向かったものの、最寄りの「峰温泉」バス停に着くと、あいにく休園日だったことが発覚。これも旅の醍醐味であり運命だと、目的地を変更。宿でもらったマップを参考に、近くの「川津来宮神社」を目指す。

境内の奥に構えるのは、国の天然記念物であり、全国でも有数の巨木といわれる大楠。千年以上ものあいだ鎮座する御神木は、周囲14メートル、高さは24メートルで、静謐ながらも力強く、生命が持つエネルギーを全身で浴びることができる。他にも大きな木々が根を張っていて、この神社を守っているかのよう。

たくさんの木々に囲まれているおかげで、木漏れ日も美しい。そして、煌めく境内を歩いて発見したのが、「お酒を呑む人の御守」!
あぁ、ここに導かれる運命だったのだ。

かつて、この神社の御祭神が酒に酔って野原で眠ってしまい野火に囲まれた際、小鳥たちが羽に水を含ませて火を消し、命を救ったという伝承があるとのこと。今でも12月18日から23日までは、鳥や卵を食べず、酒も飲まない「鳥精進・酒精進」という風習が続いているんだとか。そこで、この神社ではお酒を呑む人に向けた酒難除け・帰宅安全を祈念した御守を販売している。
この御守を握りしめて飲み会に臨めば…、心強い!
川津来宮神社(杉桙別命神社) 基本データ
<住所>〒413-0504 静岡県賀茂郡河津町田中154
<TEL>0558-32-0800
<駐車場>あり
行き方・アクセス
<電車>伊豆急行「河津駅」から徒歩で約12分
<バス>伊豆急行「河津駅」から修善寺方面乗車、「来宮口」バス停下車、徒歩で約3分
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川津来宮神社(杉桙別命神社)
峰温泉 15:24発
東海バス
↓
郵便局前(河津町) 15:27着
約5分
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音楽好きのオーナーが経営する「Cafe&Records Delmonico’s(デルモニコス)」へ
河津来宮神社の最寄りのバス停、「来宮口」の待合所が可愛く、思わずパシャリ。河津行きのバスに乗り、河津駅方面に。

「郵便局前」で下車し、「Cafe & Records Delmonico's」へ。
童心をくすぐるような佇まいにわくわくしながら扉を開けると、レコードとCDが壁一面に。音楽好きのオーナーが集めたというレコードは、その数なんと1万枚。元々は都内でバーを経営していて、河津まで運んで来たのだそう。圧倒的な熱量に脱帽だ。

オーナーがかけてくれたレコードが、とても好みのジャンル。数えきれない楽曲が存在する中で、オーナーとの「好き」が融合する瞬間にときめいて、心も会話も弾む。

ドリンクには、20種類近くあるクリームソーダのメニューから、翡翠色が素敵な王道のメロンをセレクト。スイーツとして、アイスと塩気のある餡子が添えられていて、甘み×塩味×苦味のセッションが楽しめるコーヒーゼリーもオーダー。

毎年訪れている河津川のすぐ近くにこんな素敵な場所があったなんて。ずっとこの空間に浸っていたい。と思いながらも、今回の河津の旅はタイムアップ。帰路につくべく、河津駅へ向かう。
Cafe&Records Delmonico’s 基本データ
<住所>〒413-0515 静岡県賀茂郡河津町谷津253-1
<TEL>090-9132-1207
<営業時間>店内 10:00〜17:00
テイクアウト 10:00〜18:00
<定休日>日曜
※河津桜まつり期間中は無休
<駐車場>あり(2台)
行き方・アクセス
<電車・バス>伊豆急行「河津駅」から徒歩で8分
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Cafe&Records Delmonico’s
約8分
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河津駅
桜の時期はもちろん、桜以外の時期も魅力あふれる修善寺・河津
これまで何度も訪れていた河津の、新しい顔を知ることができた、修善寺から河津へのバス旅。桜の季節以外にもまた来て、この2日間で訪れた素敵なスポットを再訪したり、今回巡りきれなかった場所に足を運んだりしたい。
実際にバス旅をしてみて、バスの時刻表や停留所という少しの制約が、逆に世界を広げてくれたと感じる。普段は行きたい場所を効率的に巡るタイプの人も、バス旅では、時刻表や停留所を軸に世界が広がっていく感覚が持てるはず。目の前に現れるのは、計画にはなかった驚きや偶然の出会い。制約の中で、「今ここで何を選び取るか」という問いを繰り返し投げかけられる感覚は、人生と似ている気がする。限られた時間や選択肢の中で、何を大切にし、どこに進むのか。少しの制約があるからこそ、工夫を凝らし、自分だけの自由と輝きを手にできることを、バス旅は教えているかもしれない。是非、バス旅で見つける自分だけの特別な出会いを楽しんで。
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『東海バスフリーきっぷ』を使って静岡県の修善寺・河津エリアを巡る旅。GENICプロデュースでフォトグラファーのMakiさんが出かけた1泊2日のバス旅を紹介。
“伊豆の踊り子”ゆかりの地「河津七滝(かわづななだる)」や、あたたかさ溢れる魅力的なカフェ、温泉、ご当地グルメなどを満喫した。「これまで桜だけを目的に訪れていたことを悔やむほど素晴らしい旅だった」と言うMakiさんが見つけた、修善寺・河津の魅力をお届け。