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【伊豆パノラマパーク(碧テラス)】空中散歩で水盤を使った絶景山頂リゾートへ

2022/05/24(2023/02/15)
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Akari Enomoto中伊豆伊豆の国市
【伊豆パノラマパーク(碧テラス)】空中散歩で水盤を使った絶景山頂リゾートへ

2021(令和3)年7月21日にリニューアルした「伊豆パノラマパーク(碧テラス)」。葛城山の山頂にある広場「碧テラス」と麓(ふもと)のレストランやカフェを繋ぐロープウェイがあり、約7分間の空中散歩が楽しめる。ゴンドラからは、富士山や駿河湾、伊豆の街並み、自然風景が望める。(写真提供:沼津経済新聞)

「伊豆パノラマパーク」のロープウェイでの空中散歩

「伊豆パノラマパーク」のロープウェイでの空中散歩

1グループに付き、1つのゴンドラが割り当てられるので、満足感がある。片道約1,800mあり、山肌に沿ってぐんぐんと高度を上げていくので、思ったよりスピードを感じる。眼下に広がる雄大な景色とともに、ゴンドラに乗るワクワク感も楽しみたい。
なお、徒歩で登ることもできるが、かなり急な坂道になっているので、足腰に自信あり!という方でないとおすすめできない。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

「伊豆パノラマパーク(碧テラス)」の唯一無二の絶景を楽しんで

「伊豆パノラマパーク(碧テラス)」の唯一無二の絶景を楽しんで

標高452mの光輝く宝石の意味を持つ“碧(あお)”を冠した「碧のテラス」からは、伊豆の絶景が360度の大パノラマで臨める。富士山、駿河湾、空、水盤、木々の青と、一体感を体感できるテラスになっており、水盤に景色が映るように設計。キラキラと光を反射する水盤を眺めていると、海の上にいるような、はたまた空の上にいるような、幻想的な気持ちになれる。

夕方には水盤に逆さ富士が見られるので、天気のよい日をねらって撮影に訪れたい。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

「伊豆パノラマパーク(碧テラス)」内の「葛城珈琲」で絶景カフェタイムを

「伊豆パノラマパーク(碧テラス)」内の「葛城珈琲」で絶景カフェタイムを

絶景とともに、のんびりとした時間を愉しめるように、カフェなども併設されている。

テラスのふちに沿うように並んだ「ザ・ウォーターラウンジ」は、ロープウェイのりばのすぐそばにあるカフェ「葛城珈琲(かつらぎコーヒー)」の利用者限定で使用可能(1ドリンク制、天候により使用不可)。ソファでくつろぎながらゆったりと景色を楽しむことができる、碧のテラスの特等席だ。

オリジナルのドリップコーヒーや「碧のテラス」からの景色をイメージした数種類のノンアルコールカクテル、地ビールとメニューも豊富。カレーやコーヒーソフトクリームなど小腹を満たせるメニューもあり、のんびりと景色を楽しめる。

筆者のおすすめ「駿河オーシャン」は、駿河湾をイメージした鮮やかなブルー色合いと、柑橘系のすっきりとした味わいのドリンク。ウォーターラウンジからの絶景も相まって、すがすがしい気持ちになれること間違いなしだ。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

ふわふわマットレスのプライベート空間

ふわふわマットレスのプライベート空間

山頂にはもうひとつ喫茶店「かつらぎ茶寮」では、和をテーマにお茶やわさび飯、桜えびのかき揚げうどんなどの静岡ならではの食材を使ったメニューが味わえる。葛城山の斜面に沿ってつくられたカウンター席の他にも、店内には2人がけ、4人がけのテーブル席があり、肌寒い時期は店内で温まりながら絶景が楽しめる。

なんといってもおすすめは「かつらぎ茶寮プライベート ガゼボ」。木製の屋根と壁に囲われた完全プライベート空間には、ふわふわのマットレスとクッションが備えてあり、まるでベッドのよう。ゴロゴロしながら絶景を楽しむという、なんとも贅沢な空間だ。こちらは完全予約制(有料)。当日も空いていれば利用できるが、確実に利用したい方は事前にホームページから予約しよう。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

愛犬と一緒に碧テラスで自然を楽しむ

愛犬と一緒に碧テラスで自然を楽しむ

碧テラスに向かうロープウェイは愛犬と一緒に乗車が可能だが、小型犬は全身が隠れる程度のバッグやケージ、キャリーカートに、中型犬~大型犬は指定サイズのケージに入れて乗車する。小型犬用のキャリーケース、中型犬~大型犬のカートは数に限りがあるが、無料貸し出しの物もある。

 

山麓の「トラットリア 伊豆パラディーゾ」と山頂の「葛城珈琲」」「かつらぎ茶寮」、すべての飲食店で愛犬と一緒に食事が楽しめる。

トラットリア伊豆パラディーゾでは、豊かな自然に囲まれた伊豆ならではの”海と山”の旬食材を活かした本格的なピッツァをはじめ、本格的なイタリアンを堪能できる。テラス席はペットと一緒に食事ができるが、雨天や強風時には利用ができないので注意が必要だ。

 

葛城珈琲では、コーヒーやオリジナルノンアルコールカクテルなどが味わえ、かつらぎ茶寮では、”和”を感じてくつろげる空間だけでなく、カウンターで駿河湾と富⼠⼭の絶景を眺めながらお茶やスイーツなどが味わえる。

どちらも店外のデッキ席およびテラス席にてペットと一緒に食事が可能だ。店内ではペットと一緒に利用できないので注意しよう。

 

利用時の主な注意点は、以下の通りだ。

  1. ペットから離れず必ず飼い主様が付き添ってください。
  2. 排泄物の処理、器具破損・損害などは飼い主様の責任にて対処してください。
  3. ペットアレルギーやペットが苦手なお客様への配慮をお願いします。
  4. 山頂では安全のため必ずリードを着用し、できるだけ短くお持ちください。
  5. ペットに関するお客様同士のトラブルについて、当施設は一切責任を負いません。
  6. マナーをお守りいただけない場合は入場をお断りすることがございます。
  7. 手すり等にはつなぎ止めないでください。
  8. 飲食店内への入場はご遠慮ください。
  9. 館内では全身が隠れるバッグやケージ、キャリーカート等に入れてください。

(写真提供:伊豆パノラマパーク)

四季を感じる遊歩道をはじめ、アスレチックも

四季を感じる遊歩道をはじめ、アスレチックも

見どころ盛りだくさんの「伊豆パノラマパーク」は、幅広い世代の方が楽しめる空間になっている。

木々に囲まれた木製の遊歩道は、木々がトンネルのようになっているので、自然を近くに感じることができ、四季折々の風景が楽しめる。

春には晴れた日のキラキラとした木漏れ日と3万5,000本のツツジ、山桜、ソメイヨシノなど、夏には青々とした木々と、アジサイ、ユリなど、秋にはモミジが色づき、ヒガンバナやキンモクセイなどが開花する。そして、冬には、ウメやツバキ、菜の花、スイセン、河津桜、伊豆の国桜が、ひと足早い、伊豆の春の風景を見せてくれる。

 

遊歩道を抜けた先にある「さえずりの丘展望台」では、山間の街並みを眺めることができる。他にも、「丸太のアスレチック」など、のんびりとした癒し空間からアクティブなスポットまで充実。特にアスレチックは、なかなか充実しているので、子どもたちに大人気だ。

遊歩道は、碧のテラスとはまた違った神秘的な雰囲気に包まれている。ところどころにテーブルやベンチがあり、テイクアウトしたドリンクや軽食を楽しめる。自分だけのお気に入りの場所を見つけて、ゆったりと時間を忘れて過ごしてほしい。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

絶景スポットが碧テラス以外にも

絶景スポットが碧テラス以外にも

かつらぎ茶寮を過ぎて山道に歩いていくと右手に「絶景 富士見の足湯」がある。碧テラスとは異なる角度から富士山を眺められ、違った景色が楽しめるのもポイントの一つだ。

 

足湯は無料で利用でき、タオル販売も行っているため手ぶらで利用できる。

 

足湯から歩いて2~3分ほどで山頂の広いスペースに到着し、展望台の隣には撮影スポットがある。撮影スポットでは富士山を額に収められるようなフレームが設置されているため、絶景とともに記念撮影が可能だ。

 

さらに「絶景 富士見の足湯」の先にある木々のトンネル「ボードウォーク」を超えた先には「さえずりの丘展望台」がある。さえずりの丘展望台は、富士山とは反対方向の修善寺や天城峠、大室山、狩野川など中伊豆のさまざまな景色が見渡せる絶景スポットである。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

 

カップルで訪れたい恋人の聖地

カップルで訪れたい恋人の聖地

伊豆パノラマパーク空中公園は、恋人の聖地に認定されており、さえずりの丘展望台には、その象徴ともいえる「幸せの鐘」がある。秋にはボードウォークが紅葉のトンネルになっており、幸せの鐘までロマンチックな道が続く。

 

幸せの鐘は2人で鳴らすと幸せになれるとされており、日本一の富士山を見ながら永遠の愛を誓えることで、プロポーズスポットとしても有名だ。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

のんびり史跡巡りをするのもおすすめ

のんびり史跡巡りをするのもおすすめ

山頂エリアでは、食事や絶景スポットだけでなく、神社や史跡巡りもできます。主なスポットは「葛城神社」「百体地蔵尊」「源頼朝公ブロンズ像」「下駄供養塚」の4カ所であり、それぞれ特徴は以下の通りだ。

 

  • 葛城神社:平安時代からの歴史ある神社であり、毎年5月には例祭が執り行われている。
  • 百体地蔵尊:鎌倉時代より鎮座するお地蔵様であり、現在105体ある。毎年9月中旬には供養祭が執り行われている。
  • 源頼朝公ブロンズ像:源頼朝公が葛城山で鷹狩りをしたという言い伝えにちなんで作られた像だ。
  • 下駄供養塚:伊豆長岡温泉の旅館やホテルで務めを終えた下駄を、供養するための塚だ

(写真提供:伊豆パノラマパーク)

「TRATTORIA IZU PARADISO」で本格イタリアン料理を

「TRATTORIA IZU PARADISO」で本格イタリアン料理を

「碧のテラス」のリニューアルにともない、山麓には本格イタリアンを味わえるレストラン「TRATTORIA IZU PARADISO(トラットリア伊豆パラディーゾ)」がオープンした。店名のPARADISO(パラディーゾ)はイタリア語で「楽園・幸福」を意味しており、海と山の豊かな自然に囲まれた伊豆ならではの食材を活かしたメニューが楽しめる。

パスタやピッツァ、グリル料理など、本格的なイタリアン料理から、ワインやデザートも用意。ピッツァは、本場イタリア産の小麦粉を使用し、もちもちとした食感と、香ばしい焼き上がりが食欲をそそる。テイクアウトができるので、お気に入りの絶景を見ながら外でいただくのもおすすめだ。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

伊⾖の旬彩市場でショッピングを楽しんで

伊⾖の旬彩市場でショッピングを楽しんで

伊豆の旬彩市場は、伊⾖の銘菓や⼟産品、伊⾖にちなんだ品がずらりと並んでおり、バラエティあふれる品揃えが⾃慢の⼭麓のショップだ。

豊富な品ぞろえに加えてご当地の商品を多く取り扱っており、大切な人への贈り物や旅行の思い出としてお土産にぴったりな商品が販売されている。

 

特におすすめの商品は以下の通りだ。

  • 伊豆産のフルーツジャムや野菜のピクルス
  • 富士山羊羹
  • トロシーチキンの缶詰
  • 金目鯛せんべい
  • ラングドシャ
  • オリジナルグッズ

などがあるので、ぜひのぞいてみてほしい。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

スナックコーナーではご当地感たっぷりのドリンクやスイーツが味わえる

スナックコーナーではご当地感たっぷりのドリンクやスイーツが味わえる

旬彩市場内にはスイーツやドリンクを提供している、スナックコーナーがある。特におすすめなのが季節のソフトクリームとサイダー、アルコール飲料だ。

おすすめのソフトクリームは「ニューサマーオレンジ」のジャムを使っており、甘みと酸味がマッチしている。

サイダーはご当地感あふれるサイダー各種があり、アルコール飲料は伊豆らしいフレーバーの飲料が揃っている。(写真提供:伊豆パノラマパーク)

伊豆パノラマパークの基本情報

伊豆パノラマパーク(いずぱのらまぱーく)

住所:静岡県伊豆の国市長岡260-1

TEL:055-948-1525

ロープウェイ営業時間:2/16~10/15 9:00~17:30(上り最終17:00)

           10/16~2/15 9:00~17:00(上り最終16:30)

トラットリア 伊豆パラディーゾ営業時間:11:00~15:00(最終受付14:00)

ロープウェイ往復料金:大人(中学生以上)2,500円、子ども(小学生)1,400円、幼児(3才以上)900円

※2才以下のお子さまは無料

※障害者手帳をお持ちのお客さまは割引料金にてご案内いたします

駐車場:あり(無料)

アクセス:伊豆箱根鉄道 伊豆長岡駅より伊豆箱根バス「長岡温泉場循環」/「伊豆三津シーパラダイス」行に乗車(乗車時間15分)、「伊豆の国市役所前」バス停下車 徒歩約1分

URL: https://www.panoramapark.co.jp/

 

 

この記事を書いた人

Akari Enomoto

河津町在住。「Izu Letters」編集担当。大の猫好き。趣味は伊豆のオシャレなカフェめぐりと言いたいところだが、休日はだいたいお昼まで寝ている。最近、早起きをして行ったカフェは、伊豆高原にある「ねこカフェ にゃおん」。

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