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【下田温泉】変化に富んだ美しいビーチと幕末ロマンを感じる南国リゾート

2022/02/01
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Ryoko Kawada下田市南伊豆
【下田温泉】変化に富んだ美しいビーチと幕末ロマンを感じる南国リゾート

伊豆半島の先の南東側にある下田市。ペリー来航の地として有名な下田は、ペリーロードや了仙寺など幕末・開国の歴史ロマンを感じるスポットが多い。下田市内には最高ランクの水質を誇る9つのビーチがあり、海水浴や磯遊び、釣り、ビーチヨガ、サーフィン、ダイビングなど多彩な楽しみ方ができる「海洋浴」のメッカとなっている。

下田温泉は、蓮台寺、河内、白浜、観音、相玉、5つの温泉の総称。海の近くでは波音を、川の近くではせせらぎを、山の中では鳥のさえずりを聞きながらと、それぞれの良さを感じることができる。

歴史と共に歩む下田の名湯

歴史と共に歩む下田の名湯

奥下田の山間にある観音温泉は、“美肌の湯”として有名。強アルカリpH9.5で、入浴はもちろん「飲む温泉」として体の中から健康的になれそうだ。

河内温泉にある「金谷旅館」は、江戸時代創業の数寄屋造りの宿。壁や天井まで総ヒノキの「千人風呂」は、奥行約20m、幅5m、最深部は約1mもあるプールのように広々とした大浴場。誰もいないときは泳ぐこともでき、開放的な気分になれる。

幕末には吉田松陰が湯治のために訪れていた蓮台寺温泉。その際に知り合い、身を寄せていた村山行馬郎医師の家が、現在は「吉田松陰寓寄処(ぐうきしょ)」として公開されている。

また、温泉をひいている一般家庭の余剰温泉の活用として、手湯や足湯を設置しているところが9カ所ある。菓子店、食事処、書店、文具店などにあり、地元のお店をのぞきながらお湯に触らせてもらおう。

好みの温泉や素敵な景色を見つけて

ペリーロード

ペリーロード

海沿いから山間まで下田市内全域に温泉が点在しているため、行きたいエリアをピックアップして訪れよう。立ち寄り温泉がないところもあるため、どこかに宿泊して、別の温泉は立ち寄りで楽しむのがおすすめ。

日頃の疲れを癒やすのはもちろん、旅行中の散策や観光で疲れた体を癒やすために、夕方から温泉と美味しい料理でゆっくり過ごしてほしい。

市内のいたるところに足湯や手湯もあるので、散策の途中でも気軽に温泉に触れることができる。

幕末の黒船来航により開かれた下田。歴史ロマン漂うレトロな雰囲気と南国ムードの中、泉質自慢の温泉でゆっくりと癒やされたい。

 

黒船サスケハナ号

下田港内めぐりを楽しめる「黒船サスケハナ号」

 

水揚げ量日本一を誇るキンメダイ

水揚げ量日本一を誇るキンメダイ

下田港のキンメダイ水揚げ量は年間1000トン以上で日本一を誇る。年間を通して水揚げされるが、12~2月頃と6~7月頃が特においしい。定番料理は、刺身、煮付け、しゃぶしゃぶ。とろけるような甘みと旨み、ふっくらとした身の食感を楽しもう。そのほかにも、下田ならではの新しいキンメダイメニューが次々と誕生している。フライ、天ぷら、コロッケ、バーガー、釜飯、ギョウザ、カツ丼など、自慢のキンメ料理を堪能しよう。

静岡市在住の筆者は、取材で下田を訪れることも少なくない。取材の忙しい合間の昼食としてよくいただくのは、金目鯛バーガー。白身魚のハンバーガーと言ってしまえばそれまでだが、やはり金目鯛のフライという贅沢さを楽しみたい。味もやはり上品なのだ。ちなみに、筆者の金目鯛の一番好きないただき方はお寿司。下田にさまざまな金目鯛の食べ方を提案してくれる寿司店があり、これが実においしい。ちなみに、こちらの寿司店で出た魚のあらを目当てにやってくる野良ネコが周辺にちらほら。野良とは思えない、毛艶とふくよかさ。ネコたちにとっても、下田は食の天国に違いない。

下田温泉の基本情報

下田温泉(しもだおんせん)

住所:静岡県下田市

TEL:0558-22-1531(下田市観光協会)

URL:http://www.shimoda-city.info/

 

この記事を書いた人

Ryoko Kawada

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。

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