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【伊豆長岡温泉】伊豆の玄関口にある、伊豆の観光拠点としてもぴったりな温泉地

2022/02/01
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Ryoko Kawada中伊豆伊豆の国市
【伊豆長岡温泉】伊豆の玄関口にある、伊豆の観光拠点としてもぴったりな温泉地

伊豆半島の付け根、つまり伊豆の玄関口の一つでもある中伊豆あたりにある「伊豆長岡温泉」。源氏山を挟み、東側が古奈地区で、西側が長岡地区。かつては別々の温泉名で呼ばれていたが、現在はこの2つのエリアを合わせて伊豆長岡温泉という。特に、古奈地区の歴史は古く、720(養老4)年に発見され、源頼朝が挙兵の際、湯治に立ち寄ったと言われている。長岡地区の方は1907(明治40)年と比較的新しい発掘だ。
古くから“美人の湯”としても知られている伊豆長岡温泉。公園など5カ所に足湯が設置され、健康増進、疲労回復にもぴったり。住民の方が日常的に利用しており、気さくに話しかけてくれることも。足湯に浸かりながら会話を楽しみたい。

芸子遊び体験や芸子のお稽古見学も可能

芸子遊び体験や芸子のお稽古見学も可能

伊豆長岡温泉には「芸子学校」があり、日本で学校として認可されていたのは、京都と伊豆長岡だけ。現在は「伊豆長岡芸能事業協同組合」として芸子さんのお稽古を行っており、踊りの鑑賞だけでなく、芸子遊び体験やお稽古を見学することができる(有料)。踊りが鑑賞できる場は多いが、お稽古が見られるのは珍しいのではないだろうか。古き良き日本の伝統芸能に触れ、新しい気づきを得たい。

温泉まんじゅうもおすすめ!

温泉まんじゅうもおすすめ!

伊豆長岡温泉には、日帰り温泉施設もホテルや旅館が多く、地元の方が多く利用する共同浴場に入るのはちょっという方にも利用しやすい温泉地だ。中伊豆温泉郷で一番最初に「温泉まんじゅう」をお土産として売り始めたお店があるのもこの地区で、あんこがさっぱりとしていてとても食べやすい。内閣総理大臣賞を受賞した温泉まんじゅうもあるので、いろんなお店で食べ比べをしてみてはどうだろう。
なお、毎月第2日曜には、「温泉場お散歩市」を開催しており、農産物や地場産品、手づくり品などの販売のほか、飲食屋台の出店もある。タイミングが合えば、立ち寄りたい。

同じ場所で2種類の世界遺産が望める

同じ場所で2種類の世界遺産が望める

春の韮山反射炉 

伊豆長岡は世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の「韮山反射炉」があるエリア。春には桜が、秋には紅葉を楽しむことができ、裏手の茶畑にあがると、同じく世界文化遺産である富士山と、韮山反射炉の両方を一緒に望むことができる。また、あまり高い建物が多くないことから、富士山の眺望を楽しめる宿泊施設も多くあり、その点においても観光客から好まれる温泉地だ。

穴場スポット「温泉神社」を探し、足湯で癒された思い出

穴場スポット「温泉神社」を探し、足湯で癒された思い出

筆者は以前、「源氏山七福神」と「伊豆長岡温泉七福神」を訪ねるという取材をしたことがある。当時は今ほどインターネットの情報が多くなく、手探り状態で訪れた取材だった(ちなみに今なら情報が見つかる)。夏の暑い中、夏休み中だったため子どもを連れて探し回るも、ともかく見つからない。近隣にお住まいのお店の方に聞いて回り(みなさん、親切だった!)、ようやく探し出したのが「温泉神社」という神社だった。境内には小さな小さな七福神がなんともかわいらしく鎮座しており、それを見られただけでも報われたような気持ちになった取材だった。
暑い中を歩き回った取材だったが、伊豆長岡温泉街にある足湯には、本当に癒された。暑くても疲れた体には、伊豆長岡温泉街の足湯は最高の特効薬。足湯に浸かっていると、疲れがすっと抜けるようだった。おじいちゃんおばあちゃんや、ワンちゃん連れのお兄さんなど、足湯を通じての地元住民との交流も楽しかった。

また、それよりもっと古い話では、伊豆長岡温泉にある豪華な宿の別邸に宿泊体験するという仕事があったことも。これはライターとしての仕事ではなく、宿泊体験するモデル役(今から15年ほど前の話で当時は若かった。笑)で、カメラマンが指示するポーズをとりつつ、おいしい料理を食べたあとは、好きに入浴して泊まって遊んで帰っていいという楽しい仕事。もはや仕事ではない。女将さんも本当によい方で気配り上手な方だった。伊豆長岡温泉は、アルカリ性単純泉で無味無臭な上、お肌がしっとりする温泉。翌朝の肌が実にすべすべだったことは今でも記憶している。
地元のお人柄と、女性に嬉しい泉質の温泉地。伊豆長岡温泉をぜひ訪れてみてほしい。

伊豆長岡温泉の基本情報

伊豆長岡温泉(いずながおかおんせん)
住所:静岡県伊豆の国市
TEL:055-948-1666(伊豆長岡温泉旅館協同組合)
URL:https://izuspa.com/

 

この記事を書いた人

Ryoko Kawada

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。

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