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【南伊豆・kamochaya】南伊豆の山あいで、野草茶とゆるやかな時間を

2026/01/23
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Kojiro Takamoto南伊豆南伊豆町
【南伊豆・kamochaya】南伊豆の山あいで、野草茶とゆるやかな時間を

kamochaya 外観

 

南伊豆町上賀茂の静かな山あいに、心をゆるめてくれる古民家カフェ「kamochaya(カモチャヤ)」があります。2023年4月から営業しているこのお店は、野草茶とやさしいランチを楽しめる、まるで森の中の隠れ家のような場所です。

魅力ある野草茶を古民家で

店主の西由紀子さんは、かつて東京・吉祥寺で飲食店を営んでいました。都会の暮らしは刺激的だったけれど、いつしか「もっと自然のそばで、ゆったりとした時間を過ごしたい」と思うようになったという西さん。長年、西伊豆や下田を訪れては、透きとおる海や青い山々に癒やされていくうちに、心の中で少しずつ「この地で暮らしたい」という思いが育っていったといいます。

 

そして2009年、南伊豆への移住を決意。畑を耕し、山に入り、野の花や木々に囲まれた暮らしを始めました。自然の中で過ごすうちに、クロモジやマタタビ、ビワ、ゲットウなど、足もとにある野草の香りや味わいの豊かさに惹かれていったと言います。

 

道の駅で野草茶を販売するうち、「この香りをもっとゆっくり味わってもらえる場所を作りたい」と思うようになり、古民家を改装して「kamochaya」をオープン。店名には「賀茂の茶屋」という意味が込められ、カフェのシンボルは店舗前を流れる青野川でのんびり泳ぐカモのイラストとなっています。

 

kamochaya 店主

 

kamochaya テラス席

季節の移ろいを楽しむ空間と味わい

店内は木や竹のぬくもりを感じるインテリアでまとめられ、陽の光が柔らかく差し込む、どこか懐かしく、それでいて心地よい空間です。テラス席からは、春の新緑、夏の蛍、秋の紅葉、冬の澄んだ空気――季節ごとに表情を変える景色が楽しめます。

 

kamochaya 店内

 

kamochaya 店内

 

kamochaya 店内

 

kamochaya 店内

 

野草茶は、クロモジやマタタビ、ビワ、ゲットウなど、どれも香り豊かで優しい味わい。野草茶のやさしい香りを楽しんでいると、つい一緒に味わいたくなるのが、店で丁寧に手作りされているおやきやスイーツたちです。野草の爽やかな風味と、素朴でほっとする甘さが寄り添い合い、ゆったりとしたお茶時間をより豊かなものにしてくれます。

 

手作りのおやきは、素朴な見た目ながらもふんわり優しい食感で、ひと口かじると野菜や味噌の香りがほっと広がり、まるで実家に帰ったような安心感をくれる一品。甘さ控えめのぜんざいは、小豆の風味がしっかり感じられて、食後でもぺろりと食べられる軽やかさです。ぷるんとした口当たりが魅力の豆花は、上にのった季節のトッピングが彩りを添えていて、写真に撮りたくなる可愛さ。どれも体にやさしく、おしゃれで満足感のあるスイーツとして人気を集めています。

 

kamochaya 野草

 

kamochaya ぜんざい

 

kamochaya 豆花

 

水曜限定のランチセットは、ふっくら大きなシューマイにお惣菜、デザート、野草茶が付いていて、まるで小さな旅のご褒美のよう。月に一度の「夜カモ」では、夜の灯りの中で、さまざまな料理とドリンクを楽しめます。

 

kamochaya シューマイ

 

kamochaya ランチセット

人と自然がつながる、あたたかな場所

店に繋がる階段を上がると、茅葺き屋根がかわいい大きな郵便ポストがお出迎え。「入り口の階段がちょっと急なんです。でも、その分だけ上った先にある景色や空気を感じてほしくて」と西さんは微笑む。今では、地元の人と移住者、観光客が自然と集い、言葉を交わすあたたかな場所になっています。

 

湯気の立つ野草茶を手に、鳥の声や風の音に耳を傾ける。そんな何気ない時間が、心を少し軽くしてくれる。「kamochaya」は、そんなやさしい時間を届けてくれる南伊豆の小さな茶屋です。

 

kamochaya 郵便ポスト

 

kamochaya 入り口

kamochayaの基本情報

kamochaya

住所:静岡県賀茂郡南伊豆町上賀茂321

営業時間:10:00〜17:00

営業日:日曜日〜水曜日(詳細はインスタグラムで告知)

駐車場:あり

アクセス:伊豆急下田駅から東海バス「下賀茂」行に乗車(乗車時間25分)、「下賀茂」バス停から「天神原」行に乗り換え(乗車時間4分)、「上賀茂」バス停下車、徒歩1分

 

 

 

 

この記事を書いた人

Kojiro Takamoto

大阪府出身、南伊豆町と東京都の2拠点生活を送る会社員。伊豆下田経済新聞のライターとして伊豆半島南部の魅力を発信しています。

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