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【沼津】沼津御用邸記念公園でまちなかの喧騒から離れ、ゆったりアジサイを愛でる

2023/05/31
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Mayumi Miyagawa北伊豆沼津市神社仏閣
【沼津】沼津御用邸記念公園でまちなかの喧騒から離れ、ゆったりアジサイを愛でる

皇室の別邸として、これまで使われてきた沼津御用邸。

現在は沼津御用邸記念公園として一般開放されています。

クロマツ林に囲まれた、和風住宅と、皇室ゆかりの所蔵品、将棋メシを味わうことができる大正ロマン食堂など、見どころが満載です。

毎年6月には園内10種約2300株のアジサイが見頃を迎えます。今回は沼津御用邸記念公園の魅力をたっぷりご紹介します。

御用邸とは

御用邸とは

1893(明治26)年 大正天皇(当時の皇太子)の御静養先として建てられた「沼津御用邸」。明治・大正・昭和と皇族の方々がご静養されてきた場所で、1969(昭和44)年まで皇室が利用されていました。

 

その後、御用邸は廃止となり、1970(昭和45)年7月からは沼津御用邸記念公園として一般にも開放されるように。

 

その敷地内に一歩足を踏み入れると、澄んだ空気に包まれ、非日常の静寂を感じられます。

 

沼津御用邸記念公園

 

旧本邸、東附属邸、西附属邸の3つの建物からなる御用邸。昭和20年の空襲によって旧本邸が消失してしまった後は、西附属邸が本邸の役目を果たしてきました。

松林に囲まれた、木造平屋建て和風住宅の西附属邸の部屋数は全部で26室。

クラシックな調度品や家具など、皇室ゆかりの所蔵品が展示されています。

昭和天皇をはじめ、多くの皇族方 に利用されてきたこの西附属邸 は、宮廷建築として全国的にも貴重な建物です。

あの名人の大一番も。将棋の対局も行われる東附属邸

あの名人の大一番も。将棋の対局も行われる東附属邸

クロマツ林に囲まれた日本庭園の中に建つ「東附属邸」は、明治36年、昭和天皇のご学問所として赤坂離宮の東宮大夫官舎を移築して造営されました。

 

明治期の歴史的建造物である東附属邸は現在、茶道や華道、結婚式、写真撮影などに使われるほか、将棋の対局が行われることでも知られています。

 

2021年7月には「第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」第3局の会場となり、渡辺明三冠の挑戦を藤井聡太棋聖が防衛し、史上最年少18歳11カ月での9段昇段を果たしました。

2023年7月3日には「第94期ヒューリック杯棋聖戦」5番勝負のうち、第3局が開催されることも決まり、藤井聡太棋聖にタイトル戦初挑戦の佐々木大地七段が挑む対局が行われます。

将棋メシを味わうことができる「大正ロマン食堂・娯洋亭」

将棋メシを味わうことができる「大正ロマン食堂・娯洋亭」

御用邸記念公園内に2021年7月にオープンした洋食店「大正ロマン食堂 娯洋亭(ごようてい)」。

1893(明治26)年に建てられた守衛の官舎を改装した食事処です。

 

「第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」第3局で藤井聡太さんが食べた「富士山 キーマカリー 」と「水神餅」、渡辺明さんが食べた「オムライス」と「パンケーキ」をここで味わうことができます。

和室にテーブルと椅子が置かれた和洋折衷。

日本の伝統文化と西洋文化が入り混じった大正ロマンを感じながらハイカラなメニューを味わってみてはいかがでしょう。

6月には鮮やかなアジサイが

6月には鮮やかなアジサイが

沼津御用邸記念公園では四季ごとに美しい花を楽しむこともできます。

10種類、50本以上に及ぶ梅のほか椿、桜、桃、藤、ユリ、水仙、ハマナスなど季節ごとに彩りを添えてくれます。

 

そして、梅雨時には華やかなアジサイの色のグラデーション

広大な敷地に青や紫、白など10種約2300株のアジサイが植えられています。

例年5月下旬から咲き始めて、6月中旬に見頃を迎えるとのこと。

日本で古くから愛されてきた花・アジサイが御用邸記念公園の厳かな雰囲気と調和します。

 

沼津御用邸記念公園 あじさい

 

6月中の金曜・土曜・日曜には、アジサイを眺めながら抹茶と和菓子を味わえる「紫陽花茶屋」が開設されます。

茶屋では、アジサイをイメージした御用邸オリジナル水餅「紫陽花水神餅」や高級抹茶、串団子などを味わうことができます。

 

沼津御用邸記念公園 紫陽花茶屋

 

憂鬱な雨の季節を彩ってくれる花

みずみずしいアジサイの色が、心を晴れやかにしてくれます。

御用邸のしっとりと落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと散策する穏やかな時間は、忙しい現代人に癒しと安らぎを与えてくれることでしょう。

 

沼津御用邸記念公園 園内

 

公園の一部の景観は「旧沼津御用邸苑地」として国名勝指定を受けている沼津御用邸記念公園。敷地内の非日常と静寂を感じながら、四季折々の花の美しさを味わってみてはいかがでしょう。

沼津御用邸の基本情報

DATA

沼津御用邸記念公園(ぬまづごようていきねんこうえん)

住所:静岡県沼津市下香貫2802-1
営業時間:9:00~16:30

入園料:入園のみ=大人100円、小・中学生50円、幼児無料

【観覧料込(西附属邸の中の見学含む)】大人410円、小・中学生200円、幼児無料

駐車場:無料(75台)

紫陽花茶屋

営業時間:6月毎週金土日 10:00~16:00

HP:http://www.numazu-goyotei.com/

アクセス:沼津駅(南口)より東海バス[N21-25]木負・江梨・大瀬岬行き乗車(乗車時間20分)「江の浦西口」バス停より徒歩約1分

 

 

 

この記事を書いた人

Mayumi Miyagawa

静岡県函南町出身。「沼津経済新聞」で地元情報を取材し、地元コミュニティーFMのラジオパーソナリティを務める。興味あるジャンルは、地場産のおいしいものとクラフトビール。伊豆半島の隠れた魅力を発信していきます。

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