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のっぽパンの歴史

長さが34cmもある細長〜いコッペパン「のっぽ」。

中には特製のミルク風味のクリームが挟まれています。

キリンのパッケージも特徴的なこののっぽパンは1978（昭和53）年に製パン会社「NB（ヌマヅベーカリー）」が販売をスタートしました。

私も子どもの頃から3時のおやつとしてよく食べていた親しみのあるパンです。

最初は「クリーム」味 一種類だったのっぽ、次第に味の種類も増え、静岡県民に愛されるパンへと成長していきました。

そんな「のっぽ」は、工場の老朽化と事業再編によるパン小売り事業撤退によって2007年7月に製造が終了してしまいます。

ソウルフードであるのっぽがなくなってしまったことを悲しむファンからの熱い声を受け、関連会社の「バンデロール」が2008年に「のっぽ」の販売を再開しました。

これまでに約200種類ものフレーバーを販売している「のっぽ」。

定番のクリーム、チョコ、ピーナッツ、丹那牛乳に加えて、静岡クラウンメロン、富士宮焼きそば、三島甘薯スイートポテト、ラーメンの一番亭の餃子や、ラブライブ！サンシャイン!!とのコラボなど、さまざまなフレーバーで私たちを楽しませてくれています。

「バンデロール工場直売所」がオープン

2023年10月3日には「バンデロール工場直売所」がオープンしました。

これまで毎月第1、第3日曜日に行っていた「工場直売市」が好評を受け、工場の敷地内に直売所を常設。

直売所では、午前中に焼き上がった出来立ての「のっぽ」を午後から買える唯一の場所。

定番のっぽに加えて、ここだけしか買えないあげぱんや、のっぽ食パンのフレンチトースト、のっぽラスク、

そして製造過程でどうしても出てしまう型崩れや焼きムラができてしまった手作りアップルパイ、濃厚チーズケーキ、大人のガトーショコラなど、味はA級のアウトレット品などは通常より低価格で購入することができます。

笑顔が素敵な女性がお出迎え

バンデロール直売所のお店を担当するのは石井さん優しい笑顔で迎えてくれる石井さんとの会話も楽しんでみてくださいね。

直売所限定「天神屋のしぞーかおでんのっぽ」

直売所限定のっぽはとっても斬新な商品。

静岡県内で27店舗を展開するお総菜販売の「天神屋」の人気商品「静岡おでん」の具材をのっぽパンに挟んでしまうという素晴らしきアイデア。

具は、黒はんぺん・たまご・大根・ごぼう巻・こんにゃく・ガツ・いか姿あげ・肉だんご・こんぶの9種類。

おでんの出汁は煮こごりにしてサンド、トッピングには静岡おでんに欠かせないアイテム：だし粉をかけるというこだわりっぷりです。

パンだけじゃない、人気ののっぽグッズ

パンのみならず、のっぽのグッズもとっても人気です。

Tシャツ、パーカーをはじめ、タオル、トートバック、缶バッチ、ポーチ、付箋紙などなどアイテムもどんどん増えています。

ちなみに著者イチオシは定規。

「のっぽ」のパッケージの袋と同じサイズのこの定規は目盛りがのっぽのコッペパンと同じ34cmまであります。

定規としたらちょっと半端な数字の目盛りですが、だから良い！と思うのです。

特大のっぽを手に持って、記念撮影

ユニークなフォトスポットも用意されています。

直売所の壁には「あなたはのっぽ何本分？」と題した身長が測れるコーナー。

晴れた日には、手に持って写真撮影ができる「特大のっぽ」も用意されています。

この「特大のっぽ」も、なかなか触れることができないレアアイテムです。

週末には県外からもお客さんがやって来るという直売所。

この場所に行くと「のっぽ」が愛され続けるその理由がきっと分かるはず。

あなたも静岡のソウルフード「のっぽ」を丸ごと堪能できる「バンデロール直売所」にお出かけしてみませんか？

バンデロール工場直売所の基本情報

バンデロール工場直売所

住所：静岡県沼津市西島町20-2

TEL：055-934-2800

営業時間：11:00〜17:00

定休日：月曜日

URL：https://www.banderole.co.jp/nishijimafactory2/

アクセス :沼津駅より東海バス「我入道循環/牛臥・柿原循環」乗車（乗車時間7分）、「西島町」バス停下車徒歩約2分

この記事を書いた人

Mayumi Miyagawa

静岡県函南町出身。「沼津経済新聞」で地元情報を取材し、地元コミュニティーFMのラジオパーソナリティを務める。興味あるジャンルは、地場産のおいしいものとクラフトビール。伊豆半島の隠れた魅力を発信していきます。