【龍宮窟】ハートスポットを探そう。南伊豆の神秘的な洞窟/アクセス情報も
2022/02/01(2024/07/18)
下田市南伊豆
「龍宮窟(りゅうぐうくつ)」は静岡県下田市にある自然洞窟で、波の浸食によって作られた独特な形状と青い海の美しさが特徴。洞窟の天井に開いた大きな穴から差し込む光が幻想的な雰囲気を醸し出し、多くの観光客や写真愛好家に人気である。ハート型の地形が出現し、ハートスポットととしても注目を集めている。
龍宮窟とは
@chiyomarun
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静岡県下田市を代表する「龍宮窟(りゅうぐうくつ)」は、田牛(とうじ)海岸に隣接しており、下田駅からバスに乗り17分ほどで行ける観光スポット。ここはただの洞窟ではない。波の浸食でつくられた海食洞(かいしょくどう)になっており、天井の一部が崩れ、直径50mほどの「天窓」が形成された奇跡的であり神秘的な洞窟なのだ。この天窓の大きさは伊豆半島でも最大級であり、ジオサイトにも認定された自然遺産である。また映画やドラマ、CMのロケ地にもなった魅力的な場所だ。
@isobeckham7
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バス停や駐車場からは遊歩道が整備され、洞窟まで簡単に行くことができる。この天窓を囲む遊歩道から洞窟を見下ろすと、そこに現れるのは海食によって削られたハート型の岩壁。このハート型の地形がハートスポットとして有名になり、今では多くのカップルが訪れている。また、2020(令和2)年に発行されたフランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星を獲得したことから、今後さらに盛り上がりが期待されるスポットなのである。
龍宮窟の内部からの景色が神秘的
光が差し込む神秘的な空間
洞窟の中から見上げる青空
@isobeckham7
龍宮窟への階段を降りて行くと、洞窟なだけあってひんやりとした空気が流れている。天窓が見えると、そこからは空の青さと太陽の光が。洞窟なのに空が見えて太陽の光も差し込むため、非常に神秘的で稀有(けう)なシチュエーションである。さらにこの風景に情緒を感じさせているのが、海側に空いた穴だ。この穴からほんの少しだけ見える青い海と空、そして差し込む光は、その先に広がる景色に対しての想像を掻き立て、この洞窟により神秘性を持たせている。ハートスポットとして、上から見るハート型の景色や、天窓を仰ぐ景色が好きな方も多いかとは思うが、筆者は龍宮窟の景色の中でこの海側に空いた穴の景色が一番好きだ。
伊豆を代表するハートスポット
長い年月をかけて自然に形成されたハートスポット
ドローンで撮影した龍洞窟
龍宮窟の天窓は遊歩道で囲まれており、数か所の展望所から洞窟を見下ろすことができる。ある1か所の展望所から洞窟を見下ろすと、写真にあるような海食によって削られたハート型の地形が現れる。このハート型の地形が注目を集め、今では伊豆を代表するハートスポットとなっている。撮影した日は平日で、朝7時から開始したため人け(ひとけ)はなかったが、休日ともなるとこの展望所で撮影待ちになるほど観光客が訪れる。天気や時間帯によっても見え方が変わるため、ハートの底面に光が入る天気のよいお昼時がおすすめ。
いったいどれくらいの時間をかけて、このハート型ができたのか。天窓にハート型の海食洞、自然が育んだこの偶然の美しさに、畏敬(いけい)の念を抱くのは必然だ。多くの人々を魅了するのもうなずける。
龍宮窟の隠れハートを探せ!
気付かない人も多い隠れハート
龍宮窟のことをいろいろと調べていると、隠れハートなるものが存在するとの情報が。筆者は頻繁に龍宮窟を訪れているが、隠れハートの存在は全く知らなかった。このため、撮影当日は「絶対に見つけるぞ」という覚悟で、探索に臨んだ。前情報がなかったら筆者には全くわからない場所だったが(実際何度も訪れているが、そこは見ない)、結果無事に見つけることができ、写真にも収めることができた。
「どこどこから撮影できる」と書きたいところだが、ネタバレになってしまうため、探すのもお楽しみということにしておこう。
天窓を囲む遊歩道
龍洞窟へ続く遊歩道
海を司る神、龍神さまを祀る龍宮神社
龍宮窟の天窓に沿って遊歩道が整備されていることは前述したが、この遊歩道からはハートが見えるだけでなく、田牛(とうじ)海水浴場やサンドスキー場、伊豆諸島の島々を見ることができる。高い位置から望む海水浴場やサンドスキー場は、地上で見る雰囲気とはまた違った様相。俯瞰(ふかん)して見ることで、改めてその美しさを再認識できる。なお、遊歩道の初めの方には「龍宮神社(龍王社)」が鎮座しているため、こちらのパワースポットに一礼してから散策を楽しもう。
【田牛海水浴場】サンドスキー場から近い混雑しない穴場ビーチ
https://izu-letters.jp/column/detail.php?c=247
人を惹きつける龍宮窟の美しさ
海に反射した朝日の光が神々しい
人け(ひとけ)がないと書いたが、実はこの日、我々の他に龍宮窟を撮影している方がいらっしゃった。我々はドローンも含め朝7時に撮影を開始したが、すぐ後からクリエーターらしき人が現れドローン撮影を行っていた。ドローンを操る後輩は、ライバル心を燃やし「俺の方が上手い」とか言っていたが、それはさておき、やはり撮影者としては、この龍宮窟の自然美を人がいない状態で撮影したいという欲はある。おそらくその方も、朝早いうちから龍宮窟を訪れ、美しい風景を独り占めしたいという気持ちがあったのだろう。それほど龍宮窟には、人を惹きつける美しさがあるのだ。
龍のマークが刻まれた石
龍が刻印された不思議な石
ふと龍宮窟の入口付近で足下を見ると、本当にたまたま龍のマークを発見。今まで何度も来ているが初めて気づいた。粋な仕掛けだ。龍宮窟の名前の由来は調べてもわからなかったが、このマークを見て「 “洞窟は龍の住処(すみか)であり、天窓は龍が空に抜けていくための道”というようなストーリー仕立てから、龍宮窟と名付けられたのではないか」と、ふと勝手に推測してみた。
ぜひ龍宮窟を訪れ、美しさを体感するとともに、ネーミングの背景を空想してみて欲しい。
※龍宮窟付近には大小の石が転がっていたり、滑りやすい箇所があるため、歩きやすい靴で行きましょう。
龍宮窟の基本情報
龍宮窟(りゅうぐうくつ)
住所:静岡県下田市田牛
TEL:0558-22-1531(下田市観光協会)
URL:https://www.shimoda-city.info/ryugu
入場料:無料
トイレ:あり
駐車場:約10台。500円(夏期のみ1日1500円)
アクセス:車の場合 伊豆急下田駅より車で約15分。国道136号線を約5キロほど南下、標識「田牛入口」を 左へ入り田牛海水浴場方面へ
タクシーの場合 伊豆急下田駅より約15分
バスの場合 伊豆急下田駅より「田牛」行きの東海バスで約17分、「龍宮窟」バス停下車すぐ
注意事項:遊泳禁止
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静岡県下田市を代表する景勝地「龍宮窟(りゅうぐうくつ)」は、ただの洞窟ではない。波の浸食でつくられた海食洞(かいしょくどう)になっており、天井の一部が崩れ、直径50mほどの「天窓」が形成された奇跡的であり神秘的な洞窟なのだ。この天窓の大きさは伊豆半島でも最大級であり、ジオサイトにも認定されている。