【燈明ヶ崎遊歩道】群青の海を望む遊歩道。たどり着いた先の絶景が最高のご褒美
燈明ヶ崎遊歩道は、浮島海岸と田子瀬浜海岸を結ぶ遊歩道。かつて灯台の前身として「燈明堂」があったことから、「燈明ヶ崎」と呼ばれるようになったと伝えられている。途中にある2カ所の展望所では、駿河湾の向こうに日本平や南アルプスまでの絶景を見渡すことができ、眼下には群青の大海原が広がる。また、椿園やあじさい畑、自生する山菜など、燈明ヶ崎遊歩道に生育する植物の観察も楽しむことができる。
燈明ヶ崎遊歩道のスタート地点、浮島海岸
浮島海岸は、堂ヶ島と田子の間にある小さな入り江で、透明度が高くシュノーケリングやダイビングスポットとして人気の場所。
東野圭吾氏の小説が原作になったガリレオの映画では、メイン舞台となった場所としても有名。南側には伊豆ジオパークのひとつに数えられている奇岩があり、中でも真ん中に穴が開いている岩「三ツ足」は圧巻だ。
撮影時の思い出だが、良い絵を欲しがる後輩は、どうしてもドローンでこの穴をくぐりたかったらしく、「あぶない!」と何度も叫びながらくぐることに挑戦していた。筆者もヒヤヒヤしながら見ていたが、後輩の挑戦のおかげで、非常に良い絵が取れた。
歩きながら後ろも振り返ってみよう
遊歩道の入口は浮島海岸の右端にある。最初は急な上り坂が続くが、振り返ると浮島海岸や美しく広がる堂ヶ島の海岸線が見える。坂を登るとき若干つらさもあるが、歩きながら何度か後ろを振り返って絶景を楽しめば、歩くつらさをかき消すようにテンションも上がっていくはずだ。
突端への寄り道で
途中で分岐があり、絶景を眺めることのできるスポットがある。突端は柵などもないため非常に怖いが、ここからの眺めは最高である。
今度はここで筆者が良い絵を欲しがってしまい、ドローンを飛ばすことを決意(もちろんこのあたりを事前に飛ばすという許可はとってある)。後輩は「ここで飛ばすんですか?」「離陸する場所がありませんよ?」「やめませんか?」と引き気味。それでも首を縦にふらない筆者を見て、しぶしぶ準備に入る。ドローンを操縦する後輩は茂みに隠れ、かなり狭いところでドローンを離陸させた。そうこうして撮った動画はこちらである。
磯釣りが楽しめるスポット
先程の突端から崖下りをこなすと、「浮島長杯」という磯があり、ここでは磯釣りをすることができる。メジナ、ブダイ、アオリイカなどを釣ることができるが、満潮のときは流されないように注意しよう。
撮影時も釣りをしている人がいたが、釣りのために道具を持ちながらこの燈明ヶ崎遊歩道を歩き、そして崖を下るという情熱に、筆者は感嘆した。もっとも良い絵を欲しがる我々の欲望と、ベクトル的には同じかもしれない……。
ダイナミックな絶景の数々
目の前には、群青の駿河湾、三四郎島などのダイナミックな絶景の数々が広がる。我々はこの絶景というご褒美を見るために歩いてきたのだ。ベンチや東屋に腰をおろして絶景を眺めれば、歩いてきた疲れや日常のストレスなど、本当にどうでもよくなる。
しかし、そう思っていたのも束の間、良い絵を欲しがる後輩は、早速ドローンの準備を行いながら構図を考え出す。「あそこから歩いて来てもらって、それをドローンで追いかけて……」と云々かんぬん。筆者は指示されるままスタート地点に立ち、彼の合図を待つ。そして合図されて歩く。しかし、彼はドローンを飛ばしながら、筆者に対し「歩け」「戻れ」「もう1回」など、激しい言葉を浴びせかけ、何度もNGを出す。筆者は何度も何度も歩いたり戻ったり、必死に彼の要求に答えていく。そうして撮った動画がこちら。
田子瀬浜海岸
ドローンでの撮影を終え、ようやく終点にたどり着いた。車はスタート地点に駐車していたため、本来であればまた元の道を戻るところだが、根性のない我々は、事前に営業所のスタッフに田子瀬浜海岸まで迎えにきてもらうようお願いしていたのだ(何と営業所長が迎えに来てくれた……恐縮)。疲れ切っていたため(歩きの疲れに加え、後輩に何度も歩かされたため)、その判断は正解となった。バスで訪れれば引き返す必要もないため、次回はぜびバスで来てみたい。
燈明ヶ崎遊歩道の基本情報
燈明ヶ崎遊歩道(とうみょうがさきゆうほどう)
住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科浮島
駐車場:有り
アクセス:伊豆急下田駅より東海バス「宇久須」行に乗車(乗車時間64分)、「浮島」バス停下車 徒歩約5分
伊豆箱根鉄道 修善寺駅より東海バス「松崎」行に乗車(乗車時間87分)、「浮島」バス停下車 徒歩約5分
TEL:0558-52-1268(西伊豆町観光協会)
URL: https://www.nishiizu-kankou.com/play/toumyoupr
伊豆 観光,伊豆 観光,伊豆観光,伊豆 旅行,伊豆 旅行,伊豆旅行,伊豆,伊豆半島,IzuLetters,イズレターズ,静岡観光,静岡,観光情報,旅,旅行,国内旅行,週末旅,週末旅行,家族旅行,撮影旅行,癒しの旅 女子旅,大人女子旅,自然,フォトジェニック,景色,風景,温泉,燈明ヶ崎遊歩道,燈明ヶ崎,西伊豆町,西伊豆,海,海水浴,海水浴場,,岬,絶景,ジオ,ジオスポット
燈明ヶ崎遊歩道は、浮島海岸と田子瀬浜海岸を結ぶ遊歩道で、全長約3.2kmのコース。かつて灯台の前身として「燈明堂」があったことから、「燈明ヶ崎」と呼ばれるようになったと伝えられている。途中にある2カ所の展望所では、駿河湾の向こうに日本平や南アルプスまでの絶景を見渡すことができ、眼下には群青の大海原が広がる。