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【伊東・パティスリー甘青堂】昔ながらの洋菓子店で本格的な味わいのスイーツを

2024/01/23
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Rieko Nagai伊東市東伊豆
【伊東・パティスリー甘青堂】昔ながらの洋菓子店で本格的な味わいのスイーツを

「パティスリー甘青堂」は、伊東市の市街地エリアにある洋菓子店。

毎日28種類以上のケーキと30種類以上の焼き菓子が店頭に並び、開店時間からお客さんがひっきりなしに訪れる人気のお店です。

この店を目当てに遠方から伊東にやってくるリピーターも少なくありません。

 

この記事では、甘青堂の洋菓子の美味しさの秘密に迫ります。

美しいケーキが並ぶ街の洋菓子店

甘青堂は、夫婦二人で切り盛りする小さな洋菓子店。

店頭に並ぶケーキや焼き菓子はすべて、オーナーパティシエの青木祥泰さんが、仕込みから全工程を一人で手がけます。

 

青木さんはこの店の三代目。

和の雰囲気を感じさせる店名と店構えは、青木さんが跡を継ぐまで和菓子の専門店だったためです。

2015年にリニューアルして以来、洋菓子の専門店として営業しています。

 

甘青堂

ショーケースには、見目麗しいカラフルなケーキが並びます。

ほかに、風味と香りが豊かな焼き菓子、毎週金曜日には店内で焼き上げるパンの販売もしています。

 

甘青堂 ケーキ

「王道のフランス菓子にこだわっています」と青木さんは話します。青木さんが作るのは、得意とする「サンミッシェル」(464円税込、2023年11月現在)をはじめ、どれも基本に忠実な洋菓子です。

東京都内の数々の有名店で修業し帰郷

甘青堂の三代目として誕生した青木さんは、高校を卒業後、かつて千葉県市川市行徳にあった「巴里亭」で菓子職人の修行を開始し、その後、東京都内にある数々の有名店で腕を磨きます。

 

最後の修業先に選んだのは、有名パティシエを多数輩出した名店「サロン・ド・テ・スリジェ」でした。

青木さんは、この店のオーナーパティシエで日本洋菓子協会連合会会長を務めた原光雄さんから工場長に指名され長く勤め、1995(平成7)年に帰郷します。甘青堂のショーケースに並ぶレアチーズケーキ「ガトーブリ」(421円税込、2023年11月現在)は、原光雄さんが考案したレシピを継承しています。

濃厚ながら爽やかな後味がたまらず、一度食べたらまた食べたくなる一品です。

ひらめきと伝統的な技法が融合するオリジナルレシピのスイーツも

青木さんは、地元である伊豆をはじめとした静岡県の食材も大切にしています。

伝統的なレシピと手法で仕上げる「タルトフレーズ」(464円税込、2023年11月現在)には、四季折々に収穫される静岡県各地のイチゴを使うようにしています。

 

伊東産のネーブルを使った「伊東ネーブルパウンド」(205円)など、新たな食材に対峙したときの閃きをプラスして生まれた菓子も並びます。

 

取材中に青木さんが見せてくれたのは、手書きのレシピ集です。

何冊ものノートに、フランス語で、勢いがある文字でレシピが書かれています。

時を経て、紙が薄茶色に変色しているレシピ集もありました。

 

「休みの日に自然の中に出掛けてリフレッシュすると、『こういう菓子を作りたい』と閃きます」と青木さん。

新作のケーキは、先人から受け継いだ伝統的な技術に青木さんのアイデアをプラスして完成します。

ケーキや焼き菓子の話をするときの青木さんは、目がキラキラと輝いて楽しげで、まるで少年のよう。その様子を、奥さんがにっこり笑顔で見守ります。

夫妻が、この店と洋菓子を心から大切にしているのが伝わってくる光景です。

 

甘青堂のファンには、フレンチのシェフや日本料理の板前などその道のプロが多くいます。

青木さんの作る菓子の質が高く、評価されている証と言えます。

甘青堂に並ぶケーキや焼き菓子はどれも本格的な味。伊東に行ったらぜひ訪れたい、隠れた名店です。

パティスリー甘青堂の基本情報

パティスリー甘青堂(パティスリーかんせいどう)

住所:静岡県伊東市弥生町4−1

営業時間:9:00〜20:00

定休日:水曜日

TEL:0557−37−3946

アクセス:伊東駅から東海バス「十足広場方面/荻シャコ方面/かどの球場方面/シャボテン公園方面)」に乗車(乗車時間8分)、「桜木町」バス停下車徒歩約2分

 

 

 

この記事を書いた人

Rieko Nagai

静岡県御殿場市出身・在住。食いしん坊で飲んべえです。趣味はヨガ、山登り、ペトロールズ。ポジションは足軽(ライター・エディター・コンテンツマーケティング・カメラマン、4足のわらじでてくてくと)。

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