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【堂ヶ島温泉】黄金色に染まる夕陽のまち・西伊豆で、海を望みながら温泉に浸かる

2022/02/01
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Ryoko Kawada西伊豆西伊豆町
【堂ヶ島温泉】黄金色に染まる夕陽のまち・西伊豆で、海を望みながら温泉に浸かる

2019(令和元)年に伊豆縦貫道「天城北道路」が開通し、月ヶ瀬ICまで車で楽に行けるようになったことにより、ぐんと身近になった西伊豆町。“夕陽のまち”としても知られ、町内のあちらこちらで美しい夕陽風景の写真を撮ることができる。夕陽ならどこでも見られるのではと思うかもしれないが、ここは“伊豆の松島”とも呼ばれ、海には不思議な形をした奇岩や島が浮かび、自然が生み出す神秘的な景色がある。この景色と夕陽がつくり出す影がまた美しく、幻想的だ。

また、堂ヶ島は、女子高校生たちが静岡や山梨、長野を舞台にキャンプをするアニメ・漫画「ゆるキャン△」で登場する温泉施設や観光スポットが複数ある。そのため、観光案内マップやパネル、ポスターなどが用意され、聖地めぐりができるようになっている。(2022年現在。最新の情報は確認を)

夕陽を眺めながら露天風呂を楽しもう

夕陽を眺めながら露天風呂を楽しもう

西伊豆町には、気軽に立ち寄り湯が楽しめる温泉施設が点在しており、施設によっては海を眺めることができる。日中のキラキラ輝く海とオレンジ色の夕日に照らされた幻想的な海、2つの表情が楽しめる温泉だ。

宿泊施設によっては宿泊客がロビーで夕陽を眺めることができ、多くの人がオレンジ色に輝く夕日を写真や動画に収めようと待ち構えている。町営の「沢田公園露天風呂」は、テレビのバラエティー番組でも登場した施設。岩風呂になっており、夕陽が沈む様子を見ながら入浴できる絶景露天風呂だ。

日没の時間の確認を忘れずに

日没の時間の確認を忘れずに

伊豆縦貫道は月ヶ瀬ICが開通し、静岡市在住の筆者は、西伊豆町や松崎町への取材がずいぶんと楽になった。南伊豆町、場所によっては下田市へも月ヶ瀬ICから西伊豆町、松崎町を通って訪れることが多くなった。

西伊豆町を通ると、ほぼ毎回車を停めて撮影してしまうのが、堂ヶ島の瀬浜海岸から乗浜海岸のあたりだ。不思議な造形の島々の形、珍しいトンボロ現象(=干潮時に浜と島の間に道ができる現象)、独特の地層はいつまで見ていても飽きない。お昼の時間帯に通るなら、伊豆漁協の食堂で、仁科のヤリイカを使った夕陽丼なるものをいただき、市場で農産物を買い込むのも楽しみの一つだ。

南伊豆町に取材する際は、日帰りで戻るのは難しい時間に差し掛かることが多いため、帰路への程よい地点である堂ヶ島温泉に宿泊する。チェックインのあと、夕陽を撮影しに行こうと思い、部屋でのんびりして荷解きと入浴の準備と、いつの間にか陽が落ちてしまっている。冬は陽が沈むのが早い。日没の時間を事前に確認した上で、温泉を楽しんでほしい。

 

堂ヶ島遊覧船

 

堂ヶ島温泉の基本情報

堂ヶ島温泉(どうがしまおんせん)

住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

TEL:0558-52-1268(西伊豆町観光協会)

URL:https://www.nishiizu-kankou.com

 

この記事を書いた人

Ryoko Kawada

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。

 

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