COLUMN

【白浜大浜】伊豆最大の美しい白砂ビーチ

2022/02/01(2023/07/07)
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下田市南伊豆
【白浜大浜】伊豆最大の美しい白砂ビーチ

白浜大浜は、全長770メートル、奥行き90メートルほどの伊豆半島最大のビーチ。海水浴シーズンには1日で2万人近くの海水浴客やサーファーが訪れると言われるほど、伊豆で最大人気を誇る海だ。その名の通り、白く美しい砂浜と、透明度の高いエメラルドグリーンの海が織りなすコントラストは、なんとも美しく、訪れる多くの人々を魅了してくれる。

 

どこまでも続く海と空

どこまでも続く海と空

白い砂浜の先に、どこまでも続くエメラルドグリーンの海と、どこまでも続く青い空。ただ眺めているだけで、通り過ぎていった日常のあらゆるものや、これからくるであろう未来、そして今を、包み込んでくれるかのよう。人生はいつか終わるが、この海と空は終わらないのだ。

おっと、私としたことが、少し情緒的な言葉を紡いでしまった。しかし、人をそれほど陶酔させるものが、この白浜大浜にはある。

贅沢な開放感。オフシーズンならさらに!

贅沢な開放感。オフシーズンならさらに!

他の下田の海は車道から奥まった場所にあるため、隠れ家的でプライベートビーチ感のイメージがあるが、白浜大浜は国道に面しているため、非常に開放感がある。広々としたビーチは、オフシーズンならさらに心地が良く、人けのないサラ砂の上を歩けば、ゆったりと開放感に浸ることができる。

海の家がないので、ビーチが開放的

海の家がないので、ビーチが開放的

海水浴シーズンには、若い世代からファミリーまで多くの海水浴客で賑わう白浜大浜。こちらも他の海と同様、シーズン中であれば海水浴エリアとサーフィンエリアが分かれており、監視員も配備されている。海開きは7月だが、天気が良ければ、ゴールデンウィークから9月半ばまで泳ぐことができる。お盆を過ぎてもクラゲはほとんどいないが、夏期以外は当然、監視員がいないので海水浴をする場合はご注意を。

白浜大浜で珍しいのが、海の家がないビーチという点。その分、シーズン中においても広々とした開放感を味わうことができる。なお、浜の中には海の家はないが、国道沿いにはいくつかの売店やコンビニ、食事ができるところなどがあり、水着で入店可能なレストランもある。

北原白秋も白浜の美しさに感嘆

北原白秋も白浜の美しさに感嘆

伊豆は多くの文人墨客とゆかりがあるが、白浜には北原白秋の歌碑が建てられている。北原白秋は、日本の近代文学に偉大な足跡を残した歌人、詩人、童謡作家である。1934(昭和9)年、門下生の案内で下田を見てまわった白秋は、白浜大浜の海岸にも立ち寄り、美しさに感嘆して「白浜の砂丘」と題した三首を残している。そのうちの一首が歌碑となって、白浜大浜の海岸に建っている。

 

「砂丘壁に 来ゐる鶺鴒 昼ひさし かけ移る見れは 歩みつつあり」

 

この歌は、浜の美しさを小さな鶺鴒(セキレイ:鳥)の影の動きによって繊細にとらえたものだ。

白浜大浜の海を見守る鳥居

白浜大浜の海を見守る鳥居

北側の大岩にたつ鳥居は、白浜大浜の海岸沿いに鎮座する「伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)神社」、通称「白浜神社」と呼ばれている神社のもの。この大岩は大明神岩(だいみょうじんいわ)という名で、白浜大浜の海を見守るようにたたずんでおり、カップルや家族連れが、鳥居をバックに映え写真を撮影する絶景スポットにもなっている。特に朝日が昇る際の鳥居の影とのコントラストが美しい。

以前、白浜神社で観光客にInstagramの写真を見せられ、「ここはどこにあるんですか?」と尋ねられたこともある(結構、筆者は人に道などを尋ねられるのだ。つまり良い人オーラが出ているのだ)。筆者は子どもたちをよくここに連れてくるが、子どもたちはおもしろがってどんどん鳥居の方に走って行ってしまうため、海に落ちてしまうのではないかと、毎回ヒヤヒヤしている。子どもを連れてくる場合はゆっくり歩いていくように注意すべし(筆者も同じく)。

縁結びのご利益もある白浜神社

縁結びのご利益もある白浜神社

白浜神社は、創建から2400年の歴史を持つ伊豆最古の宮として知られており、その見事なたたずまいは見る者を魅了する。御祭神は伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)、三嶋大明神(みしまだいみょうじん)、見目(みめ)、若宮(わかみや)、剣の御子(つるぎのみこ)、の5柱の神様。境内には樹齢2000年の巨木がそびえ、神社のすぐ裏手には白浜海岸がある。10月下旬には、火達祭や下田市無形文化財指定の三番叟の演舞、御幣流しがとり行われる。

筆者は、ここ白浜神社で安産祈願もやってもらったし、毎年初詣にも来ている(ちなみに下田達磨大師という寺にも初詣に行く。日本人あるあるの、神社にも寺にも行くパターン)。元旦は非常に混んでいるため、1月2日、もしくは3日に参拝するのがおすすめだ。白浜神社は縁結びのご利益があることでも知られており、「縁結び特別祈願」(1,000円・お守り付き)が簡単にできる。初詣ついでに、ぜひ試してみてはどうだろう。

 

伊豆を代表するサーフスポット

伊豆を代表するサーフスポット

白浜大浜は、全国からサーファーが集まる伊豆を代表するサーフスポットとしても有名だ。海を正面に右側が岩切、中央が河口、そして左側が神社前と大きく分けることができる。両サイドが岩場になっており、岩切はウネリが入ると良いレギュラー、神社前は潮の引いているときはグーフィーのパワフルな波になる(岸から見て右から左に崩れて行く波をレギュラー、逆に左から右に崩れて行く波をグーフィーと言う)。河口はビーチブレイク(波が崩れる場所の地形が砂地のところの波)なので、ビギナーでも楽しむことができる。

上級サーファーである地元の先輩はよく白浜大浜でサーフィンをしているが、筆者や丘サーファーである後輩は、河口でサーフィンをした方が良いだろう。

白浜海の祭典

白浜海の祭典

毎年7月下旬には、「白浜海の祭典」が開催される。砂浜から打ち上がる花火や、子ども達によるフラダンスや太鼓が披露される。白浜の夏をさらに美しく楽しく彩るイベント。筆者は行ったことがないため、次の夏はぜひ子どもを連れて行ってみたいと思っている。

白浜大浜の基本情報

白浜大浜の基本情報

白浜大浜(しらはまおおはま)

住所:静岡県下田市白浜

水質・ビーチの規模:AA / 浜の長さ・・・770M 奥行き・・・90M

駐車場:250台・1,500円/1日

開設時間:8:00~16:00

サーフィンエリア:あり。海水浴エリアと分かれている。

トイレ:あり

シャワー:有料(300円)年間通してご利用できる。

更衣室:あり(シャワーと兼用)

TEL:0558-22-1531(下田市観光協会)

URL: https://www.shimoda-city.info/shimoda/sea/shirahamaoohama.html

 

 

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