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【稲取温泉】景色と料理も楽しめる、稲取漁港を抱く東伊豆町の温泉地

2022/02/01
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Ryoko Kawada東伊豆稲取
【稲取温泉】景色と料理も楽しめる、稲取漁港を抱く東伊豆町の温泉地

つるし飾りと金目鯛で知られる稲取。伊豆東海岸に小さくちょこんと突き出た岬にあり、1956(昭和31)年に、約57℃の天然温泉が湧出した稲取温泉がある。泉質は塩化物泉。つまり塩湯だ。冷えや打ち身などによく、あがったあとも体のポカポカが続く。海と伊豆七島を望める露天風呂があるお宿もあり、海を抱いているような絶景が楽しめる。日の出の頃の朝風呂もまたいい。潮風香るオーシャンビューの温泉に日常の疲れを吹き飛ばしてほしい。(写真提供:東伊豆町)

漁港近くにあるので食事がおいしい

漁港近くにあるので食事がおいしい

稲取温泉は、すぐ近くに稲取漁港があるので、新鮮な魚介類をいただけるのもまた魅力の一つ。夕食では、特産物である金目鯛を使った「金目の煮付け」が振舞われることが多く、こってりと甘じょっぱい煮付けは絶品だ。

おしゃれな宿泊施設が多く、家族連れやカップルに人気だが、海が近いので釣り好きの一人旅にもおすすめだ。漁港があるので釣り具店もあり、何が釣れるか、釣りNGの場所などのアドバイスももらえるので、ぜひのぞいてみてはどうだろう。

稲取が発祥の雛のつるし飾り

稲取が発祥の雛のつるし飾り

今ではすっかり有名になった「雛のつるし飾り」の風習は、江戸時代後期頃に稲取で生まれたと言われている。雛人形はとても高価なもので、一般家庭ではなかなか飾ることができなかった。そこで手持ちの着物や端切れなどを用いて、女の子の健康と幸せを込めて、さまざまなモチーフの小さな人形をつくり、紐でつないだのが発祥だ。

毎年1月下旬〜3月末までは、「稲取温泉 雛のつるし飾りまつり」が開催される。2月に開催される近くの河津町の「河津桜まつり」と重なるため、多くの観光客で賑わう。文化公園雛の館ほか4か所の展示会場をオープンするほか、「素盞鳴神社(すさのおじんじゃ)」の118段の階段に飾られた雛人形は圧巻だ。

宿泊した翌朝は港の朝市へ

宿泊した翌朝は港の朝市へ

県外に住む金目鯛好きの筆者の父と、つるし飾りのような工芸品が好きな母にとって、稲取はイイモノが詰まった場所だ。以前、一口にハートの窓がある温泉旅館に宿泊させてもらったが、おもてなしもいいし、海の幸がいっぱいの豪華な夕食・朝食に、両親は感動しっぱなしだった。

翌朝は、以前、稲取漁港で開かれている朝市へ。毎週、土曜・日曜・祝日の午前中に開催されており、金目の釜飯や無料の金目のお味噌汁がいただけるのだ。以前、おいしい朝ご飯として雑誌に紹介されていて、これをどうしても体験したかったのだが……。旅館の朝ご飯をたっぷり食べてしまっていたので、残念ながら食べられず。いつかまたリベンジしたい。

なお、父は金目鯛の煮付けが好きだが、筆者は金目鯛の刺身に目がない。取材で稲取や河津に行く際は、やはり漁港近辺の金目鯛がいただける飲食店に立ち寄る。小さいながらに静かな漁港で、ここからの風景がまた郷愁を誘うのだ。

 

稲取温泉の基本情報

稲取温泉(いなとりおんせん)

住所:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取

TEL:0557-95-2901(稲取温泉旅館協同組合)

URL:https://inatorionsen.or.jp

 

この記事を書いた人

Ryoko Kawada

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。

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