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【熱海温泉】徳川家康も愛した日本屈指の温泉リゾート

2022/02/01(2022/02/21)
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Ryoko Kawada北伊豆熱海市
【熱海温泉】徳川家康も愛した日本屈指の温泉リゾート

一日の総湧出量が約27000トンという豊富な湯量を誇る「熱海温泉」。市内の源泉のほとんどが肌に優しい弱アルカリ性のため、湯あたりがとても柔らかく、心身ともにリラックスできる。温泉、海、旅館、ホテル、美術館、文化遺産、芸妓、飲食と、ここは何でもそろう場所で、まるで観光地の縮図のよう。古い歴史を持ち、初めて訪れても、どこか懐かしいような、風情ある街並みを眺められるのも魅力。予約をしなくても、ふらっと立ち寄れる温泉もあるので、日帰りでも十分楽しめる場所だ。

名だたる文豪、芸術家にも愛される

名だたる文豪、芸術家にも愛される

「熱海」の地名の名前の由来は、海上に温泉が湧き昇り、波が熱湯となるために「あつ(熱)うみ(海)が崎」と呼ばれ、それが転じて「あたみ」と言われるようになったそう。江戸時代には「御汲湯(おくみゆ)」として年に数回、将軍様に献上されたほど歴史ある温泉。志賀直哉、谷崎潤一郎など、名だたる文豪も熱海に滞在し、数々の名作を書き上げている。熱海は訪れた人の想像力を膨らませる豊かな街なのだ。

「熱海七湯」を巡る

「熱海七湯」を巡る

熱海温泉の歴史に重要な位置を占めてきたのが「熱海七湯」で、大正時代まで残っていた名湯。1997(平成9)年に「熱海七湯」の再整備を行い、情緒豊かな当時の熱海温泉を再現している。温泉は無色透明で匂いもほとんどないので、硫黄の匂いが苦手という人にも入りやすい温泉。七湯は「お宮の松」にほど近い熱海銀座付近に散在。「小沢の湯」では、天気にもよるが、ゆでたまごをつくることができるので、七つの源泉を巡り、「熱海七湯」にまつわる話と歴史に触れながら、天然ゆでたまごで小腹を満たしてみては。 ※写真は「大湯間欠泉(おおゆかんけつせん)」

これぞ熱海を体感できるパワースポット

これぞ熱海を体感できるパワースポット

日本でも珍しい横穴式源泉である、日本三大古泉の一つ「走り湯」も見どころの一つ。今から約1300年前に発見され、山中から湧き出した湯が海岸に飛ぶように走り落ちるさまから「走り湯」と名付けられたと言われている。入り口からはこれでもかと言わんばかりの湯気が吹き出し、中に入ると源泉がゴボゴボと噴き出していて、その源泉量と熱さに圧倒される。

温泉とともに楽しみたいぶらり街歩き

温泉とともに楽しみたいぶらり街歩き

熱海では、近年、写真映えするおしゃれなお店が続々とオープン。昭和から続く老舗喫茶店や、古民家をリノベーションしたカフェ、極上スイーツを楽しめるカフェなど、どれも立ち寄りたくお店ばかり。街を歩くだけで、昭和レトロな雰囲気との雑多感があり、熱海温泉は五感を刺激してくれる場所だ。

熱海温泉の基本情報

熱海温泉(あたみおんせん)

住所:静岡県熱海市

TEL:0557-85-2222(熱海市観光協会)

URL:https://www.ataminews.gr.jp

 

この記事を書いた人

Ryoko Kawada

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。

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