【多々戸浜】プライベートビーチ感あふれるエメラルドグリーンの海/アクセス・駐車情報も
2022/07/01(2024/07/10)
下田市南伊豆
多々戸浜(たたどはま)は伊豆半島の南部に位置する美しいビーチ。
最大の魅力は、その自然の美しさ。白い砂浜が広がり、太陽に照らされた海はエメラルド色に輝く。
サーフィンやマリンスポーツをする人々の間では特に有名なビーチ。年間を通じて多くの人々が訪れ、海水浴シーズンは遊泳も楽しむことができる名所である。
多々戸浜とは
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多々戸浜は、静岡県下田市吉佐美(きさみ)、伊豆半島の南部に位置しており、全長450m、奥行き70mほどの比較的大きなビーチ。
白い砂浜と、海底の砂が透けて見えるほどの透明度を誇る青い海が特徴。静岡県内の海水浴場水質調査では、透明度の高い最高区分の「AA」を獲得することも多い良好な水質である。吉佐美エリアの他の海と同じく、海外のリゾートビーチにいるような感覚にさせてくれるし、一角に咲くハマユウも南国気分を味わわせてくれる。
海へ直行できるホテルもあるため、プライベート感あふれるビーチだ。
また伊豆下田有数のサーフィンスポットとしても有名である。一年を通して良質な波が立ち、ボディボードやサーフィンなど、初心者から上級者までレベルを問わず楽しむことができる波がある。
毎年7月中旬から8月下旬は海開きの期間となり、サーフィンと海水浴はエリアが分かれる。マリンスポーツができなくても、美しい海で遊泳を楽しむことができるのだ。
両サイドのホテルから直行で、プライベートビーチ感
ビーチサイドのホテル~下田大和館
ビーチサイドのホテル~ホテルジャパン下田
多々戸浜の両サイドには、ホテルが隣接している。東側には「下田大和館(しもだやまとかん)」、西側の山の上には「ホテルジャパン下田」が立つ。
どちらも全室海に面したオーシャンビューの客室が人気の、下田を代表するリゾートホテル。もちろん温泉にも入れる。
ホテルの部屋から波をチェックして海に直行できるため、両ホテルの宿泊者にとってはプライベート感あふれる海となっている。
撮影している際も、どこぞの階段から、サーフボードを持った人たちがぞろぞろ出てくるのを見て、「どうなってるの?」「どういう仕組み?」と思っていたところ、どうやら下田大和館とビーチを直結する専用通路から出てきたというわけである。
筆者は近くに住んでいるため泊まるという発想はなかったが、大和館に泊まって宿からビーチへ直行できるプライベート感を味わってみたくなった(ホテルジャパン下田は会員制)。
秘境スポットにある白い洞窟
幻想的な白い洞窟
ビーチの右端に向かって歩いてくと、岩場のところに江戸城で使われた伊豆石の石切場跡があり、ちょっとした探検気分が味わえる。
写真はそのあたりにある白い洞窟。
この中に入って海に向かって撮影すると、海外のリゾートにいるような風景の写真が撮れる。
この洞窟がフレームとなり、透き通るような海の青と、白い洞窟とのコントラストが景色を浮かび上がらせ、幻想的な雰囲気を醸し出すとともに美しさを際立たせている(写真は何年か前に撮影しに行った別のスタッフが撮影したもの)。
ネットでこの写真を最初に見たとき、全く知らなかったため「絶対行ってみたい!」という衝動にかられた。
早速、多々戸の浜を探し回ったが、ビーチの左側は吉佐美漁港だし、右側は岩場でそれ以上先に進めない雰囲気だったので(その時は海が荒れていて岩場に波がかかるような状態)、見つけることができないまま帰ってきた。
後日改めて多々戸浜を訪れ、右側の岩場を散策してみた。
この時はかなり潮が引いていたため、砂浜から岩場の裏へ。
現在は洞窟の崩れが懸念されているため、立入禁止になっていた。
実に残念だ。
海水浴シーズンも設備が充実
海水浴シーズンになると、海岸の西側がサーフィンエリア、東側が遊泳エリアになる。
監視員やライフガードも常駐し、ビーチベッド、パラソル、ボディーボード、浮き輪などのビーチグッズのレンタルや、更衣室、コインシャワー(温水)、フードなど、設備も充実している。
海水浴やシュノーケリング、ボディーボード、砂遊びなど、大人から子どもまで、安心して楽しめるビーチだ。
近隣にはサーフショップがあり、アイテムのレンタルやサーフィン体験もできるため、サーフィンデビューにピッタリの海岸でもある。
例えば、子ども連れの旅行で、特別な体験をさせてあげたいということであれば、多々戸でのサーフィン体験はおすすめだ。
筆者は20年以上サーフィンとご無沙汰しているが、あらためてサーフィンをやるならここ多々戸浜で再デビューしたい(その際は、丘サーファーである後輩も連れて行こう)。
吉佐美エリアで最も人気のサーフスポット
多々戸浜は、地形も比較的安定してコンスタントに波があり、多くのサーファーが訪れる。
初級者からベテランまで幅広い支持を集めており、サーフィンの大会等も開催されている。その際は全国から多くの参加者と観客が集まり、ビーチは一層賑わう。2020年の東京五輪・サーフィン競技会場の誘致も行なっていた。
波のサイズが大きくなれば別だが、遠浅でやさしい波のブレイクは、初心者サーファーでもサーフィンがしやすい環境。
また、年間を通じて利用可能な温水シャワーも充実しているため、サーフィンやマリンスポーツを楽しむ方には大変嬉しい環境だ。
サーファーに大人気なのもうなずける。
下田周辺の観光スポット
多々戸浜周辺には民宿も多く、少し足をのばすと海鮮料理などの飲食店やカフェも充実しており、観光名所にも行くことができる。
「ペリーロード」は多々戸浜から車で約5分の距離で、異国情緒あふれるレトロな雰囲気の街並みの中で食べ歩きを楽しめる。黒船来航時のペリー提督にちなんだ歴史的な通りだ。
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【ペリーロード】食べ歩きやランチも楽しめる | おすすめのお土産も
また「下田海中水族館」もおすすめ。多々戸浜から車で10分ほどの距離で、海中に設置された天然の水族館。
イルカやアシカなどのショーを始め、ウミガメなど多様な海洋生物の展示もされており、子どもから大人まで楽しめる。
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【下田海中水族館】イルカ達が海で泳ぐ姿を見られる日本でも珍しい天然水族館
多々戸浜のビーチをはじめ、下田の滞在を楽しめるだろう。
多々戸での思い出
結論から言うと、筆者は多々戸の海に撮影用カメラを落としてしまったことがある。
叔父の船に乗り、多々戸浜を撮影している最中、手が滑ってしまったのだ。
落とした時は、多々戸の海の限りなく透明に近いブルー以上のブルー(憂鬱)を感じた。
そして、多々戸の海はグレーに見えた。
季節は冬であり、そのまま飛び込む勇気もなかったため、叔父に数十年前のウエットスーツを借り、落としてしばらくしてから海に潜った。
しかし、波が荒かったこともあり水中は全く見えない。加えて、古いウエットスーツなので海水が入りまくり極寒状態。
カメラは見つからず、落胆し帰路につく。
翌日、後輩とともに海に潜ることを計画。編集長も同行することとなった。
幸い、丘サーファーの後輩は、最新のウエットスーツを2着持っていたため、筆者は1着を借り2人で潜る。
やはり、最新のウエットスーツは数十年前のものと比べ非常に暖かく、疲れは別として、寒さを感じることなく潜ることができた。
しかし、この日も波は荒く、水中も見えにくい。
冷静に考えれば分かることだが、落とした日は、海がかなり荒れていたため、カメラは流されているに決まっている。
そんなことを考える余裕もなく必死に探した。
浜の方から、編集長の怒号が。「もういいから戻ってこい!!」。
当然カメラは見つからず、2人で落胆しながらコインシャワーを利用。
まさかサーフィンをやらない筆者が、ここの温水シャワーを利用することになるとは思ってもみなかった(しみじみ、設備が充実していることを実感)。
サーファーが海辺でウクレレを弾いていたが、その音色は切なく、愁いを帯びていた……。
そんな設備も充実している多々戸浜へ、今年の夏には是非。
多々戸浜の基本情報
多々戸浜(たたどはま)
住所:静岡県下田市吉佐美47
駐車場:ビーチの目の前にあり(夏季期間は有料)
※110台 2,000円/1日 8:00~17:00
周辺の駐車場:110台 2,000円/1日
遊泳期間:2024年7月中旬~8月下旬
遊泳時間:8:00~16:00(監視員やライフガード常駐)
海の家:なし
荷物預かり:なし
売店・食事処:あり(9:00~16:00)
レンタル用品:あり ※パラソル…1,500円 ビーチベッド…1,000円 ボディーボード…1,000円 浮き輪等 ト
イレ:1箇所、海水浴場の中央にあり(無料) ※男性3室、女性4室
シャワー・更衣室:トイレ隣に、温水シャワー室と更衣室が兼用であり(有料) ※300円。年間通して利用可能
TEL:0558-22-1531(下田市観光協会)
URL: https://www.shimoda-city.info/tatado
アクセス:伊豆急下田駅より東海バスで約7分、「多々戸」バス停下車 徒歩約3分
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多々戸浜は、全長450メートル、奥行き70メートルほどのビーチ。太陽に照らされた海はエメラルド色に輝き、砕けた波が静かに広がっていく様子が美しい。吉佐美エリアの他の海と同じく、海外のリゾートビーチにいるような感覚にさせてくれるし、一角に咲くハマユウも南国気分を味わわせてくれる。海へ直行できるホテルもあり、プライベート感あふれるビーチである。また、サーフィンやマリンスポーツをする人々の間では特に有名なビーチで、ボディボード初級者からベテランサーファーまで幅広い支持を集めている。