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【ペリーロード】ペリーも歩いた情緒あふれる石畳の小径

2022/05/18
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Tomoya Tsuchiya下田市南伊豆
【ペリーロード】ペリーも歩いた情緒あふれる石畳の小径

ペリーロード

 

江戸時代、「出船入船3,000隻」と言われ、船の風待ちや寄港地として栄えた下田。「ペリーロード」は、幕末期、黒船に乗って来航したペリー提督一行が、上陸した下田(「ペリー艦隊来航記念碑」がある辺り)から日米和親条約付録下田条約締結のために、300人の部下を引き連れて、条約締結の交渉の場「了仙寺」まで歩いた道。直進すると大人の足なら約10分で歩くことが可能。当時の面影を残した、レトロでノスタルジックな雰囲気だ。
平滑川(ひらなめがわ)沿いを石畳の道が続き、ガス灯、伊豆石やなまこ壁の家並み、柳並木が見られる。「了仙寺」のほか、日露和親条約締結場所である「長楽寺」、あじさい祭で有名な「下田公園」もこの地区に位置しており、おしゃれなカフェやお土産屋、アンティークショップがたくさん並ぶ、下田の代表的な観光スポットとなっている。

 

ペリーロード

 

ペリーロードには、なまこ壁や伊豆石を用いた特徴的な建物が並ぶ。なまこ壁は、土壁等の壁塗りの様式の1つであり、壁に平瓦を並べ、その目地に漆喰を盛り付けて塗っていく。なまこ壁の名前の由来は、盛り付けられた目地がなまこに似ているため。伊豆石は、その名のとおり、伊豆半島で取れる石材であり、一般的には軟質で、耐火性に優れ、その軟らかさから加工しやすいといわれている。いずれも、江戸末期から明治、大正あたりまでの建物に使われることが多く、ペリーロードのなまこ壁・伊豆石の建物群は、下田を代表する街並となっている。

 

DATA

ペリーロード

住所:静岡県下田市3-14

URL:http://www.shimoda-city.info/tourism/perryroad.html

 

風待工房(かざまちこうぼう)

風待工房(かざまちこうぼう)

アンティークな小物や家具、骨董などがいたるところに並ぶノスタルジックな骨董品屋兼喫茶店。珍しさとレトロな雰囲気で、外国の方や幅広い年代に人気。普段使いできるものから室町初期の常滑焼(とこなめやき)の水瓶など、品揃えが幅広く店内を見て回るだけでワクワクする。お茶を楽しみつつ、歴史あるアンティークに触れてみてはいかがだろうか。

 

DATA

風待工房(かざまちこうぼう)

住所:静岡県下田市3-13-12

TEL:0558-23-3269

営業時間:10:00~18:00(L.O.17:30)

定休日:水曜

駐車場:なし

 

草画房(そうがぼう)

草画房(そうがぼう)

1914(大正3)年に建てられた、逢坂橋(おおさかはし)のたもとにある古民家。土日祝(土日に続く祝日)のみ古民家ギャラリー兼喫茶室としてオープンしている。墨作品や染め付けした器、草画房オリジナルアート作品などの展示販売のほか、庭でとれた梅を使用した自家製梅ジュースや、抹茶カプチーノ、ケーキ類をいただくことができる。店内には、土間を活かしたテーブル席や、広々としたお座敷の席などがあり、ゆったりとくつろぐことができるため、散策の休憩スポットにもおすすめ。

 

DATA

草画房(そうがぼう)

住所:静岡県下田市3-14-6

TEL:0558-27-1123

営業時間:土・日曜・祝日(土・日曜に続く祝日)11:00~17:00 ※夏季は時間変更の可能性あり

定休日:土・日曜・祝日(土・日曜に続く祝日)のみの営業。不定休もあり、要電話確認

駐車場:なし

KAMA’AINA(カマアイナ)

KAMA’AINA(カマアイナ)

KAMA’AINA自家製あんみつ KAMA’AINAマンゴースムージー KAMA’AINAハワイアンコナコーヒー

 

ペリーロード沿いに佇むハワイアンカフェ。季節に合わせたフレッシュジュースやスイーツ、ランチではハワイアンランチプレートや各種パスタなどがいただける。人気メニューのナンバー3は、自家製あんみつ、マンゴースムージー、ハワイアンコナコーヒー。テラス席ではペット同伴が可能なため、天気の良い日は愛犬家の皆さまにもおすすめ。

 

DATA

KAMA’AINA(カマアイナ)

住所:静岡県下田市3-10-13

TEL:0558-27-1580

営業時間:11:00~16:00、18:00~21:00 ※オーダーストップ

定休日:火曜 ※月曜はランチタイムのみ営業

駐車場:なし

 

Flamme Jacque Cafe(フラムジャックカフェ)

Flamme Jacque Cafe(フラムジャックカフェ)

Flamme Jacque Cafeプラチナ豚ロースのグリル生ハム添え Flamme Jacque Cafe磯海苔と地場生ワサビのパスタ

 

ペリーロードの最南端にある、お洒落なカフェレストラン。最近の人気メニューは写真の「プラチナ豚ロースのグリル生ハム添え」と「磯海苔と地場生ワサビのパスタ」。ボリューム満点のグリル系やハンバーガー、各種パスタ・ビザなどのメニューが充実。カフェメニューも充実しているため、散策した後のティータイムに立ち寄るのもおすすめ。お一人様でも、カウンター席があるため大歓迎。また、ペット同伴が可能なため、愛犬家の皆さまにもおすすめ(※ムダ吠えしないワンちゃんに限ります)。

 

DATA

Flamme Jacque Cafe(フラムジャックカフェ)

住所:静岡県下田市3-8-8

TEL:0558-22-7073

営業時間:11:30〜21:00(ランチ&カフェ11:30〜15:00、ディナーは18:30までに入店)※平日はお席のご予約可

定休日:不定休

駐車場:あり(軽自動車のみ可)

了仙寺(りょうせんじ)

了仙寺(りょうせんじ)

下田条約締結の地「了仙寺」は、1635(寛永12)年、下田奉公・今村正長(いまむらまさなが)によって創建された日蓮宗のお寺で、国指定史跡になっている。
1854 (嘉年7)年、日米和親条約が締結され、下田が開港。そして「了仙寺」はペリーと日本全権の交渉場所となり、日米和親条約下田追加条約が締結された。毎年5月中旬に開催される「黒船祭」では、日米和親条約下田条約調印式の再現が境内で行われる。「了仙寺」は“ジャスミン寺” ともいわれ、毎年5月になると約1,000株の「においばんまつり(アメリカジャスミン)」が境内を染め、あたり一帯が香りにつつまれる。
筆者には地元の劇団に所属している先輩がいて、「黒船祭」では幕末の武士の格好をして再現に参加している(個人的にも身近な人の演技を見ることができるため非常におもしろい)。

 

DATA

了仙寺(りょうせんじ)

住所:静岡県下田市七軒町3-12-12

TEL:0558-22-0657

URL:https://ryosenji.net

MoBS黒船ミュージアム(モッブス くろふねミュージアム)

MoBS黒船ミュージアム(モッブス くろふねミュージアム)

MoBS黒船ミュージアム

 

「了仙寺」が所有する膨大な黒船と開国のコレクションを展示。ミュージアムのテーマは「日本人が見た外国、外国人が見た日本」。黒船にまつわる歴史書やペリーが書いた公文書など、開国の歴史をひも解く資料を見ることができる。ミュージアムショップも併設されており、ここでしか買えないオリジナルグッズなどが販売されている。

 

DATA

MoBS黒船ミュージアム(モッブス くろふねミュージアム)

住所:静岡県下田市三丁目12-12

TEL:0558-22-2805(了仙寺)

URL:http://www.mobskurofune.com

旧澤村邸(きゅうさわむらてい)

旧澤村邸(きゅうさわむらてい)

ペリーロードに建つ「旧澤村邸」は、なまこ壁と伊豆石造りの建築様式を用いた建造物で、1918(大正7)年に建てられた建物。造船会社「下田船渠(しもだせんきょ)」(通称・下田ドック)を創業し、戦前に旧下田町長も務めた澤村久右衛門(さわむらきゅうえもん)氏により建築された。現在、館内は無料で見学できるほか、トイレも併設された無料休憩施設として開放されている。建物奥には蔵ギャラリーがあり無料で見学が可能。

 

DATA

旧澤村邸(きゅうさわむらてい)

住所:静岡県下田市3-16-10

TEL:0558-25-4600

長楽寺(ちょうらくじ)

長楽寺(ちょうらくじ)

1854(安政元)年、ロシア使節海軍中将プチャーチンとの交渉の末日露和親条約が調印され、翌年、日米和親条約の批書交換が行われた寺。境内にはお吉観音を祀る宝物館や悲恋のおすみ弁天などがあり、拝観することができる。

 

DATA

長楽寺(ちょうらくじ)

住所:静岡県下田市3-13-19

TEL:0558-22-0731

ペリー艦隊来航記念碑(ペリーかんたいらいこうきねんひ)

ペリー艦隊来航記念碑(ペリーかんたいらいこうきねんひ)

ペリー艦隊来航記念碑は、1854(安政元)年、日米和親条約(下田条約)の締結に向けペリーが上陸した場所に建てられており、下田湾をバックに建てられた記念碑の前には、日米友好の灯やアメリカ海軍から寄贈された錨(いかり)がある。ペリー提督一行は、ここからペリーロードを通り、条約締結の場となった「了仙寺」へと向かったとされている。

 

DATA

ペリー艦隊来航記念碑(ペリーかんたいらいこうきねんひ)

住所:静岡県下田市3丁目

筆者が「ペリーロード」をおすすめする理由

筆者が「ペリーロード」をおすすめする理由

ペリーロードは、たった数百メートルの道のりに、こんなにも多くのスポットやコンテンツが詰まっている。
しかも、まだ紹介しきれていないスポットが多々あり、かなり濃密な道だ。
しかしながら、この道をふらっと歩いてしまうと、もったいないことになる。魅力を見落としてしまうのだ。
石畳の道や伊豆石・なまこ壁の家並み、柳並木が醸し出す異国情緒あふれる空間の中で、カメラ片手に、非日常を切り取ることを楽しんでも良いし、了仙寺や黒船ミュージアム、長楽寺を訪れ、歴史を振り返り幕末の時代に思いを馳せてみれば、ペリー提督一行が歩いたペリーロードが臨場感あふれるものとなる。また、散策の休憩としてカフェでお茶をすれば、ゆったりとペリーロードの非日常空間にひたることができる。
数百メートルの通りを「なんだこんなものか」と思ってしまうのは、あまりにもったいない。ただ歩くだけでなく、ぜひあなただけのペリーロードの魅力を発見してみて欲しい。

 

この記事を書いた人

Tomoya Tsuchiya

南伊豆町在住。「Izu Letters」編集部の駄々っ子担当。編集長の悩みの種。
今まで、Izu Letters編集部の筋肉マンである後輩に筋肉マウントを取られ続けていたが、あまりの悔しさに一念発起。最近ジム通いを始めた。
後輩を見返すためなら、日々の筋肉痛など、彼にとってはほんのわずかな痛みなのである。

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