【中伊豆】「Bakery & Table 東府や」で紫色に包まれる休日
2023/04/29
Emi Aoki中伊豆伊豆市
日本で古来より高貴な色として尊ばれてきた色、紫色。
伊豆市吉奈にある「東府や Resort & Spa-Izu(以下”東府や”)」内の「Bakery & Table 東府や」では、毎年4月下旬から5月上旬頃、藤の花が見頃を迎え、神秘的な紫色で包まれる。今年は、例年よりも少し開花が早く、ちょうどゴールデンウィークの頃に満開となる予測だ。
Bakery & Table 東府や
「Bakery & Table 東府や」のテラス席の足湯に足を浸して座ってみる。
目の前にはツツジの朱色と木々の緑色。そして、インフィニティプールの爽やかなブルーと頭上には藤棚の紫色。その完璧なまでの色彩は、まるで一枚の絵を見ているようだ。
この場所は、大正時代に明電舎の創業者が別荘として作った「芳泉荘」のプールだった。つまりこの藤棚は、大正時代から代々大切に受け継がれてきたものなのだ。
人気商品「米粉のカレードーナツ」には、ゆで卵がまるっとそのまひとつ入っていて、カレーとの相性が抜群のおいしさ。
最高の景色を眺めながらこれらのパンいただく時間は、日々の慌ただしい日常を忘れる癒しのひとときをくれる。
東府やの宿泊施設
東府やの魅力は、もちろんそれだけではない。
こちらは、2010年に新築された玄関棟。薪ストーブの温もりに包まれるロビーやライブラリーなどの心地いい空間が、宿泊者を迎えてくれる。
奈良時代に行基上人により発見された伊豆最古の温泉「吉奈温泉」。
徳川家康の側室「お万の方」がこの湯に入った後、子を授かったことから「子宝の湯」とも呼ばれている。アルカリ性単純温泉で、少しぬめりがあり、美肌効果が期待できることもあり、女性にも人気がある。
館内には6ヶ所の温泉があり、宿泊者は無料の貸切風呂も利用できる。
そして、なんと言ってもここは客室が素晴らしい。
こちらは2013年に新築されたヴィラスイート。全室温泉露天風呂が付いている。
どの部屋からも川のせせらぎが聞こえ、ただただその音に耳を澄ませているだけで、全身が心地よい感覚に包まれて、心身の緊張がほどけていく。
季節ごとに異なる趣を見せてくれるから、何度でも訪れたくなってしまう。
お食事処「懐石茶や 水音」。
江戸時代に建てられたこの建物は、リニューアルの際に茅葺屋根を復元したというから驚く。
室内はもちろんのこと、吉奈川沿いに設置された屋外デッキでいただく懐石料理は、自然の美しさを感じながら、日本料理の素晴らしさを心ゆくまで堪能できる。
大正館芳泉
芳泉荘の母家だったこちらの建物は、現在は「大正館芳泉」として生まれ変わっている。
玄関に掛けられている暖簾は、季節毎に取り替えられ、宿泊者はここでも美しい花たちに出会うことができる。
1Fはカフェアールデコ。
大正時代に流行した、その直線的な美しさを持つアールデコ様式で作られた室内は、どこかこの建物の外見からは予想できない、遊び心を感じる空間。
こちらでは宿泊者専用ラウンジとして、各種ドリンクを無料で楽しめる。
東府や工房カフェテラス
2022年にオープンした「東府や工房カフェテラス」。
ここで作られた自家製豆乳を使って、ピザやスイーツなどを展開している。
豆乳シュークリームと抹茶豆乳スムージー。
どちらも、豆乳の優しい甘さが体に染み渡る、心と体に優しい美味しさだ。
四季折々の自然を感じる時間
最後に、宿泊施設からは少し離れた場所にある富士見平歩道を歩いてみた。
薄いブルーが美しい、著莪が群生していた。アヤメ科に属するこの花は日陰を好み、この場所に自生しているという。
他にもシャクナゲの花なども見ることができ、自然を全身で感じることができる。都会では得られない空気感は、幾年もの歳月が作り上げたものなのだ。
ここ「東府や」では、広大な敷地のもとで、さまざまな自然の美しさや歴史を感じることができる。そして、伝統的な美しさと変わり続ける創造性を合わせもつこの場所で、心身ともに癒されながら、素晴らしい感性に刺激される時間を思う存分楽しむことができる、最高のリゾートなのだ。
あなただけの楽しみ方を、ぜひ見つけて欲しい。
東府や Resort & Spa-Izuの基本情報
【東府や Resort & Spa-Izu】
住所:静岡県伊豆市吉奈98
電話:0558-85-1000
URL : http://www.tfyjapan.com/
【Bakery&Table 東府や足湯カフェ】
営業時間:10:00-17:00 (日・祝 9:30-17:00)
定休日:なし(2022年11月より)
URL:http://www.tfyjapan.com/news/details.php?log=1559692719
アクセス:修善寺駅より東海バス「天城の杜/昭和の森会館/河津駅」行に乗車(乗車時間26分)、「吉奈温泉口」バス停より徒歩約15分
この記事を書いた人
海の近くに住みたくて、2020年に地域おこし協力隊として沼津に移住。美しい自然と共に暮らす日々に、日々ときめきながら暮らしている。趣味は英会話。伊豆の魅力を世界に発信するのが夢です!
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日本で古来より高貴な色として尊ばれてきた色、紫色。
伊豆市吉奈にある「東府や Resort & Spa-Izu(以下”東府や”)」内の「Bakery & Table 東府や」では、毎年4月下旬から5月上旬頃、藤の花が見頃を迎え、神秘的な紫色で包まれる。今年は、例年よりも少し開花が早く、ちょうどゴールデンウィークの頃に満開となる予測だ。