【石廊崎】伊豆半島の最南端の絶景岬。真っ青な海に白く輝く灯台も
2022/02/01(2022/02/07)
Ryoko Kawada南伊豆南伊豆町
伊豆半島の最南端にある岬「石廊崎」。秘境の地と言われる360度の絶景パノラマが魅力の岬だが、2019(令和元)年に「石廊崎オーシャンパーク」ができたことにより、新しい道路が整備。徒歩25分の距離が5分にまで短縮され、訪れやすくなった。岬の先端にたどり着くと、眼前には大海原が広がり、海を独り占めしているような気分になれる。石廊崎には、灯台や神社などの建築物もあり、当時の住人から恐怖の対象ではなく、人々の暮らしを支えになっていたことがうかがえる。
白く輝く「石廊埼灯台」は石廊崎のシンボル
「石廊崎オーシャンパーク」に入り、岬の先端に向かう途中には、「石廊崎」の象徴ともいえる白い灯台「石廊埼灯台」がある。「日本の灯台50選」にも選定されている高さ約11mの灯台で、1871(明治4)年、"灯台の父"と呼ばれるイギリスの建築士ブラントンの設計により建てられた。当初は木造灯台だったが、暴風により大破、1933(昭和8)年にコンクリート造に改築。1993(平成5)年に白タイルが貼られ、現在の姿になった。美しい白亜の灯台と海との姿を一緒に写真に納めたい。
断崖に鎮座する「石室神社」
灯台から先、青い海と美しい岩場を眺めながら参道の突き当りまで進み、さらにその先の急な階段を下りると「石室神社」(いろうじんじゃ)がある。大自然を感じるパワースポットとしても知られ、お守りや御朱印が人気。切り立った断崖の中腹の壁にめり込むようにある奇怪な神社で、海上守護の神様で、船の帆柱の上に社殿がつくられたという伊豆七不思議の一つにもなっている。強風にさらされる悪条件でありながら、旅人を見守る姿がまた神々しい。神社の売店近くの床の一部がガラス窓(写真の左下に写っているガラス部分)になっていて、そこからのぞく景色はなかなかスリリング。スケルトンの観覧車のようなものが苦手な方はご注意を。
恋愛成就のパワースポット「熊野神社」
石室神社の前に続く遊歩道を真っすぐ進んでいく。岬先端への道は狭く、断崖の中を進まなければならない。強風にあおられると少し恐怖すら感じるが、その恐怖に打ち勝ったものだけが、雄大な海と幻想的な島々を拝むことができるのだ。手すりがあっても崖の高さと波の荒々しさに自然の雄大さを感じる。
岬には縁結びのご利益で名高い「熊野神社」(くまのじんじゃ)がある。ここは恋人達には言わずと知れたパワースポットで、海に囲まれた開放的な景色の中で願いを込めれば、どんな願いも叶いそうな気持ちになる。
遊覧船に乗って「石廊崎」を楽しむ
もっと「石廊崎」を楽しみたいなら、遊覧船へ。駐車場のある石廊崎漁港から遊覧船に乗って、船でしか味わえない絶景スポットを訪れることができる。遊覧船のコースは2つあり、天候によって変わるそう。1周はおよそ25分で、透明感溢れる南国のような海や、伊豆半島ならではの独特な形状をした奇岩が織り成す風景は、ぜひよく観察したい。
石廊崎の基本情報
石廊崎(いろうざき)
住所:静岡県賀茂郡南伊豆町
TEL:0558-62-0141 (南伊豆町観光協会)
アクセス:伊豆急下田駅より東海バス「石廊崎オーシャンパーク」行に乗車(乗車時間45分)、「石廊崎オーシャンパーク」バス停下車すぐ
URL:https://www.minami-izu.jp
この記事を書いた人
福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。
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伊豆半島の最南端にある岬「石廊崎」。秘境の地と言われる360度の絶景パノラマが魅力の岬だが、2019(令和元)年に「石廊崎オーシャンパーク」ができたことにより、新しい道路が整備。徒歩25分の距離が5分にまで短縮され、訪れやすくなった。岬の先端にたどり着くと、眼前には大海原が広がり、海を独り占めしているような気分になれる。