【爪木崎へバス旅】下田からひと足のばして。海と水仙がつくり出す景勝地を訪れる。
2023/12/26
Wakana Tsutsumi下田市南伊豆
伊豆急行下田駅からバスで20分ほどのところにある、伊豆の景勝地のひとつ・爪木崎(つめきざき)。
須崎半島の東南端にあり、白亜の灯台が目を惹く場所だ。
ここは冬になるとその数300万本と言われる水仙の花が咲き乱れる。
毎年12月20日から1月31日までの期間に「水仙まつり」が開催され、期間中は飲食ブースの出店や地場産品の販売も行われる。
今回は、そんな爪木崎へのバス旅の様子をご紹介する。
下田駅 10番のりば「爪木崎」行 13:18発
東海バス
↓
爪木崎グリーンエリア 10:29着
訪れたのは2023年11月3日。下田駅10番のりば「爪木崎」行きに乗って、「爪木崎グリーンエリア」で下車する。
バス停を正面に見て、左側にある坂から、九十浜へ向かう。
遊歩道が何種類かあるようなのだが、バスの本数があまり多くない場所なので、今回は時間を考え、短めのルートを選択。
エメラルドブルーの秘境とも言われる海「九十浜」
知る人ぞ知ると言われる秘境のビーチ「九十浜(くじゅっぱま)」。
エメラルドブルーの海と白い砂浜があると聞き、訪れておこうと思った。
降りるのにも急な坂を半分ほど下ると、海が見えてくる。
海水浴シーズンも終わり、人が少ないこの場所はまるでプライベートビーチのような雰囲気。
海水浴場として利用するには少し狭いように感じるが、この狭さがより一層「知る人ぞ知る」場所としての「九十浜」をつくっているのかもしれない。
「九十浜」のビーチを正面に、写真にある岩場の方に向かって歩いていく。
日陰でもわかる水の透明さ。夏の海水浴シーズンには、ここも人で賑わっていそうな気がする。
ロープのような物があるが、漁とかで使われていたのだろうかと推測する。
こちら奥を歩いていくと坂道があるので、そのまま歩いていく。
木に囲まれた坂道、日陰はひんやりとしていたが、この日の気温は23度。
厚手の服を着ていた私は、少し汗をかきながら歩いた。坂を上りきると平坦な道が続く。
やがて、木がアーチをつくっているような絵になる雰囲気のところに出会う。
コンクリートで舗装されているのは、海水浴の前後にサンダルで歩く人への配慮だろうか。
しばらく森林浴をしながら歩いていると、「芝生広場近道」と「タカンバ」書かれた看板を発見。
タカンバは海水浴場のような砂浜海岸ではなく、海底火山の活動によりデコボコした海岸のことらしい。タカンバが気になりつつも近道を選び、芝生公園へ。
今度来るときは、タカンバにもお邪魔してみようと思った。
グリーンの芝生と海が広がる日の出のビュースポット「芝生広場」
ゆるやかな坂の地面の道を下ると、きれいな芝生が広がる「芝生広場」に到着。
ここは日の出のビュースポットとも言われている場所だ。
「爪木崎」バス停と有料駐車場から5分くらいで気軽に行くことができる。
遊具などはないが、芝生に腰を下ろしてピクニックというのも良いかもしれない。
シーズンになると、ここでキャンプをする人もいるとかいないとか…。
「芝生広場」から「爪木崎」バス停方面に歩いていくと、灯台の案内図がある。道に迷うほど複雑なところではないが、初めて来た人にはわかりやすい。
この案内図を横目に通り過ぎて行くと、爪木崎の入り口がある。
まるで庭園! 水仙とアロエが咲き乱れる「爪木崎」
いざ爪木崎!
実際に歩いてみての感想だが、爪木崎は“遊歩道”というよりは“庭園”と言いたくなるような場所だと思った。
訪れたときはまだ水仙は咲いていなかったのだが、海沿いに水仙の葉がたくさん出ていて、シーズンになったらさぞかし楽しませてくれるだろうなと思った。
アロエの赤い花も咲くようなので、アロエの赤と水仙の白のコントラストが見事な風景をつくりだし、見る人の目を楽しませてくれるはず。
ちなみに、写真を撮り忘れてしまったのだが、ここは「俵磯(たわらいそ)」と呼ばれる柱状になった岩が積み重なった「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」が広がるジオスポットもある。
下記でも紹介しているのでぜひ参考にしていただきたい。
参考:【爪木崎】野水仙が群生。灯台・空・海・花の名演が見られるジオスポット
https://izu-letters.jp/column/detail.php?c=125
こじんまりとしたビーチ“いけんだ浜”のこと「爪木崎海岸」
灯台よりも先に、近くにあった海岸に寄り道。
ここは須崎区が地区独自で運営しているという海水浴場だ。
「品位のある海へ」という言葉が先ほどの案内図の写真に写っていたと思うが、海水浴に来た人が楽しく過ごせるよう工夫をして海水浴場を運営しているらしい。
「いけんだ浜(爪木崎海岸)」はおだやかな波と、緩やかに弧を描いた海岸が特徴。
この原稿を執筆中に、シュノーケリングをしている方の動画を見ていたのだが、水の中ももちろんきれい。
魚もたくさん見られるようだ。
シーグラスも海岸沿いに落ちており、ここで遊んでいるだけでどんどん時間が過ぎそう。
しばらく海を眺めた後、遊歩道から階段を登り、灯台の方へ向かうとする。
周りに邪魔されない! “恋する灯台”こと「爪木崎灯台」
爪木崎灯台は『恋する灯台プロジェクト』に認定された灯台。
邪魔するものがない白いシルエットは、人々が灯台と聞いて思い浮かべるイメージそのもの…とのこと。
灯台の姿を遮る物がないこの景色は、もしかしたら珍しいのかもしれない。
ハート型のアーチから道なりに歩いていくと、「爪木崎灯台」に到着。
中に人はいないとのことだが、遠隔で監視を行っているらしい。
灯台をぐるっと囲むように歩き、海を眺めることもできる。
灯台の中に入ることはできなかったが、灯台の中を見学できるQRコードが貼られていたので、気になる方はぜひスマホをかざして見てほしい。
海水浴が終わり、水仙にはまだ早い11月。
静かな場所だが、その静けさを求めてここに来るのもありかもしれない。
街灯もなさそうなので1人で来るのは不安だが、夜に来たら星がきれいに見えるに違いない。
灯台の見学を終えて、そろそろバスが来る時刻になったので、バス停へ向かうことに。
爪木崎 14:10発
東海バス
↓
下田駅 14:32着
終バスの14:10発のバスが待機していた。
発車10分前くらいではあったが、乗車させてもらい出発まで待機させてもらうことに。
須崎海岸までは筆者1人だけが乗車していたが、途中にある道の駅最寄りのバス停から混み始め、秋の賑わいを感じる瞬間だった。
バスの車窓からの様子。須崎海岸~爪木崎の道は狭く、爪木崎のシーズンには混みそうだ。
終点の下田駅までバスに乗車し、今回の取材は終了。
実は初めて行った爪木崎。水仙がなくても十分に楽しめたが、水仙のシーズンにもう一度訪れてみたいと感じた。
最後に水仙が咲いている時期の爪木崎の写真を載せて、今回の記事を終わりにしたい。
この記事を書いた人
西伊豆町出身(伊東市在住)。サウナとライブ参戦のために外出するインドア派。先月行ったライブハウスで、知らない人に抱えられクラウドサーフをした。好きな食べ物は下田バーガー。
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伊豆急行下田駅からバスで20分ほどのところにある、伊豆の景勝地のひとつ・爪木崎(つめきざき)。須崎半島の東南端にあり、白亜の灯台が目を惹く場所だ。ここは冬になるとその数300万本と言われる水仙の花が咲き乱れる。毎年12月20日から1月31日までの期間に「水仙まつり」が開催され、期間中は飲食ブースの出店や地場産品の販売も行われる。今回は、そんな爪木崎へのバス旅の様子をご紹介する。