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【特集】ドラマで話題!北条家ゆかりの地で歴史めぐり

2022/02/01(2022/03/07)
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【特集】ドラマで話題!北条家ゆかりの地で歴史めぐり

静岡県東部の伊豆半島は2022年放映の大河ドラマの舞台としても話題になり、2021年7月以降、静岡県内でさまざまなシーンが撮影された。伊豆の国市は鎌倉幕府成立の立役者・北条義時が生まれ育った地であり、北条家ゆかりの地。三島市や熱海市にも源頼朝ゆかりの神社がある。いま、静岡県は物語の舞台の地として、大いに盛り上がりを見せているのだ。

今回は、「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」をはじめ、いくつかのゆかりの地をご紹介していく。(写真提供:伊豆の国市)

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館

歴史ドラマの放送にあたり、2022年1月15日(土)に伊豆の国市にオープンした「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」。市内にて行われた撮影のメイキング映像の上映や、ストーリー、キャストの紹介が書かれたパネルの展示などが行われ、ドラマの世界感をより体験できる施設。韮山(にらやま)駅のすぐ近くのため、電車でのアクセスも抜群。ぜひ訪れてみよう。(写真提供:伊豆の国市)

 

DATA

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館

住所:静岡県伊豆の国市四日町772

TEL:055-949-8606

開園時間:9:00~17:00

入場料:大人400円、小人100円

URL:https://izunokuni-taigadramakan.jp/

ドラマホームページ:https://www.nhk.or.jp/kamakura13/

北條寺

北條寺

伊豆の国市にある「北條寺」は北条義時が建立し、父・時政、姉・政子も信仰したと言われる北条家にゆかりが深い寺。寺伝によると、義時が大蛇に襲われて命を失った嫡子・安千代の墓所として七堂伽藍を建てたことにはじまり、安千代の冥福を祈って造られた阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)は鎌倉時代、慶派の作品で県指定文化財に登録されている。(写真提供:伊豆の国市)

 

北條寺 北条義時夫妻の墓

北条政子が寄進したと伝わる牡丹鳥獣文繍帳も残されている。境内には北条義時夫妻の墓も。9月下旬には珍しい白色の彼岸花、12月から2月にかけてはロウバイが咲き、訪れた人の心を癒してくれる。(写真提供:伊豆の国市)

 

池田の大蛇伝説

江間の池田(現在の伊豆中央道江間料金所周辺)には、かつて大蛇の棲む池があったそうだ。義時の嫡男・安千代が勉学のため千葉院に通っていたある日の帰り道に池の堤を歩いていると、突然大蛇が現れて安千代を飲み込んでしまう。知らせを聞いた義時が弓矢で戦うが、大蛇の目を射たのみで安千代を助けることはできず、大蛇は逃げてしまった。

実は、安千代という子どもは一般の歴史書には登場しないため、実在したかどうか定かではない。しかし、江間の各地に共通して伝わる義時と大蛇の話は、この地で起こった事件と、それに立ち向かう義時の姿を伝説として語り伝えたものだろう。

 

DATA

北條寺(ほうじょうじ)

住所:伊豆の国市南江間862-1

TEL:055-948-1399

参拝時間:10:00~16:00(最終受付15:30)

参拝料:大人500円、小中学生200円

URL:https://houjouji.com/

北条義時館跡

北条義時館跡

北条家の菩提寺「北條寺」の近くにある「江間公園」は、北条義時の館があったのではないかと言われている場所。現在は、芝生広場やテニスコートが整備されている。伊豆の風土誌である『増訂豆州志稿(ぞうていずしゅうしこう)』に、「南江間村町屋二アリ尋常小学校ノ敷地トナル」との記載がある。(写真提供:伊豆の国市)

 

北条義時館跡の碑

園内には「北条義時屋敷跡」の碑が建てられている。(写真提供:伊豆の国市)

 

DATA

北条義時館跡(ほうじょうよしときやかたあと)

住所:静岡県伊豆の国市南江間828-4(江間公園内)

史跡 北条氏邸跡(円成寺跡)

史跡 北条氏邸跡(円成寺跡)

1992(平成4)年から約1年にかけて行われた発掘調査により、鎌倉時代の建物跡や井戸がみつかり、中国陶磁器やかわらなどが多数出土したことから、北条氏の伊豆の館跡であることが明らかになった。館の全盛期は12世紀末から13世紀はじめにかけてで、源頼朝の挙兵から鎌倉幕府が成立する頃である。北条氏滅亡後は、ゆかりの尼僧により一族を鎮魂する「円成寺」が建てられた。「円成寺」は室町時代も尼寺として続き、江戸時代まで続いたことが判明している。(写真提供:伊豆の国市)

 

史跡 北条氏邸跡より出土したかわらけ

発掘調査により出土したかわらけ。(写真提供:伊豆の国市)

 

DATA

史跡 北条氏邸跡(円城寺跡)(しせき ほうじょうしていあと(えんじょうじあと))

住所:静岡県伊豆の国市寺家

URL:https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/bunka_bunkazai/manabi/bunkazai/kunishite/hojoshi.html

豆塚神社

豆塚神社

伊豆箱根鉄道 韮山(にらやま)駅から西へ1.5kmほどのところに鎮座する古刹。927(延長5)年に全国にある神社をまとめた延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に記されている「石徳高神社(いわとこたけじんじゃ)」に該当する。

1740(元文5)年の梁銘(はりめい。梁にかけられた陳札)には、この頃は「豆塚大明神)(まめづかだいみょうじん)」と呼ばれており、南江間村の総鎮守であること、「江間小次郎義時」(北条義時)が小池掘丸山にあった社殿を現在の場所に移し再建したことが記されている。(写真提供:伊豆の国市)

 

DATA

豆塚神社(まめづかじんじゃ)

住所:静岡県伊豆の国市北江間3

守山八幡宮

守山八幡宮

北条氏邸跡や北条の氏寺である「願成就院(がんじょうじゅいん)」の近くに鎮座する「守山八幡宮(もりやまはちまんぐう)」。鳥居の奥には舞などを行う舞台があり、150段ほどの階段を登りきった先に守山八幡宮ある。

647(大化3)年の創建当時には自然の神として崇敬される大山祗神(おおやまつみ)、その後907(延喜7)年には八幡総本宮である宇佐神宮(うさじんぐう)より武運の神として崇敬される八幡神(やはたのかみ)が迎えられ、ともに祀られている。また、「源頼朝挙兵之碑(みなもとのよりともきょへいのひ)」が建っており、1180(治承4)年に頼朝が源氏の復興を願ってここから挙兵したことと記されている。

「守山八幡宮」は「豆塚神社」と同じく延喜式神名帳に「石徳高神社」として記されている。(写真提供:伊豆の国市)

 

DATA

守山八幡宮(もりやまはちまんぐう)

住所:静岡県伊豆の国市寺家1204−1

 

願成就院

願成就院

伊豆の国市にある「願成就院」は、源頼朝の奥州征伐の戦勝を祈願して北条時政によって建立された寺。鎌倉時代に成立した歴史書「吾妻鏡(あずまかがみ)」にも、時政、義時、泰時の3代にわたり堂塔伽藍の造営がなされていた様子が詳しく記されている。かつては大きな池を配した「浄土様式」の壮大な寺院であり、北条家の氏寺として造営された。

地元では、“政子地蔵”と慕われている地蔵菩薩像のほかにも、創建時の御尊像であり国宝でもある運慶作の5体の仏像を拝観することができる。(写真提供:願成就院)

 

願成就院 北条時政の墓

境内には時政の墓がある。(写真提供:願成就院)

 

DATA

願成就院(がんじょうじゅいん)

住所:静岡県伊豆の国市寺家83-1

TEL:055-949-7676

参拝時間:10:00~16:00(最終受付15:30)

参拝料:大人700円、中高生400円、小学生200円

URL:https://ganjoujuin.jp/

眞珠院 八重姫御堂

眞珠院 八重姫御堂

北条家の氏寺である「願成就院」の近くにある「眞珠院(しんじゅいん)」には、源頼朝の最初の妻・八重姫(やえひめ)を供養する御堂がある。恋仲で頼朝を慕って伊東から山を越えて北条の館を訪れた八重姫は、頼朝の心変わりを知り、この寺の近くの眞珠ヶ渕(しんじゅがふち)に身を投じたと伝えられている。(写真提供:伊豆の国市)

 

眞珠院 梯子供養

堂の前には「せめて梯子があれば姫を助けられたものを」という里人の思いから、今も小さな梯子が奉納されている。(写真提供:伊豆の国市)

 

DATA

眞珠院 八重姫御堂(しんじゅいん やえひめみどう)

住所:伊豆の国市中條145-2

URL:https://izunotabi.com/sightseeing/%e7%9c%9e%e7%8f%a0%e9%99%a2/

 

北条家歴史散策マップ(制作:伊豆の国市)※2021年12月一部修正

 

伊豆の国市 歴史散策マップ 地図

 

 

伊豆の国市 歴史散策マップ ゆかりの地

伊豆山神社

伊豆山神社

伊豆山神社 境内からの景色

伊豆の地名の発祥地でもある「伊豆山神社(いずさんじんじゃ)」。長い石段をのぼり境内へあがると、熱海市街と海を見下ろす素晴らしい眺望を楽しむことができる。「走湯権現(はしりゆごんげん)」とも呼ばれ、強運守護、福徳和合、縁結びの神様として親しまれてきた。(写真提供:伊豆山神社)

 

伊豆山神社 腰掛石

源頼朝と北条政子が深く信仰し、境内には2人が恋を語らったといわれる腰掛石がある。(写真提供:伊豆山神社)

 

伊豆山神社 こころむすび

また、ハート形のおみくじを結べるスポットはカップルや女性に人気が高い。(写真提供:伊豆山神社)

 

DATA

伊豆山神社(いずさんじんじゃ)

住所:熱海市伊豆山708-1

TEL:0557-80-3164

参拝時間:9:30~

URL:https://izusanjinjya.jp/

福地山 修禅寺

福地山 修禅寺

伊豆市修善寺にある「福地山修禅萬安禅寺(ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ)」は「福地山 修禅寺(ふくちざん しゅぜんじ)」の愛称で親しまれている。修善寺の地名の由来となった1200年以上続く歴史あるお寺。

 

伊豆市 指月殿源頼朝の弟・範頼と二代将軍・頼家が幽閉され、暗殺された場所と言われている。周辺には範頼と頼家のお墓や政子が頼家の菩提を弔うために建てた「指月殿(しげつでん)」がある。

 

DATA
福地山 修禅寺(ふくちざん しゅぜんじ)
住所:伊豆市修善寺964
TEL:0558-72-0053
参拝時間:4月~9月 8:30~16:30
     10月~3月 8:30~16:00
宝物殿拝観料金:大人300円、小中学生200円
URL:https://shuzenji-temple.com/index.html

三嶋大社

三嶋大社

山森農産の守護神である大山祇命(おおやまつみのみこと)、福徳の神である積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)、御二柱の神を総じて三嶋大明神と称している。

「三嶋大社」は伊豆に配流中の源頼朝が源氏の復興を祈願した、祈願成就のご利益がある神社だと言われている。宝物館には妻・政子が奉納したと伝えられる「梅蒔絵手箱(うめまきえてばこ)」や頼朝らの古文書が展示されている。(「梅蒔絵手箱」は現在、東京国立博物館に委託されており、三嶋大社では模造復元品を展示している)(写真提供:三嶋大社)

 

三嶋大社 腰掛石

頼朝と政子が平家追討の心願を込めて百日の日参をした際に腰かけて休息したと伝えられている腰掛石がある。(写真提供:三嶋大社)

 

DATA
三嶋大社(みしまたいしゃ)
住所:三島市大宮町2丁目1-5
TEL:055-975-0172
宝物館入館料:大人500円、高大学生400円、小中学生300円
URL:http://www.mishimataisha.or.jp/

「ふじのくに静岡県」プロモーション動画





 

この記事を書いた人

Akari Enomoto

河津町在住。「Izu Letters」編集担当。大の猫好き。趣味は伊豆のオシャレなカフェめぐりと言いたいところだが、休日はだいたいお昼まで寝ている。最近、早起きをして行ったカフェは、伊豆高原にある「ねこカフェ にゃおん」。

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