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【白浜神社】縁結びに御利益!海辺に佇む伊豆最古の宮で神様も恋に落ちる

2022/04/19(2025/01/28)
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Jun Sato下田市南伊豆
【白浜神社】縁結びに御利益!海辺に佇む伊豆最古の宮で神様も恋に落ちる

白浜神社は、創建から2400年の歴史を持つ伊豆最古の宮として知られており、その見事なたたずまいは見る者を魅了する。御祭神は伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)、三嶋大明神(みしまだいみょうじん)、見目(みめ)、若宮(わかみや)、剣の御子(つるぎのみこ)、の5柱の神様。境内には樹齢2000年の巨木がそびえ、神社のすぐ裏手には白浜海岸がある。10月下旬には、火達祭や下田市無形文化財指定の三番叟の演舞、御幣流しがとり行われる。

 

白浜大浜の海を見守る鳥居

白浜大浜の海を見守る鳥居

北側の大岩にたつ鳥居も白浜神社のもの。この大岩は大明神岩(だいみょうじんいわ)という名で、白浜大浜の海を見守るようにたたずんでおり、カップルや家族連れが、鳥居をバックに映え写真を撮影する絶景スポットにもなっている。特に朝日が昇る際の鳥居の影とのコントラストが美しい。

白浜神社 鳥居

神々の恋から生まれた島の神話

南方から海を渡ってやって来た三嶋大明神(みしまだいみょうじん)が伊豆の地で伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)と恋に落ちて后とし、一緒に伊豆七島を造ったという「島焼き」の神話が伝えられている。10月に行われる「白濱神社例大祭」では初日に祭典が始まる合図として島々に向け7つの火が焚かれる「火達祭(ひたちさい)」が行われ、厳かな中にも盛大に花火が上がるなど華やかなムードに包まれる。

 

祭典中は市の無形文化財に指定されている「三番叟(さんばそう)」が奉納され、境内には多くの出店も並んで賑わう。最終日には島々に向けて祭りが無事完了したことを知らせる「御幣流祭(おんべながしさい)」が行われ、宮司と祭典関係者たちが海辺の鳥居から御幣(おんべ)を海に向けて投げ落とす。神秘的な祭典の全行程を通じて、海と深く関わってきた下田白浜の歴史が感じられる。

白浜神社

白浜神社

白浜神社

白浜神社

白浜神社

海辺の神社の本殿は森の中に

多くの来訪者が参拝するのは祭事を行う為の「拝殿(はいでん)」と呼ばれる建物であり、樹齢2,000年と言われる「薬師の柏慎(やくしのびゃくしん)」や御守りを販売している社務所、縁結びの女神「見目(みめ)」の社なども並んでいるが、祭神の御神体が祀られているのは拝殿よりさらに山の上にある本殿となる。

 

アオギリの森の中に続く参道の石段をゆっくり上ると、ひっそりと厳かな空気の中に本殿が現れる。心静かに祈りを捧げればきっと願いを叶えて下さる、そんな雰囲気に包まれている。

 

下田で最も有名なビーチ・白浜海岸と伊豆最古の社・白濱神社が隣り合わせに存在する、神秘的で美しい市内随一の映えスポット。バス停からもすぐなので、ぜひ訪れてみて欲しい。

白浜神社

白浜神社の基本情報

白浜神社(しらはまじんじゃ)

住所:静岡県下田市白浜2740

URL:http://www.ikonahime.com/

TEL:0558-22-1183

受付時間:9:00〜16:00(受付は15:30まで)

駐車場:あり(参拝者は無料)

アクセス:伊豆急下田駅より東海バス「板戸一色」行に乗車(乗車時間11分)、「白浜神社」バス停下車すぐ

 

 

この記事を書いた人

Jun Sato

下田市出身、在住。デザイン全般、ゲストハウス運営、伊豆下田経済新聞編集部に携わるなど様々な切り口から地域を盛り上げています。

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