【西伊豆から修善寺へ】西伊豆特急でいく西伊豆満喫2日間の旅(2日目)
2023/02/08(2023/04/11)
西伊豆北伊豆モデルコース三島市伊豆市西伊豆町松崎町Akari Enomoto
数年ぶりに旅行に出かけ、1日目の西伊豆町の雄大な自然と地産の食材を使ったイタリアンを堪能した。
2日目はバスに乗って、松崎町と修善寺温泉街を巡る。
同じ伊豆半島とはいえ、エリアごとそれぞれ違った景色が楽しめ、お隣どうしの西伊豆町と松崎町でも、場所によって異なる雰囲気を感じる。
2日目は「のんびり町並み散策」をコンセプトにした食べ歩きの旅。
どんな景色、どんな食事に出会えるのか期待が高まる。
2日目の過ごし方
堂ヶ島バス停 9:45発
東海バス
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松崎バス停 9:53着
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徒歩 約7分
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松崎町内をぶらり!松崎海岸近くの「厳島神社」を参拝
松崎バスターミナルから町内を散策しながら目当てのお店へ向かう。
バスの車窓から見た海をゆっくり眺めたいと思い、まずは松崎海水浴場へ。
浜辺を散歩する人や岩場で釣りをする人など、それぞれ思い思いの時間を楽しんでいる。
松崎町はゆったりとした時間が流れており、穏やかな気持ちになれる町だ。
次に西伊豆方面に旅行するときは、釣りなどのアクティビティを楽しむのもいいかもしれない。
周辺を散策していると、海岸の岩場の方に鳥居を発見したので参拝していくことに。
この「弁天島(べんてんじま)」という岩場は、かつては「古代島(巨鯛島)」と呼ばれていたそうだ。
現在では工事の影響で陸続きとなっているが、海岸より海を渡ってきた小島なのだ。
急斜面にある階段を登り切ると「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」に到着する。
この階段は99段あり、登るだけでかなり息があがってしまうが、手すりが備え付けられているので足元も安心だ。
社名の厳島は祭神「いちきしま」がなまったものといわれており、弁財天になぞらえている。
「厳島神社」からさらに登っていくと海の景色が開けているので、ぜひ行ってみてほしい。
町内散策に戻ろうと、海岸を歩いているとちょうど良い形の石が……。
童心に帰って水切りでも…と2回ほど挑戦したがどちらも失敗に終わった。
今まで一度も成功させたことはないなと思いながら足早にその場を立ち去った。
DATA 厳島神社(いつくしまじんじゃ) 住所:静岡県賀茂郡松崎町江奈742
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徒歩 約13分
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松崎町内をぶらり!「なまこ壁」の町
松崎町内を散策していて目を惹くのは、白と黒のコントラストの建物。
形が「なまこ」のように見えることから「なまこ壁」と呼ばれており、平瓦を壁に貼り付けて、目地(継ぎ目)に漆喰をかまぼこ型に高く盛り上げて塗る工法だ。
松崎町では今でも190棟ほどが残り、町内の各地で目にすることができる。
また、「なまこ壁」以外にも風情ある町並みが楽しめるので、どこを撮っても写真映えする。
なまこ壁で作られている「ときわ大橋」の近くには時計塔もある 。残念ながらこの日は撮影を忘れてしまったが、斬新なデザインの時計塔があるので、ぜひ撮影してほしい。
この日も日差しが強く暑かったため、橋の上は通り抜ける風が心地よかった。
DATE
なまこ壁通り(近藤平三郎生家)
住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎216-1
電話:0558-42-0745(松崎町観光協会)
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徒歩 約4分
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松崎町内をぶらり!「フランボワーズ」で優雅にティータイム
松崎町の町並みを堪能しながら、お目当ての店「フランボワーズ」にたどり着いた。
まちなかにひっそりと佇むこちらのお店は、地元の材料を使用したケーキなどのスイーツを提供している。
店内は、木のぬくもりを感じる落ち着いた雰囲気。
そして、外にある喫茶スペースには一枚板の立派な木のテーブルが。
樹齢350年以上の黒松が使われたとても貴重なものとのこと。
せっかくなので、外の喫茶スペースでいただくことにした。
お店の名前が入っているので、きっと看板メニューのケーキだろうと「ショコラフランボワーズ」を注文。
3層のかわいらしい見た目、ベリーの酸味とチョコレートの甘味とチョコレートの層にあるクルミの香ばしさ。
どれをとっても素晴らしく、さすが店名を冠した商品だ。
「フランボワーズ」の最寄りバス停である「松崎中学校」からはちょうどよい時間のバスがなかった。
食後の運動にちょうどよいと思いながら、最初に降り立った「松崎」バス停まで戻ることにした。
DATA 樹果香味菓子フランボワーズ(じゅかこうみがしフランボワーズ)
住所:静岡県賀茂郡松崎町宮内23
電話:0558-42-1101
営業時間:9:30~18:00
休業日:年中無休
駐車場:あり(無料)
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徒歩 約10分
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松崎バス停 11:30発
東海バス 西伊豆快速
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バスの車窓からの眺める西伊豆の海の景色はやっぱりいい!
松崎バス停を出発して、最初に出発した堂ヶ島バス停を通りすぎ、修善寺温泉街に向かう。
この日の堂ヶ島の海は、風もなく穏やか。堂ヶ島遊覧船も運行していた。
今度は、海の上から「天窓洞(てんそうどう)」を見に行こう。
やっぱり西伊豆の海は綺麗だなと写真を撮り、車内をのんびり過ごした。
※「修善寺温泉入口」バス停は、2023年4月1日のダイヤ改正より「修善寺インター」にバス停名を変更しました。
修善寺インターバス停 12:57着
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徒歩 約15分
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修善寺温泉を散策!「禅寺そば」をいただく
バスに揺られること約1時間30分。
12時も回っているので、まずはお昼ご飯をいただくことに。
修善寺にはたくさんのそば屋がある。
実は、修善寺では、厳しい修行を強いられた僧侶たちが、断食の後、山野をかけて山菜を摘み、掘った山芋でそばを打って食したという。
以来、そばを食すと修行僧と同じ功績があると言われるようになったそうだ。
水がきれいな土地だからだと思っていたが、そういった理由だったとは驚きだ。
数あるそば屋の中でも「禅風亭なゝ番」はよく知られており、伊豆市そして天城山の名産品であるわさびを使用した「禅寺そば」を提供している。
茎つきの生わさびが1本ついてくるのだ。
お盆の上には薬味やとろろなど、たくさんのお皿が並ぶが、店員さんが丁寧に食べ方を説明してくれるので安心だ。
まず、おわんの上にのったコルク栓のついた入れ物からおつゆをそそぐ。
次にごまと生わさびをすりおろし、ねぎやみょうがといった薬味と一緒につゆに入れる。
まずはそば本来のうまみを感じるためにおつゆでいただくのだ。
しっかりとお出しが香る甘めのおつゆで、わさびのツンとした辛さがアクセントになる。
最後に生卵入りのとろろにいれると、また違った味わいが楽しめるという贅沢な一品だ。
また、「禅寺そば」についている本わさびはお土産として持ち帰りできるようになっており、すり下ろしたわさびが別に用意されている。
ビニール袋もいただけるので、ぜひ持って帰ってお刺身などと一緒にいただきたい。
木のぬくもりを感じる落ち着いた雰囲気の店内には、畳のお座敷席と囲炉裏のテーブル席がある。
お好みのお席で「禅寺そば」をいただいてみてはいかがだろう。
DATA 禅風亭なゝ番(ぜんぷうていななばん) 住所:静岡県伊豆市修善寺761-1-3 電話:0558-72-0007 定休日:木曜日
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徒歩 約3分
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修善寺温泉を散策! 「日枝神社」を参拝
お腹もいっぱいになったところで修善寺温泉散策に出発。
「禅風亭なゝ番」から歩いてすぐのところに、道路に面した立派な鳥居が。
修善寺温泉の入口にある「日枝神社(ひえじんじゃ)」は修禅寺の鬼門にあたり、もとは弘法大師の建立だといわれている。
また、縁結び・子宝祈願の神社として有名な神社だ。
鳥居を抜けて階段をあがると右側に見える掛所が気になり、足を止めた。
矢の形をした真っ赤な絵馬と布のできたお花が、絵馬をかけるような掛所に収められていて、なんともかわいらしい。
その昔、「日枝神社」の御祭神である「大山咋神(おおやまくいのかみ)」が狩りの際に放った矢を「建玉依姫(たけたまよりひめ)」が川で見つけて持ち帰ったという。
赤く塗られた美しい矢を毎夜眺めていたところ、いつの間にか神の子を宿す。
この赤い矢は大山咋神の化身だといわれている。
この「玉依姫の丹塗り矢伝説」になぞらえた「玉依の花」と「丹塗り矢」が用意されており、これに願いを書いて、絵馬のように結びつける。
写真を撮り損ねてしまったのが悔やまれる……。ぜひご自身の目で確かめてみてほしい。
さらに階段をあがると、右側に本殿、左側には大きな「一位樫(いちいがし)」が見えてくる。
2本の木の根本が1つになっている「夫婦杉」で樹齢はなんと800年以上。
「一位樫」というブナ科の広葉樹で、伊豆には珍しい樹木として県の天然記念物にもなっている。
幹の近くに階段があり、以前まで2本の幹の間をくぐることができたそう。
現在は樹木保護のため、くぐることはできないが、触ることができそうなほど近づくことができる。
DATA 日枝神社(ひえじんじゃ) 住所:静岡県伊豆市修善寺
電話:0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
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徒歩 約5分
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修善寺温泉を散策!風情ある「竹林の小径」
お腹もいっぱいになったところで修善寺の温泉街に出発。
「独鈷の湯(とっこのゆ)」やその近くにある赤い橋「渡月橋」など、コンパクトにまとまっているので、歩いてまわることができる。
桂川には「渡月橋」の他にも5つの赤い橋があり、それぞれ恋にまつわる言い伝えがあることから、5つすべての橋を渡る「恋の橋めぐり」も人気の一つだ。
桂川の近くには紅葉も多いので、秋に散策するのもおすすめ。
中でも京都を彷彿とさせるような「竹林の小径」は、温泉街ならではの風情ある町並みが楽しめる。
ドラマや映画のロケ地にもなっており、フォトスポットとしてSNSでも人気。
ちょうど人がいないタイミングだったので、まんなかに置かれた円形の竹のベンチに寝転んでみた。
笹の葉からの木漏れ日と、風に揺れてサラサラと聴こえる葉の音が心地よく、ゆったりとした時間を堪能した。
夜にはライトアップもされるようで、1日目を修善寺温泉宿泊の旅行も楽しそうだ。
DATE
竹林の小径(ちくりんのこみち)
住所:静岡県伊豆市修善寺桂川沿い
電話:0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
営業時間:見学自由
駐車場:なし ※近隣の有料駐車場をご利用ください
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徒歩 約4分
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修善寺温泉を散策! 黒饅頭やプリンを食べ歩き
修善寺温泉街はコンパクトにまとまっているものの、歩くとやっぱりお腹がすいてくる。
修善寺温泉ではカフェや喫茶店が多く、和洋さまざまなスイーツが楽しめる。
小腹を満たすことができるスポットが多いのも嬉しいポイントだ。
修禅寺門前の隣にある「饅頭総本山 源楽(まんじゅうそうほんざん げんらく)」は、名前の通り、さまざまな種類の饅頭を提供している和菓子店。
お店では人気の「源楽胡麻饅頭(げんらくごままんじゅう)」を丸々1個試食させてもらえる。
竹炭を練り込んだ真っ黒な艶のあるおまんじゅうで、竹炭と聞いて苦いのでは……と思ってしまったが、まったくそんなことはない。
ふわふわの皮の中にはぎっしりと胡麻餡が入っていて、しっとりとした食感の甘いおまんじゅうだ。
想像以上にふわふわしていておいしかったので、今回の旅のお土産に購入した。
DATE
饅頭総本山 源楽(まんじゅうそうほんざん げんらく)
住所:静岡県伊豆市修善寺967
電話:0558-73-2224
営業時間:9:30~16:30 ※売り切れ次第終了
休業日:年中無休(臨時休館あり)
駐車場:なし ※近隣の有料駐車場をご利用ください
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続いて、「日枝神社」の近くにある「修善寺プリン工房(しゅぜんじプリンこうぼう)」で「修善寺プリン」をいただく。
素材にこだわり、地元・伊豆市の卵「鶏愛卵土(にわとりあいらんど)」を使用しており、卵の臭みがなく、こっくりとした深い味わいが特徴。
散策した「竹林の小径」をイメージして、入れ物も竹型のカップなのもかわいらしいポイントだ。
また、黒糖ソースと自家製のカラメルソールの2種類から選ぶことができ、店内のイートインスペースでは、テーブルに置かれた瓶から好きなだけかけることができる。
贅沢に黒蜜ソースをたっぷりと注ぎ、黒蜜のコクと絡み合った深みのある甘さを堪能した。
他に、「フルーツプリン」や「修善寺抹茶プリン」、「大人のラム酒プリン」など、さまざまな種類のプリンがいただける。
1人で2つなんて贅沢な食べ方もおすすめだ。
DATE
修善寺プリン工房(しゅぜんじプリンこうぼう)
住所:静岡県伊豆市修善寺955-1-2平和堂ビル1階
電話:0558-72-2260
営業時間:10:00~16:00(夏季期間17:00まで)
休業日:年中無休(臨時休業あり)
駐車場:なし ※近隣の有料駐車場をご利用ください
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徒歩すぐ
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修善寺温泉を散策! 「福地山 修禅寺」を参拝
修善寺温泉街で一番有名なのは「福地山 修禅寺(ふくちざん しゅぜんじ)」だろう。
正式名称は「福地山修禅萬安禅寺(ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ)」。
修善寺温泉発祥のお寺で温泉場の中心にあり、平安時代初期に弘法大師のよって開基され、真言宗として栄えた後、曹洞宗に改宗され、1200年以上続く歴史あるお寺だ。
階段をのぼった先にある山門には金剛力士像が納められており、静かな佇まいに力強さを感じる。
「福地山 修禅寺」の手水舎は温泉が流れている。それもかなり熱い温泉だ。
温泉だ~と浮かれ過ぎず、すみやかに清めよう。ゆっくりと清めて手を真っ赤にしてしまったので……。
紅葉が青々をしていて境内は心なしがひんやりとしていた。
「竹林の小径」と同じく、こちらも秋には赤く色づき一層綺麗なスポットだろう。
温泉もあるので11月頃に旅行するのもいいかもしれない。
日本の古き良き趣きを感じられる「福地山 修禅寺」は、無意識に背筋がしゃんとして神聖な気持ちになれる場所だ。
DATE
福地山修禅萬安禅寺(ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ)
住所:静岡県伊豆市修善寺964
電話:0558-72-0053
参拝時間:4月~9月8:30~16:30、10月~3月8:30~16:00
宝物殿拝観料:大人300円、小中学生200円
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「福地山 修禅寺」を参拝したあとは、「独鈷の湯(とっこのゆ)」の近くにある「Café弘乃(カフェひろの)」にお邪魔した。
今回は閉店ギリギリの時間だったので、テイクアウトにして、目の前にある足湯「河原湯」で「わさびソフト」と「オレンジティー」をいただくことに。
「Café 弘乃」の「わさびソフト」はソフトクリームに練り込まれた緑色のアイスではなく、バニラアイスの上にすったわさびを添えたもの。
ツーンとした辛みをダイレクトに感じるのではと思ってしまうが、バニラの割合も多いのでまろやかな甘みを感じるソフトクリームだ。
「オレンジティー」も甘めのオレンジの奥にしっかりと紅茶を感じる爽やかな味わい。
足湯に浸かりながら、修善寺温泉街を眺められる贅沢なスポットだ。
DATE
Café弘乃(カフェひろの)
住所:静岡県伊豆市修善寺971-1
電話:0558-72-8856
営業時間:10:00~16:00
休業日:水曜日
駐車場:あり
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修善寺温泉バス停 15:48発
東海バス
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修善寺駅バス停 15:56着
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修善寺駅 16:05発
伊豆箱根鉄道
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三島駅 16:40着
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三島駅 16:54発
東海道新幹線 こだま732号
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東京駅 17:48着
コロナ禍以降、久々の旅行だった。西伊豆の堂ヶ島では雄大な海を、松崎町ではのんびりとした港町を、修善寺温泉街では趣きある町並みを巡ることができ、想像以上にリフレッシュできた。
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数年ぶりに旅行に出かけ、1日目の西伊豆町雄大な自然と地産の食材を使った料理を堪能した。2日目はバスに乗って、松崎町と修善寺温泉街を巡る。同じ伊豆半島とはいえ、エリアごとそれぞれ違った景色が楽しめ、お隣どうしの西伊豆町と松崎町でも、場所によっては異なる雰囲気を感じる。2日目は「のんびり町並み散策」をコンセプトの食べ歩きの旅。どんな景色、どんな食事に出会えるのか期待が高まる。