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伊豆急下田のおすすめスポット【寺・神社】

了仙寺

幕末期に外交の舞台となった、国指定の史跡。嘉永7（1854）年、アメリカと日本の間で日米和親条約が結ばれ、下田が日本で最初の開港場となった。

下田では条約の細かい事項の話し合いが行われ、為替のレートやアメリカ人の下田・箱館居留に関する規定（日米下田条約）が締結され、最終的に和親条約が調印された。

敷地内には、黒船や開国にまつわる3,000点超の資料を所蔵するミュージアムがあり、激動の時代に思いを馳せることができる。

また、了仙寺はジャスミンでも有名。

5月中旬から下旬には数百株のアメリカジャスミンが咲き誇るので、甘い香りを楽しみながら散策するのもいい。

宝福寺

幕末期の文久3（1863）年、勝海舟が15代土佐藩主・山内容堂に謁見し、脱藩した坂本龍馬の赦免を乞うた寺。
謁見の際、容堂は酒の飲めなかった海舟に対し、「ならばこの酒を飲み干してみせよ」と酒の入った朱の大杯を突き出すが、海舟はそれをためらいなく飲み干したという言い伝えが残っている。
まもなくして龍馬は脱藩を許され維新に向けて走りだすこととなったので、この地は龍馬にとってある種の原点といえるのかもしれない。
ちなみに、謁見に使われた部屋は当時のまま残されている。
海舟が酒を飲み干した大杯も展示されているので、歴史好きならワクワクする場所となるだろう。
また宝福寺は、アメリカ総領事ハリスに仕えるなど波乱の生涯を送り、後に非業の死を遂げた「唐人お吉」こと斉藤きちの菩提寺でもある。
隣接するお吉記念館では、お吉が愛用した櫛やグラスなどを見学可能。

稲田寺

稲田寺(とうでんじ)は、室町時代に創建された浄土宗の古刹。山門を入って右側には阿弥陀堂があり、市の指定文化財「阿弥陀如来坐像」が安置されている。

左側には安政の東海地震による大津波で犠牲となった100余人を弔うための「津なみ塚」が建っている。

また、上記の宝福寺に眠るお吉の恋人だった船大工・鶴松の墓があることも見逃せない。

境内には藤棚があるので、初夏には鮮やかな薄紫色の花々を楽しみながらゆっくり歩くのもいいだろう。

なお、稲田寺は下田駅からほど近くにあるものの、了仙寺やペリーロードの方へ向かう大通りから少し奥まった場所にある。

そのため、参詣の際は通り過ぎてしまわないよう注意しておこう。

下田八幡神社

下田市街の中心部に位置する神社で、祭神は誉田別命（ほんだわけのみこと）。
創建について詳しいことは分かっていないものの、鎌倉時代の正応年間（1288～1293）には、すでにこの地を護っていたと伝えられている。
家内安全・無病息災・旅行安全のご利益があるとされているので、道中の無事を祈願しに訪れるのもいいだろう。
毎年8月14日・15日には、「下田太鼓祭り」が催され、神輿・供奉道具・太鼓台が、笛や三味線とともに神社から市街地を練り歩く光景を見られる。
ちなみに太鼓祭りの起源は、大坂夏の陣に勝利した徳川家康が大坂城に入る際に打ち鳴らした陣太鼓とされている。

伊豆急下田のおすすめスポット【景色・自然】

下田ロープウェイ

標高約200メートルの「寝姿山（ねすがたやま）」と下田の街を結ぶロープウェイ。

伊豆急行線・下田駅前のロータリーからすぐの場所に乗車駅があり、そこから3分ほどかけて山を登っていく。

山頂にはノボタン・ツワブキ・アメジストセージなど、さまざまな花を見られる遊歩道が整備されており、ちょっとした散策を楽しめる。

遊歩道の途中には、頑丈な石を割って生えている「石割り楠」がありパワースポットとして知られているので、エネルギーを得たい人におすすめだ。

また、寝姿山の山頂にはレストラン「THE ROYAL HOUSE SHIMODA」がある。

天然木と伝統工芸を掛け合わせた内装はゆったりとした雰囲気を演出しており、眼下には下田湾が広がっているので、やすらぎのひと時を楽しめるだろう。

寝姿山展望台

下田市にある、標高200メートルほどの「寝姿山（ねすがたやま）」。

市内から見上げると女性が仰向けで横になっているように見えることから、この名がつけられたとされている。

上記の下田ロープウェイで山頂に登り、そこから展望台へと歩いて行ける。

この展望台からは須崎半島・石廊崎・伊豆七島が見えるので、晴れた日にはぜひ景色を楽しんでほしい。

また、幕末期に外国船を監視していた見張り台もあり、跡地には復元された大砲が設置されている。

下田湾が一望できる見張り台で、当時の役人たちの気持ちを想像してみるのも一興である。

山頂の奥には子宝や縁結びにご利益がある「愛染明王堂」があり、ハートの絵馬も置いてあるので願いごとを書くのもいいだろう。

ペリーロード

黒船でやってきたペリー艦隊が、日米下田条約を結ぶための会談場所・了仙寺まで行進したことに由来する歩道。

長さは700メートルほどなので、ゆったり歩いてみよう。

艦隊が上陸したとされている地点には、ペリーのモニュメント・アメリカ海軍により寄贈されたイカリが設置されている。

道沿いには、壁に平瓦を並べて漆喰を盛り付けた「なまこ壁」や、伊豆半島で取れる石材を用いた「伊豆石造り」の家屋が並び、レトロな雰囲気を醸し出している。

道端にあるガス灯は暗くなると点灯し、柔らかな光で幻想的な景色を見せてくれる。

周辺には、ギャラリーアンドカフェ 草画房（後述）など飲食店も多い。

下田公園

小高い丘の上にある、静かで落ち着きのある公園。約80,000坪にも及ぶ広大な敷地は自然豊かで、春にはツツジ、初夏にはアジサイ、冬には椿を楽しめる。

特にアジサイに関しては、「ウズアジサイ」「日向テマリ」「伊豆の華」など、多種多様な花がおよそ300万輪も咲き誇るのでぜひ見ておきたい。

一方で、下田公園は城址としての性格も併せ持っている。

この地はもともと、後北条氏が天下統一へ突き進んでいた豊臣秀吉に対抗すべく築城した平山城であり、「下田城」と呼ばれていた。

その他にも開国記念碑、幕末～明治時代の写真家・下岡蓮杖の碑もあるので、自然のなかを散策しつつ歴史に思いを馳せることもできるスポットなのである。

道の駅「開国下田みなと」

一般的なものよりも規模の大きい、4階建ての道の駅。地元農家による新鮮な野菜・果物、地酒の他、ここでしか買えないオリジナルグッズも販売されている。

また、海に面した伊豆だけあって海産物のラインナップも充実しており、伊勢えびやアワビなど購入できる。

干物・かまぼこ・塩辛といった加工品もあり。道の駅のなかには、3ヶ所のレストランが併設されている。

そのうちの1つ、「回転寿司魚どんや」では、伊豆の地魚を使った寿司を1皿130円から食べられる。

特に、その日のおすすめをセットにした「地魚三昧」はぜひ注文しておきたい。

伊豆急下田のおすすめスポット【レジャー施設・博物館】

下田海中水族館

下田湾の入江に浮かぶ水族館。

施設の1つである「アクアドームペリー号」では、「伊豆の海を再現する」というコンセプトのもと、600立法メートルの水槽に魚や無脊椎動物、海藻など、50種類10,000もの生物が暮らしている。

特に見どころなのは、飼育員が水槽のなかに入って餌やりをする餌付けショー。

餌をやる以外のパフォーマンスも見られるので、子どもを連れていくと喜ばれるだろう。

また、水族館の定番であるイルカのステージは、プールだけでなく実際の海を利用した海上ステージでも見られるのが特徴。

プールと違って水の中をはっきり見れないため、潜ったイルカがどこから飛び出してくるかわからないドキドキ感を味わえる。

DATA

下田海中水族館（しもだかいちゅうすいぞくかん）

【住所】静岡県下田市3-22-31

【TEL】0558-22-3567

【営業時間】9:00～16:30

【アクセス】伊豆急下田駅より東海バス「海中水族館」行に乗車（乗車時間7分）、終点「下田海中水族館」バス停下車すぐ

 

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MoBS 黒船ミュージアム

 

「日米下田条約」が締結された、了仙寺の敷地内にある施設。

もとは宝物館だったが、2016年にリニューアルして現在の姿になった。

同館では、黒船来航を描いた絵巻物や錦絵、版画や外交の報告書など、3,000点超の資料を所蔵しており、これらを用いた展示を見ることが可能だ。

また、館内にある「黒船シアター」では、とっつきにくいと思われがちな歴史を1本30分ほどの映像で楽しく学べる。

小学生からも「おもしろい」と好評を博しているので、家族で訪れるのにいいだろう。

また、展示を見ると学校で習った黒船来航のイメージが変わることもあるので、ある程度歴史を知っている大人もおおいに楽しめる。

 

DATA

MoBS黒船ミュージアム（モッブスくろふねミュージアム）

【住所】静岡県下田市3-12-12

【TEL】0558-22-2805　※了仙寺

【営業時間】8:30～17:00（最終入館16:40まで）

【アクセス】伊豆急下田駅より徒歩約10分

 

 

 

R5.1リニューアルオープン！下田の歴史を学ぶなら、こちらの博物館がおすすめ。

黒船・ペリー・ハリス・唐人お吉・下田太鼓祭りなど、下田の歴史と関係の深い人物・事柄についての資料を数多く展示している。

館内受付には、子どもも楽しめる歴史クイズのシートが3種類置かれており、レベル別にチャレンジできる。

また、開港以前の下田の写真や黒船来航時の人々を描いた絵画などのほか、トリックアートやARなど、最新技術を活用した体験型展示も充実！

郷土の歴史を知りたい大人はもちろん、小学生のいる家族で行くスポットとしてもおすすめだ。

同館では約2,000点の所蔵品の中から常時1,000点を入れ替えで展示しており、何度も楽しめる点も魅力。

 

DATA

下田開国博物館（しもだかいこくはくぶつ）

【住所】静岡県下田市4-8-13

【TEL】0558-22-2500

【営業時間】9:00～17:00（入館16:30まで）

【アクセス】伊豆急下田駅より徒歩約10分

 

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伊豆トリックアート迷宮館

 

 

トリックアートとは、人間の目が引き起こす錯覚を利用した絵画。平面のはずが立体的に見えたり、角度によって通常とは違う見え方になったりする絵のことである。

このトリックアートをアトラクションとして楽しめるのが、伊豆トリックアート迷宮館だ。

同館の特徴は、自分自身が入ることで完成する絵を楽しめること。

例えば、恐竜が口を開けている立体的な絵の前に立つと、「今まさに食べられそうになっている自分」という絵が出来上がるのだ。

館内では絵画とともに写真撮影することが可能なので、家族や友人と連れ立っていけばおおいに盛り上がれる。

スタッフに声をかければ撮影のコツを教えてくれるので、安心して旅の思い出づくりができるだろう。

 

DATA

伊豆トリックアート迷宮館（いずトリックアートめいきゅうかん）

【住所】静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2048-1 サンセットプラザ堂ヶ島内3F

【TEL】0558-52-1122

【営業時間】10:00～16:30（最終入館16:00まで）

【アクセス】

伊豆急下田駅より東海バス「堂ヶ島」行に乗車（乗車時間58分）、「堂ヶ島」バス停下車すぐ
修善寺駅より東海バス「松崎」行きに乗車（乗車時間86分）、「堂ヶ島」バス停下車すぐ

 

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伊豆急下田のおすすめスポット【グルメ】

小木曽商店 本店

明治33年（1900）創業の干物専門店。 保存料・化学調味料無添加で、1枚ずつ手開きで干物を作っている。

同店では真アジ・ノドグロ・キンメなどさまざまな魚の干物を購入できるが、特におすすめなのはアジの干物。

干物のなかでは食べる機会が多い部類であるだけに、余所で買ったものとの違いを実感しやすいだろう。

その美味しさは折り紙付きで、近くの旅館の朝食に出されるほど。 しょっぱすぎない絶妙な塩加減に、ホロッとほぐれる柔らかな身を楽しめる。

干物の購入はオンラインショップでもできるが、店舗に足を運んで現地の空気感に浸りながら買ってみるといいだろう。

購入した干物はクール便で自宅まで送ってもらえるので、遠方に住んでいる人も安心して利用できる。

平井製菓 本店

昭和23年（1948）創業の和菓子店。「和菓子は餡が命」という先代からの教えにのっとり、餡にこだわったお菓子づくりを続けている。

こしあんや小倉あんは、選りすぐった北海道十勝産の小豆を半年から1年ほど寝かせたもののみを使用。

白あんは香りとくちどけのよさを意識し、「白小豆」と「手亡（てぼう）」をブレンドして別々に炊き上げている。

おすすめは、年間24万個以上も売り上げる人気商品「ハリスさんの牛乳あんぱん」。

かわいらしいマッシュルーム型のパンの中には、こしあんとソフトバター。

口に運べばしっとりした食感と上品な甘さが広がっていく。

その他、白あんを巻いた和風ロールケーキ「ペリーさんの下田まいまい」もおすすめ。