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【沼津・いけすや】日本で一番のアジの味 漁師のお母さんが振る舞う「活あじ丼」

2023/07/25
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Mao Harada北伊豆沼津市
【沼津・いけすや】日本で一番のアジの味 漁師のお母さんが振る舞う「活あじ丼」

伊豆半島の首の部分に位置する沼津市内浦は、養殖マアジの生産出荷量が日本一を誇る。

内浦漁協直営の食堂「いけすや」は、その日に水揚げされた新鮮なアジを使った丼や定食が楽しめ、連日多くのお客さんで賑わう。

「日本一のアジの美味しさを知ってほしい」と漁師のお母さんたちが始めた、温かみのある食堂を紹介しよう。

地元のお母さんたちが接客

いけすや

<内浦漁港の波は穏やか>

内浦湾沿いを走りたどり着いた内浦漁港。漁港の目の前に「いけすや」はある。

木の温もりを感じる清潔感ある平屋の建物。

賑わう店内では赤い頭巾をつけた女性スタッフたちが、手際よく料理を運んでいる。

まさに地元の「お母さん」たちで回している温かみのある食堂だ。

 

 

いけすや

<お話を聞いた店長の土屋真美さん>

始まりは、「日本一の生産量を誇る養殖のアジ」を広めようと、漁協市場のイベントで活あじ丼を提供。

それが行列で人気となり、市場の食堂でスタートし、2015年に現在の店舗に移転した。

 

店長の土屋真美さんにお話を伺うと、「会いに行けるお母さん」がコンセプトだという。

「スタッフは魚のことを知り尽くした漁師の奥さんや、地元の女性たち。

お客様に声がけしながら、田舎ならではの温かさが前に出るようなお店を目指しています」と話す。

おすすめメニュー ベスト3

ここで、店の人気メニューを紹介しよう。店で出されるアジは、漁港でその日の朝に海から活きたまま届いた鮮度抜群のものだ。

 

いけすや

<第1位:「二食感活あじ丼」1,210円>

 1番人気の数量限定メニュー。

いけすから取り出した〆たてプリプリ食感のアジと、氷〆して一晩寝かせることで旨味が増した、柔らかな食感のアジの両方が楽しめる。

「どちらのアジもおいしい」という声から作られたそう。

〆たてを提供できる、いけすやならではの丼。

 

 

いけすや

<第2位:活あじふらい定食(並) 1,320円>

 鮮度抜群の活アジを贅沢にフライに。極上の身のふわふわ食感と、揚げたてのサクサク感がたまらない。子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されるアジフライだ。

 

 

いけすや

<第3位:活あじのわさび葉寿司 1,100円>

 活あじの押し寿司を、塩漬けして柔らかくしたわさびの葉でくるんだ一品。活あじは生に近い状態で酢〆めに。くるまれたわさびの葉で、爽やかに食べられる。国の六次産業化認定商品として開発されたメニュー。お土産にもおすすめ。

テラス席で内浦の海を眺めながら

いけすや

<内浦の海を一望できるテラス席>

店内は広々として72席。店先には32のテラス席があり、漁港がすぐそこに。内浦の海を眺めながら、アジ丼を楽しむことができる。

 

土屋さんは、「ぜひ海を見ながら、テラス席でのお食事を楽しんでほしいですね。

気持ちのいい風を浴びながら食べると、美味しさも増すと思います」と話す。

 

 

いけすや

<テラス席でいただいた活あじ丼>

実際にテラス席で活あじ丼をいただく。ぷりぷりの身は噛むほどに旨みが口に広がる。

たっぷりと添えられたショウガとネギの薬味でさっぱりと食べられた。

潮風を感じながら食べるアジ丼は格別だった。

 

人気店だが、9時から整理券が取れ、待ち組が10組以下になるとLINEでお知らせが届く仕組みに。

「先に整理券を取ってから、三津シーパラダイスやあわしまマリンパークで遊んだ後、昼食に訪れる人も多いですよ」と土屋さん。

 

アジの美味しい初夏、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

沼津 内浦漁協直営いけすやの基本情報

沼津 内浦漁協直営いけすや

住所:静岡県沼津市内浦小海30‐103

電話:055‐943‐2223

営業時間:11:00~15:00(ラストオーダー14:30)

休業日:水曜、木曜

駐車場:あり

アクセス:沼津駅より東海バス「木負農協」行または「江梨」行に乗車(乗車時間32分)、「小海」バス停下車徒歩2分

URL:https://ikesuya.com

 

 
 

 

この記事を書いた人

Mao Harada

静岡県富士市出身。富士市の製紙会社で働きながら、「富士山経済新聞」で地元情報を取材している。静岡県東部の商店街と銭湯、ラーメン店巡りが趣味。

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