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土肥金山で楽しむ歴史と体験!伊豆旅行の新たな魅力

2025/09/12
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Mayumi Miyagawa伊豆市西伊豆観光施設
土肥金山で楽しむ歴史と体験!伊豆旅行の新たな魅力

伊豆旅行で「金運アップ」や「歴史体験」をしたいなら、土肥金山は外せません。
 かつて国内トップクラスの金産出量を誇ったこの場所は、今では坑道見学や砂金採り体験、そして金にまつわる展示が楽しめる観光スポットに生まれ変わりました。

江戸時代、徳川家康の財政を支えた金がここから掘り出されたことをご存じですか?
SNS映えする金箔スイーツ、子どもから大人まで夢中になれる砂金採り体験など、見どころが盛りだくさん。

この記事では、土肥金山の歴史から見学ポイント、砂金採りの楽しみ方、アクセス情報まで徹底ガイドします。
 家族旅行やカップルでの伊豆観光を計画している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

土肥金山とは?

土肥金山とは?

土肥金山は静岡県伊豆市土肥に位置し、室町時代から昭和初期まで採掘が続いた金鉱山跡を整備した観光施設です。

総産出量は金40トン・銀400トンで、佐渡金山に次いで国内2位の産出量を誇りました。

現在は、観光坑道や砂金採り体験を楽しめる観光施設、また「土肥のパワースポット」として人気を集めています。

土肥金山の歴史

土肥金山は、1370年代、足利幕府の時代に採掘が始められたといわれている、日本有数の金銀産出鉱山です。

慶長時代に流通していた大判や小判は、実は土肥で採れた金から作られていました。つまり、徳川家康の財政を支えたのは土肥金山ということ。葵の御紋にも深い意味が感じられますね。

1965(昭和40)年の閉山までの約600年の間で採れた金は約40トン、銀400トンとされています。

江戸時代までの金の採掘は全て手作業で、とても大変な作業でした。

金鉱石を掘るのが男性の仕事、堀った石を運ぶのが女性の仕事と、男女問わず力作業を行っていたのだそう。

 

資源枯渇のため閉山した後は、豊富に残された坑道網と歴史的遺構を活用して、1972(昭和47)年に観光施設「土肥金山」として再出発を果たします。

金に関する資料を展示する「黄金館」

「黄金館」では、土肥金山の歴史が分かる資料や金の採掘の道具、ジオラマなどを展示しています。

そして、ギネスにも登録された「世界最大級の巨大金塊」と「12.5kgの金塊」もこの「黄金館」で展示していました。

 

残念ながら、近年の物価・人件費の上昇・金価格高騰の影響による管理コストが急激に膨らんでしまったことなどから、2025年7月31日をもって展示終了となりました。

金塊の展示が終了になったことにより、現在は世界最大級の金塊のレプリカが展示されています。

観光坑道で当時の金の採掘を学ぶ

観光坑道で当時の金の採掘を学ぶ

金山だったころに実際に利用していた採掘用の坑道を「観光坑道」として公開しています。

中に入ると、電動の人形で再現された当時の金の採掘の様子を知ることができます。

ナレーションはラジオパーソナリティーで「沼津プロレス」代表の高橋 裕一郎さんが務めていますよ。

 

坑道内には、黄金の鳥居が立つ「山神社」。

金の採掘は常に危険が伴うため、山の神に安全祈願をしてから作業に入っていたのだそう。黄金の鳥居のこの「山神社」でお参りすると、金運や安全祈願に良いとされています。

 

坑内に湧く水を掘り出した場所にある「銭洗い」。

坑道の清水で実際に小銭を洗うことができて、そのお金を財布に入れておくと金運がアップすると言われていますよ。

 

鉱山の安全や金運を祈願するお地蔵様「金子地蔵尊」。

「商売繁盛」「金運アップ」のご利益があるとされ、観光客に人気の撮影スポットにもなっています。

意外と難しい!砂金採り体験

意外と難しい!砂金採り体験

土肥金山で人気の体験が「砂金採り体験」。

 

砂金(純金)が入った水槽の中に砂や小石があり、その中から砂金を探します。

専用のパンニング皿を使って砂や小石を水の中で回しながら、砂金をすくっていきます。

 

見つけた砂金は小瓶に入れて持ち帰ることができます。

土肥金山では定期的に「砂金採り大会」も開催されていて、30分の制限時間の中で50粒以上をすくい上げる人もいるんです。

砂を落としていく大胆さと、砂金を見逃さない丁寧さ、その両方が問われる楽しい体験。

あなたもぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょう?

売店には金にまつわるグッズも。家族連れで楽しめる観光スポット

売店には金にまつわるグッズも。家族連れで楽しめる観光スポット

土肥金山の売店には、金箔がたっぷり散りばめられた「金箔カステラ」や金箔がかけられたソフトクリーム、金つばの下に金の小判を模したチョコレートが隠されている「埋蔵金シリーズ」など「金」にまつわるものがたくさん!

見て回るのがこんなに楽しい売店、なかなか無いです。

 

そして土肥金山はベビーカーや車椅子、ペット同伴でも行くことができるので、乳幼児から年配の方まで、どなたでも安心して行くことができます。

 

(観光坑道は洞窟のようになっていて響くので、吠えてしまうワンちゃん連れの方はご遠慮ください)

 

金について学ぶことができ、SNS映えもする、砂金採り体験で思い出作りもできる、魅力的な観光スポットです。

 

一人旅から家族連れ、ペット同伴の方まで幅広い来場者に対応しています。特にベビーカーや車椅子でも移動しやすいバリアフリー設計も評価されています。

 

パワースポットとしても人気の土肥金山で金運アップ!

金のテーマパーク、土肥金山で忘れられない思い出作りを。ぜひお出かけしてみてくださいね。

土肥金山の基本情報

土肥金山の基本情報

土肥金山

住所:静岡県伊豆市土肥2726

TEL:0558-98-0800

営業時間:9:00〜17:00 (坑内めぐり受付時間16:30まで)

定休日:年中無休

駐車場:あり(無料)

アクセス:伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から「松崎・堂ヶ島方面」行き乗車(乗車時間約50分)、「土肥金山」バス停下車すぐ。

URL:https://www.toikinzan.jp/

 

 

この記事を書いた人

Mayumi Miyagawa

静岡県函南町出身。「沼津経済新聞」で地元情報を取材し、地元コミュニティーFMのラジオパーソナリティを務める。興味あるジャンルは、地場産のおいしいものとクラフトビール。伊豆半島の隠れた魅力を発信していきます。

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