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【の一食堂】戸田港に到着した船から直接仕入れた高足ガニを食す

2022/07/05
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Tomoya Tsuchiya北伊豆沼津市
【の一食堂】戸田港に到着した船から直接仕入れた高足ガニを食す

沼津市の西伊豆に近いエリアにある戸田地区は、高足ガニの漁が盛んで、名産品のひとつとなっている。

その戸田漁港の目の前に店を構えるのが「の一食堂」だ。

「の一食堂」では、世界最大のカニである高足ガニをはじめ、深海の魚やエビ、目の前の駿河湾で捕れた、新鮮な魚介類などを提供している。

鮮魚の販売もしているため、素材の仕入には特に力を入れているそうだ。

自慢の生簀(いけす)に入れているため常に新鮮!

自慢の生簀(いけす)に入れているため常に新鮮!

店を訪れると、まず目に飛び込んでくるのが、高足ガニの看板だ。

おかげで我々の頭には高足ガニ以外浮かばない状態に。

「の一食堂」では、高足ガニやエビ・魚などの新鮮な海の幸を、戸田に到着した船から直接仕入れ、自慢の大きな生簀(高足ガニ専用の蓄養場)で生かしておく。

そのため、いつ「の一食堂」を訪れても、手頃な価格で新鮮な料理を食べることができるのだ。

また、新鮮な海の幸は、店内で食べるだけではなく、お土産にすることや地方発送も可能だそうだ。

 

この日は海鮮系の食巡りのため、筆者は朝食に別の店で海鮮丼を、後輩は刺身定食を食べた。

そして、昼食はここ「の一食堂」。

なんて贅沢な日だ(編集長も羨ましがるはずだ)。

日本近海の深海に生息する巨大なカニ「高足ガニ」

日本近海の深海に生息する巨大なカニ「高足ガニ」

高足ガニは、日本近海の深海に生息する巨大なカニで、特徴としては脚が非常に細長く、大きいものでは3mを超えるものもある。

主にトロール船による深海底引き網漁と、深海かご網漁で水揚げされる。

大きさの割に身が少ないことから、食材に適さないと思われていたが、1960年頃から戸田の旅館で提供され始めたという。

また、戸田では大正時代から、高足ガニの甲羅に顔を描き、魔除けや厄病除けとして玄関に飾る風習が広まった。

高足ガニは、戸田の地域に根ざした食材として、古くから愛されてきたのだ。

ちなみに、この戸田特産の高足ガニを楽器に加工している方がいる。

興味があったら、ぜひインターネットで検索してみてはいかがだろう。なかなか面白い。

海の目の前で高足ガニを実食!

海の目の前で高足ガニを実食!

「の一食堂」の2階には広い座敷があり、海を眺めながらゆっくりと食事を楽しむことができる。

海の幸は船から直接仕入れるとのことだが、これだけ漁港が近いと新鮮さや利便性の面で非常に良い立地だ。

 

の一食堂

店内には漁の時の写真が(これはどこの海での一本釣り漁だろうか?)。

 

の一食堂

頭の中は高足ガニでいっぱいなため、「高足ガニ定食」5,775円を注文。

領収書に驚く編集長の顔が少しよぎったが、今回は迷いなしだ。

高足ガニ2~3本に加え、サザエのつぼ焼き、えび、刺身が付く食事セットだ。

 

の一食堂

 

の一食堂

ある程度の写真撮影を終え、ようやく高足ガニと対峙する我々。

 

の一食堂

 

の一食堂

高足ガニを、タラバガニやズワイガニと比べる人もいるかもしれないが、決して比べてはいけない。

高足ガニは別物だ。高足ガニという食べ物なのだ。

大きなカニのため、食べる前は確かに大味を想像してしまっていたが、そんなことはない。

身はぎっしりと詰まり、さっぱりあっさりとした味わいで、ほんのりと口の中に甘みが広がる。

 

食にはうるさい論客(後輩)の口からも、みずみずしくておいしいとの言葉がこぼれた。

(最近彼とお店の取材をするのだが、彼はいちいちあーだこーだと論を述べる。その自信の根拠を聞くと、今までさまざまなグルメを食べ歩いてきた実績と、減量時に開花した冴え渡る味覚を持っているからとのこと。本当か?)

 

の一食堂

カニみそに付けていただいてもおいしい。

 

の一食堂

「カニは殻をむくのが面倒じゃないすか。だからグルメな俺も普段は積極的に食べないんすよ」と言っていた後輩だが、高足ガニを食べる手が止まらない。

高足ガニは、足の部分をポッキリと折ると、身がするりと出てきて、非常に簡単に食べることができるのだ。

 

の一食堂

後輩は、高足ガニを食べる手を止め、おもむろに某芸人が行う高足ガニのマネのマネを始めた。

まるでそれは、某芸人を凌駕するほどの狂った高足ガニ踊りとも言える。

あまりのおいしさに、彼に高足ガニが乗り移ったようだ(どことなく某芸人に風貌も似てきたように見える)。

 

”写真を撮って、そして使って”とも言わんばかりの動きだったので、パシャリと撮ってやったのだが、いざ「記事に使っていい?」と聞くと、そのままアップしたら訴えるとの回答。

やれやれな奴だ。

 

の一食堂

 

の一食堂

次回は編集長にお願いして、高足ガニをまるごと一匹食してみたい。

そして丸ごと一匹を食した暁には、私も後輩とともに高足ガニ踊りをすることを約束する。

の一食堂の基本情報

の一食堂の基本情報

の一食堂(のいちしょくどう)

住所:静岡県沼津市戸田410-16

TEL:050-5570-7334

営業時間:10:00~16:00(L.O.15:00)

休業日:水曜 ※火・水曜の連休有り)

駐車場:あり 無料(15台迄)・大型バスOK

アクセス:修善寺駅より東海バス「戸田」行に乗車(乗車時間50分)、「戸田」バス停下車徒歩約5分

 

 

 

この記事を書いた人

Tomoya Tsuchiya

南伊豆町在住。「Izu Letters」編集部の撮影、ライティング、編集、実食担当。

今回の記事を書いている際、「の一食堂」までのアクセスを調べていたところ、すかさず後輩から「修善寺駅からの方が本数が多いっすよ。常識っすよね?」とのマウントが発生。

(知ってたし、一応調べただけだし)と思ったものの、そこは怒りを抑え「ありがとう」と答える私。「そんなことも知らないんすか?」とさらにかぶせてくる彼。


"許すはよし、忘れるはなおよし(ロバート・ブラウニング)"

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