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【柿田川公園 柿田川湧水群】富士山の湧水が創り出す、静謐で神秘的なクリアブルーの風景

2022/02/01(2022/02/26)
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Ryoko Kawada北伊豆清水町
【柿田川公園 柿田川湧水群】富士山の湧水が創り出す、静謐で神秘的なクリアブルーの風景

JR三島駅からバスで約15分、国道1号沿いにある広大な「柿田川公園」。「柿田川公園」は、地元の人にとっては、日々の暮らしを潤す憩いの場になっている。ウォーキングやボール遊びをしたり、ベンチで読書をしたりと、のんびり過ごしている人も多い。

「サントムーン柿田川」などの商業施設も多い賑やかな場所にありながら、背の高い木々に囲まれた緑豊かな公園内に入ると、その喧騒を忘れてしまう。富士山が育んだ柿田川の湧水が、園内の至るところから湧き出し、貴重な水生植物や野鳥の宝庫でもある。なかでも一番の絶景ポイントは、「第2展望台」から見下ろす神秘的な風景。自然が創り出す美しさに心を奪われてしまう。

湧き出す水は1日約110万トン(東京ドーム1杯分)

湧き出す水は1日約110万トン(東京ドーム1杯分)

「国指定 天然記念物」をはじめ、「21世紀に残したい日本の自然100選」、「日本名水百選」、「ふるさと いきものの里 100選」、「静岡県のみずべ100選」と、さまざまなところから評価を得ている「柿田川」。

国土交通省のトリチウム分析によると、柿田川の水はおよそ30年前の富士山周辺に降った雨や雪が、8,000~1億1,000年前の富士山噴火によりできた溶岩の中を通り、地上に湧き出ていると言われている。

園内に湧き出す水は1日約110万トンという日本一の湧水量で、大小さまざまな“わき間”を見ることができる。心洗われる清らかな風景をあちらこちらで見ることができる。

芝生広場や湧水広場にある湧水場は、水深が浅いので、子どもたちの水遊び場としても人気。湧水の温度は年間を通して約15度なので、夏はひんやりと冷たく、冬でも穏やか。実際に水に触れたり水遊びが楽しめたり場所もあるので、ぜひ足を入れてみて湧水の透明感と冷たさを感じてみよう。

第2展望台からの美しい風景に感動

第2展望台からの美しい風景に感動

ポスターなどでよく見かける「柿田川公園」のシンボルとも言える神秘的な風景は、「第2展望台」から見下ろす湧水。巨大な穴からポコポコと水が湧いている様子を見ることができ、水の色が本当に写真通りに青色に見えるから不思議だ。

実は、これはかつて紡績会社が井戸として利用していた名残。井戸の跡は、他に舟付場でも見ることができる。

透明度の高い水と木漏れ日が美しい水の色を創り出し、水面に映る木々の緑と噴き上がる砂のゆらぎは、ずっと見ていても飽きることがない。富士山の恵みを五感いっぱいに感じられるような、一度は見ておくべき絶景のひとつだ。

清流にしか咲かない可憐なミシマバイカモ

清流にしか咲かない可憐なミシマバイカモ

園内は緑に囲まれているので、夏でも爽やかな空気の中で散策が楽しめる。6月にはホタルも舞う。また、家族連れには秋のどんぐり拾いもおすすめだ。

清流でしか生息できないミシマバイカモは、一般的には5~9月頃に花を咲かせるが、柿田川では場所によっては一年中、咲いているようです。

また、アオハダトンボという緑色を帯びた金属のような光沢が美しい昆虫も生息。いずれも貴重生物となっており、町やボランティアが外来生物を駆除する環境整備を行うことで、これらの生物の棲家を守っている。

「貴船神社」のおみくじも人気

「貴船神社」のおみくじも人気

柿田川公園 貴船神社

柿田川公園 水みくじ

公園内には、水を司る神様を祀(まつ)った「貴船神社」がある。京都の有名な「貴船神社」から御神霊を勧請していて、水に浸すと文字が浮かび上がってくる「水みくじ」も。小さな神社ながら地元の人にも人気がある。

他にも、「柿田川公園」には、柿田川の名水を使った豆腐料理や、とうふアイスが味わえるお店、豆腐やわさびをはじめとした伊豆のお土産が買えるお店も隣接している。公園散策の後にぜひ立ち寄ってみよう。

柿田川公園 第一展望台

柿田川の最上流部にある第1展望台。ここでは数十カ所で自噴する様子が見られる。11月下旬〜12月中旬頃には、アユが遡上して産卵する。

 

柿田川公園 カワセミ

美しいカワセミの姿も見られる。

 

冬の「柿田川公園」の風景

冬の「柿田川公園」の風景。遊歩道の散策は心地よい。

 

柿田川公園

柿田川公園

豊かな自然風景が広がる。

 

 

柿田川公園 柿田川湧水群の基本情報

住所:静岡県駿東郡清水町伏見71-7

TEL:055-981-8224(清水町都市計画課)

URL:http://www.town.shimizu.shizuoka.jp/toshi/toshi00054.html

 

この記事を書いた人

Ryoko Kawada

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。

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