西伊豆の宿泊施設「ばすてい」徹底解説!家族旅行や釣りの拠点に最適!
2023/12/22(2026/07/27)
Mao Harada西伊豆西伊豆町
静岡県西伊豆町に2023年11月にオープンした宿泊施設「ばすてい」。かつてバスの案内所・待合所として利用されていた建物をリノベーションし、本物の路線バスを建物の一部として取り込んだ一棟貸しの宿で、“バスと過ごす”をコンセプトとしたユニークな施設だ。乗り物好きのお子さまから、レトロな雰囲気を楽しみたい大人まで、幅広い層から注目を集めているこの施設の魅力をご紹介。
旧バス案内所をリノベーションした一棟貸しの宿泊施設
「ばすてい」のベースとなっているのは、かつて東海バス「宇久須案内所」として利用されていた旧案内所。さらに昔には鉄道との直通乗車券を販売しており、「宇久須駅」と呼ばれていた。いまでも建物の正面には木彫りの看板が掲げられており、その名残を感じることができる。


長年、地域の足を守ってきた歴史ある建物が、2022年3月末にその役割を終えた後、宿泊施設として2023年11月に生まれ変わった。外観はどこか懐かしい雰囲気を残しつつ、内装は快適に過ごせるようフルリノベーションされており、1日1組限定のプライベートな空間を提供している。最大収容人数は5名と、家族旅行や、仲の良い友人グループでの利用に最適な広さで、まわりを気にする必要もなく、小さなお子さま連れにもおすすめ。
コンセプトは“バスと過ごす”
「バスと過ごす(ステイ)」というコンセプトから「ばすてい」と名付けられている。「ばすてい」はバス案内所とバス車両が一体型になった、全国的に見ても数少ない施設だ。普段は移動手段として利用するバスだが、「ばすてい」では、普段とは異なる体験ができる空間として、楽しむことができる。
また、このプロジェクトは単なる宿泊施設の提供にとどまらない。役目を終えた建物や路線バス車両を再生させ、新たな価値を生み出す取り組みはSDGsの観点からも注目されており、他にはないユニークな宿泊体験を提供することで、西伊豆エリアへの誘客促進や観光復興に貢献し、地域活性化に繋げたいという思いも込められている。
こうした成り立ちをお子さまと一緒に体験できるのも「ばすてい」の魅力の1つだ。
ここでしか味わえない!ユニークな宿泊体験
「ばすてい」の最大の特徴は、なんといっても「本物のバス」の中に泊まれるという非日常感。しかし、魅力はそれだけに留まらず、建物全体が遊び心にあふれ、滞在そのものが旅の目的になるような工夫が随所に凝らされている。
【案内所エリア】レトロモダンな空間でくつろぎの時間を
旧案内所部分を活用した「案内所エリア」は、ダイニング・キッチン・寝室・浴室・独立洗面台・トイレがある。

ダイニングは、かつて待合所だった空間。内装は木材を多用した温かみのあるデザインで、高い天井が開放感を演出。木のベンチや本棚はかつての案内所時代に利用していたもので、当時の面影を感じさせる。



そのほかにも路線状況表やバス停、昔販売していた乗車券やバスグッズなど、歴史のある品々がスパイスとして配置されており、新しさと懐かしさが共存する心地よい空間となっている。

キッチンは、観光案内や定期券等を販売していたカウンターをリノベーション。IHコンロや冷蔵庫、電子レンジ、ケトルなど、家電や調理器具、食器なども用意されているので、道の駅などで購入した商品や釣った魚など、調理することも可能。食材を持ち込んで自分たちだけの料理を楽しむなど、滞在スタイルに合わせて自由に過ごせるのも「ばすてい」ならではの特徴だ。



キッチンの奥には、浴室・独立洗面台・トイレ・寝室がある。ダイニングやキッチンのエリアとは異なり、ホテルライクな空間が広がっている。夜は静かな西伊豆の空気を感じながら、家族や友人とゆったりとした時間を過ごせる。
【バスエリア】運転席にも座れる!バス車内で過ごす特別な夜
建物と直結するように配置された「バスエリア」には、実際に伊豆を走っていた東海バスの車両(いすゞ・ジャーニー)が鎮座している。降車ボタンや運賃箱など、現役当時の設備がそのまま残されており、本物のバスならではの質感を肌で感じることができる。
バス好き必見!細部に光るこだわりと遊び心


特に注目したいのが、運転席。宿泊者は自由に運転席に座ることができ、ハンドルを握ったり、各種スイッチを操作したり、降車ボタンを押したりといった体験が可能だ(走行はできない)。また、行き先表示器を「ばすてい」や「宿泊中」などに切り替えることができ、細部にわたるこだわりがバスファンの心をくすぐる。

バスの座席部分にはベッドが3台と座席を向かい合わせたボックス席があり、リビングスペース、就寝スペースとして活用可能。
海の幸をふんだんに味わえるお食事メニュー
「ばすてい」では事前に食事付きプランを予約することで、近隣にある民宿「四季の里まきば」による特製メニューを堪能できる。選べる食事プランは3種類。

・BBQ&西伊豆ご当地グルメ『海賊焼』セット(イメージ)

・お刺身盛り合わせ(イメージ)
「BBQ&西伊豆ご当地グルメ『海賊焼』セット」「お刺身盛り合わせ」のほか、両方を味わえる「豪華お食事3種BBQ&『海賊焼』&お刺身満喫セット」が用意されている。
BBQは一般的な屋外スタイルとは異なり、屋内で気軽に味わえるのが魅力。火を使用しない電気式グリルを用意しているため安全性にも配慮されており、小さなお子さま連れにも安心だ。また、天候に左右されることもないので、雨の日でも安心して利用できるのも嬉しいポイント。

また、セットの『海賊焼』は西伊豆のご当地グルメ。イカ墨を使った黒い麺をイカや野菜と炒めた海鮮風の塩焼きそばで、あっさりとしていて食べやすい。イカ墨は麺に練りこまれているので、口が真っ黒になることなく食べられる。
「ばすてい」の宿泊プラン|料金・予約・設備をチェック
実際に泊まるとなると、気になるのが料金や設備、予約方法。一棟貸しだからこその自由度の高さが魅力だ。
宿泊料金と予約方法
宿泊料金は時期や人数によって変動するが、一棟貸しスタイルとしては比較的リーズナブルな設定だろう。予約は公式サイトやじゃらんnetで行うことができる。
▶ 予約はこちら(公式サイト)
キッチン・浴室などの設備とアメニティ

旅行では何かと荷物が増えがちだが、アメニティが豊富に揃っているので、最小限の荷物で利用できるのも嬉しいポイントだ。スキンケアキットやパシャマ(ガウン)も用意されており、女性でも着替えやメイク用品程度の準備でも十分に滞在可能だ。さらに、徒歩圏内にコンビニもあり、飲み物や忘れてしまった日用品の買い出しにも便利。
▶ 設備やアメニティの詳細はこちら
「ばすてい」へのアクセス・駐車場情報
西伊豆は豊かな自然に囲まれたエリア。アクセス方法を確認しておこう。
公共交通機関(電車・バス)でのアクセス
「ばすてい」という名前の通り、バスでのアクセスが風情があっておすすめ。
・三島駅から:④番のりばより東海バス「特急 松崎」行の乗車(乗車時間90分)、「BP(バイパス)宇久須」バス停下車より徒歩約4分
・修善寺駅から:東海バス「快速 松崎」行に乗車(乗車時間70分)、「宇久須」バス停下車すぐ
「宇久須」バス停は、ばすていの目の前にあるので迷う心配もない。
車でのアクセスと駐車場
車の場合には、東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」から伊豆縦貫自動車道を経由して約1時間30分〜2時間程度。敷地内には宿泊者専用の駐車場が1台分、完備されているため、自家用車やレンタカーでの訪問も安心だ。
「ばすてい」と一緒に楽しみたい!西伊豆エリアのおすすめスポット
「ばすてい」のある西伊豆町宇久須は、周辺を海と山に囲まれ、のどかな雰囲気が漂う。
西伊豆町内はもちろん、お隣の松崎町や伊豆市土肥までもバスで20~30分程度で到着できるので、あわせて散策するのがおすすめ。
地元食材を味わえる食事処や日帰り温泉、海水浴、ガラス工房など、観光スポットも多くあるので、「ばすてい」を拠点に、西伊豆の魅力を堪能しよう。
【ランチ・グルメ】地元食材を味わえる食事処
堂ヶ島食堂

「ばすてい」から「堂ヶ島」バス停まで乗車(乗車時間21分)、徒歩2分ほど。堂ヶ島の海を眺めながら食事が楽しめる「堂ヶ島食堂」。獲れたての魚を使った漁師丼や、西伊豆の伝統食材「塩かつお」が味わえる塩かつお茶漬定食など、さまざまなメニューが味わえる。
▶ 詳しくはこちら
沖あがり食堂

「ばすてい」から「沢田」バス停まで乗車(乗車時間23分)、徒歩2分ほど。西伊豆町の仁科漁港のすぐ目の前にある「沖あがり食堂」。漁港で水揚げされたばかりの新鮮な真イカで作る「いか様丼」を手頃な値段で味わえる。店内には直売所があり、魚介類を購入することも可能。
▶ 詳しくはこちら
食彩 久遠

「ばすてい」から「松崎」バス停まで乗車(乗車時間29分)、徒歩10分ほど。松崎町にある「食彩 久遠」。地魚をふんだんに使用したメニューは創意工夫にあふれている。ちょっと贅沢な食事を楽しむのも旅先だからこそ。
▶ 詳しくはこちら
【スイーツ】旅の合間に立ち寄りたいカフェ
Satouya

「ばすてい」から「大浜」バス停まで乗車(乗車時間26分)、徒歩4分ほど。西伊豆町にあるケーキ屋「satouya」。“美味しさにこだわりつづけたい”そんなシェフパティシエのこだわりが詰まったケーキは、手間を惜しまず一つひとつ丁寧に作られている。
▶ 詳しくはこちら
樹果香味菓子フランボワーズ

「ばすてい」から「松崎」バス停まで乗車(乗車時間29分)、徒歩9分ほど。松崎町にある「樹果香味菓子フランボワーズ」は、地元の原料を使用した地産地消の香味菓子・ケーキを提供している。喫茶スペースにある樹齢350年以上の黒松一枚板を利用した希少なテーブルでお菓子を味わうことができる。
▶ 詳しくはこちら
【周辺観光・体験】西伊豆エリアの自然と絶景を満喫
黄金崎(馬ロック)

「ばすてい」から「黄金崎クリスタルパーク」バス停まで乗車(乗車時間2分)、徒歩13分ほど。夕日に照らされると岩肌が黄金色に輝く景勝地。馬の頭の形に見えることから「馬ロック」の愛称で慕われている。
▶ 詳しくはこちら
黄金崎クリスタルパーク

「ばすてい」から徒歩10分ほど。ガラス原料「珪石」の産地ならではの「見て、体験する」ガラスのテーマパーク「黄金崎クリスタルパーク」。ガラス工芸体験工房ではサンドブラストやステンドグラスなど気軽にチャレンジできる。
▶ 詳しくはこちら
堂ヶ島

「ばすてい」から「堂ヶ島」バス停まで乗車(乗車時間21分)、下車すぐ。伊豆半島のなかでも、景勝地として知られる堂ヶ島。白い凝灰岩でできた海蝕洞窟「天窓洞」や、干潮時に道が現れる「三四郎島のトンボロ」など、自然の神秘を感じられるスポットが満載だ。また、天窓洞を巡る「洞くつめぐり遊覧船」も運行している。
▶ 詳しくはこちら
伊豆トリックアート迷宮館

「ばすてい」から「堂ヶ島」バス停まで乗車(乗車時間21分)、下車すぐ。堂ヶ島洞くつめぐり遊覧船乗り場のすぐ近くにある「伊豆トリックアート迷宮館」。2022年8月にオープンしたスポットで、目の錯覚を利用したトリックアートは作品の中に入り込んでユニークな写真が撮影できる。世界にひとつだけの不思議な絵を完成させよう。
▶詳しくはこちら
伊豆自然学校

「ばすてい」から徒歩10分ほど。シュノーケリングやトレッキング、堂ヶ島のジオガイドツアーといった自然体験プランを行っている「伊豆自然学校」。初心者におすすめの「西伊豆シーカヤックツアー」は、夕陽の名所として人気の大田子海岸からスタートし、西伊豆ならではのジオポイントや洞窟探検が楽しめる。
▶ 詳しくはこちら
【日帰り温泉】旅の疲れを癒す
沢田公園露天風呂

「ばすてい」から「乗浜」バス停まで乗車(乗車時間22分)、徒歩4分ほど。駿河湾を見下ろせる高台にある絶景温泉「沢田公園露天風呂」。遊覧船や漁船が進んで行く様子や、水平線に沈む夕日を眺めながらの入浴は開放感に溢れている。
▶ 詳しくはこちら
しおさいの湯
「ばすてい」から「浮島」バス停まで乗車(乗車時間17分)、徒歩5分ほど。檜風呂でゆったりと旅の疲れを癒すことができる。浮島海水浴場から徒歩約2分のところにあるので、海水浴帰りの利用もおすすめ。
▶ 詳しくはこちら
また、町営の温泉施設以外にも西伊豆エリアのホテルや旅館では、日帰り入浴を行っている施設も多く、温泉めぐりも楽しめるだろう。
【海水浴場】透明度抜群!西伊豆エリアの美しい海
宇久須海水浴場

「ばすてい」から徒歩3分ほど。遠浅で波が穏やかな海水浴場なので、小さなお子さま連れも安心して遊べるスポット。
▶ 詳しくはこちら
安良里海水浴場
「ばすてい」から「安良里海岸」バス停まで乗車(乗車時間4分)、徒歩2分ほど。全長約100mとこじんまりとしており、遠浅で波も穏やか。砂場だけでなく、岩場もあるので、磯遊びも楽しめる。
▶ 詳しくはこちら
浮島海水浴場

「ばすてい」から「浮島」バス停まで乗車(乗車時間17分)、徒歩8分ほど。浮島(ふとう)海岸は、全長約100mの石ころの小さな海岸で、透明度が高くダイビングスポットとしても評判だ。近くには干潮時に潮溜まりができるポイントがあり、磯遊びもおすすめ。
▶ 詳しくはこちら
ばすていの基本情報
ばすてい
住所:静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須249-2
利用料金:1棟1泊31,000円(税込)~ ※食事プランは別途料金
営業時間:チェックイン16:00~/チェックアウト10:00まで
駐車場:1台
アクセス:
三島駅より東海バス「特急 松崎」行きに乗車(乗車時間90分)、「BP(バイパス)宇久須」バス停下車徒歩4分
修善寺駅より東海バス「快速 松崎」行きに乗車(乗車時間70分)、「宇久須」バス停下車正面
この記事を書いた人
静岡県富士市出身。富士市の製紙会社で働きながら、「富士山経済新聞」で地元情報を取材している。静岡県東部の商店街と銭湯、ラーメン店巡りが趣味。
伊豆 観光,伊豆 観光,伊豆観光,伊豆 旅行,伊豆 旅行,伊豆旅行,伊豆,伊豆半島,IzuLetters,イズレターズ,静岡観光,静岡,観光情報,旅,旅行,国内旅行,週末旅,週末旅行,家族旅行,撮影旅行,癒しの旅 女子旅,大人女子旅,自然,フォトジェニック,景色,風景,ホテル,宿泊,スポット,バス,西伊豆町,西伊豆,ばすてい,バス停,宇久須
静岡県西伊豆町に2023年11月にオープンした宿泊施設「ばすてい」。かつてバスの案内所・待合所として利用されていた建物をリノベーションし、本物の路線バスを建物の一部として取り込んだ一棟貸しの宿で、“バスと過ごす”をコンセプトとしたユニークな施設だ。乗り物好きのお子さまから、レトロな雰囲気を楽しみたい大人まで、幅広い層から注目を集めているこの施設の魅力をご紹介。