大室山の浅間神社は景色も言い伝えも見逃せない観光名所
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静岡県伊東市の大室山は、国の天然記念物に指定されている火山です。標高は580メートルあり、その山頂に浅間神社があります。
大室山の山頂には浅間神社(せんげんじんじゃ)があります。大室山は徒歩や車での登山ができないため、浅間神社へのお参りもリフトを利用するという、特徴的な神社です。この記事では、安産と縁結びの神様を祀る神社としても有名な大室山浅間神社について、御祭神にまつわる言い伝えや基本情報などを解説します。
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静岡県伊東市の大室山は、国の天然記念物に指定されている火山です。標高は580メートルあり、その山頂に浅間神社があります。
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大室山の代表的なパワースポットのひとつである浅間神社があるのは、噴火口の中腹です。大室山の浅間神社の御祭神は大山祗神(オオヤマズミノカミ)の子女である盤長姫命(イワナガヒメノミコト)で、安産と縁結びの神を祀る神社として知られています。山頂に行く遥か手前のリフト乗車口前に「一の大鳥居」が待ち構えている点が大きな特徴です。
大室山は登山が禁止されています。天然記念物となっている山体を保護する必要があることから、徒歩などで山頂を目指すことはできません。登山手段はリフトに限られており、登山客は全員がリフトの利用客でもあります。それもあって、一の大鳥居は大室山を訪れるすべての人に、浅間神社の存在を知らせるシンボルになっているといえるでしょう。
浅間神社の参道は長い階段状になっており、開放的な自然の中を歩ける反面、脚元に気を付けないと危ないかもしれません。また、山頂での移動は徒歩となるため、歩きやすい靴で参拝するとよいでしょう。
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神社といえば御朱印という人もいるくらい、御朱印の存在は重要なものです。神社を巡って御朱印を集めるという趣味まで生まれています。そもそも御朱印は、その神社を参拝したことを証明する書類としての意味があり、奉納した場合は奉納の証し、受取書といった意味がある書類です。
大室山浅間神社には御朱印がない期間が長かったとされています。個人の信仰にかかわる参拝や奉納は、必ずしも証明をしなければならないものではないことから、御朱印がないから困るということもないでしょう。現在は初穂料500円で山頂の売店が取り扱っており、参拝後に拝受できます。
御朱印には直書き御朱印と書き置き御朱印があり、直書き御朱印であれば御朱印帳に書いたり押印したりできます。大室山浅間神社の御朱印は書き置き御朱印と呼ばれるタイプです。あらかじめ書かれた御朱印を受け取るため、御朱印帳にまとめる場合は貼り付けるなどする必要があります。
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浅間神社と呼ばれる神社は日本全国各地に存在していますが、大室山浅間神社には他の浅間神社との違いがあります。御祭神が木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト、別名:木花之佐久夜毘売)か盤長姫命(イワナガヒメノミコト)かの違いです。大山祗神(オオヤマズミノカミ)の三女である盤長姫命は四女の木花咲耶姫命の姉にあたります。
全国に約1,300ある浅間神社の総本宮は、富士山本宮浅間大社で木花之佐久夜毘売命(コノハナノサクヤヒメノミコト)を主祭神としており、各地の浅間神社も多くが同様となっています。つまり、他の多くの浅間神社では妹が祀られているのに対し、大室山浅間神社では姉が祀られている点が大きな違いです。
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大室山を観光する際、浅間神社にまつわる伝承に注目してみましょう。大室山では富士山を褒めてはいけないと伝えられています。その理由とは…。
この伝承は、姉である盤長姫命と妹の木花咲耶姫命との関係性に端を発しています。もともとは仲のよい姉妹だったとされていますが、同じところへ嫁いだことによって微妙な関係になってしまうのです。ここでのポイントは、姉の容姿がそれほどでもなかったのに対し、妹は容姿端麗だったことだといえます。
嫁ぎ先の神様が外見が美しい妹の木花咲耶姫命を娶りたいと望んだところ、大山祗神は姉妹一緒に嫁がせることにしました。その意図は、盤長姫命を娶ることで岩のごとく長命に、木花咲耶姫命を娶ることで花のごとく栄えるようにというものでした。
しかし、妹への寵愛とは対称的に美人ではなかったとされる姉は無下に扱われてしまい、娶られることなく親もとへと返されます。
この出来事が決定的となったのか、大室山の姉と富士山の妹は仲たがいし、睨み合う状況になったとのことです。とくに、姉である盤長姫命の恨みが大きく、「大室山で富士山を褒めると災いが起きる」「大室山の地元民は富士山に近づかない」などといわれるようになったとされています。
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浅間神社は大室山観光の主要な見どころになっています。観光地といえども、れっきとした神社であり、参拝するならきちんとした作法で行いたいものです。御祭神の違いはあっても、神社参拝の作法は基本的に同じです。といっても、全国共通の厳格な決め事があるわけではなく、地域や個別の神社によって差異もあるとされています。以下は一般的な参拝の作法です。
一般的に神社を参拝するとき、鳥居をくぐる際には一礼して気を引き締めます。参道は中央を避けて歩くべきです。左側から右側へというように中央を横切る場合は、おじぎをするとよいでしょう。
次に、手水のとり方を解説します。
・手水をとるときは、ハンカチを出しておくことと、一礼することを忘れないように注意が必要です。
・ひしゃくがある場合は、左手~右手の順で洗い、次に左手で水を受けて口をすすぎます。その左手を洗ったら、柄を水で洗い流すように立てて戻しましょう。このとき、ひしゃくは両手で持ちます。
・ひしゃくを使わない流水の場合は、手を洗ってから両手で受けた水で口をすすぎ、再び両手を洗います。
・最後にハンカチで両手と口を拭き、一礼して終わりです。
賽銭箱の前では、気持ちを込めて会釈と賽銭の投げ入れを行います。拝礼の作法は二拝二拍手一拝です。拝は深いお辞儀、最敬礼を意味します。二拍手の際、手の高さは胸の前まで上げるとよいでしょう。続いて手を合わせたまま祈り、一拝へと移るのが一般的です。
神社参拝では服装が気になるところですが、大室山浅間神社を参拝する場合、かしこまったスーツ姿は難しいかもしれません。階段状の長い参道を歩くことなども考慮すれば、活動しやすい服装が重宝されますが、失礼にならない程度にはキチンとした服装で、同時に華美過ぎないように注意しましょう。気になる場合はその場で簡単に着替えられる参拝用の服を持参する選択もあります。大室山浅間神社の参道は広くありませんが、できるだけ端を歩くように心がけるとよいでしょう。
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大室山は全体が御神体として信仰の対象となってきた地であり、浅間神社の周辺にもパワースポットが存在しています。
五智如来(ごちにょらい)
西方に5体並んで安置されている五智如来は、安産祈願が奏功したお礼だとされています。約300年前のことで、当時の地頭の9歳になる娘の安産を浅間神社に祈願した際のものです。
八ヶ岳地蔵
五智如来が座像であるのに対し、八ヶ岳地蔵は立像になっています。8体の地蔵は、海難防止などの安全と豊漁を祈願する近隣漁師によるものだとされています。
鷹羽狩行句碑(たかはしゅぎょうくひ)
師匠である秋元不死男とともに、伊豆を複数回にわたり訪れていた鷹羽狩行の句「伊豆は日のしたたるところ花蜜柑」が刻まれた石碑です。
大室山浅間神社は、全国の浅間神社でも珍しい盤長姫命を御祭神とする神社です。浅間神社が所在する大室山は山全体が御神体であり、天然記念物にも指定されている大人気の観光名所としても知られており、絶景など見どころ十分だといえるでしょう。山頂から開けた景色とともに富士山を眺め、神話の伝承を思い浮かべながら伊豆観光を締め括るのもおすすめです。
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