COLUMN

【タライ岬】下田・南伊豆の海を巡るタライ岬遊歩道

2023/09/21
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Wakana Tsutsumi下田市南伊豆南伊豆町
【タライ岬】下田・南伊豆の海を巡るタライ岬遊歩道

下田市と南伊豆町の間にある「タライ岬 」。
海が近づくごとに潮の匂いを感じることが出来る遊歩道を歩くワクワク感、そして木々に囲まれた道から海に到着したときの感動。
まるで一夏の冒険をしているような、そんな気持ちになれる遊歩道だ。
今回は海水浴だけじゃない下田市の魅力を知るため、タライ岬遊歩道を歩いてきた。
整備の行き届いている道ではあるが、1つのルート案内として参考にしてほしい。
 
 
下田駅
 
下田駅

 

伊東駅 8:55発

伊豆急行

伊豆急下田駅 9:57着

 

伊豆急下田駅を降り、バスのりばへ。駅出入口から右手に行くとバスのりばがある。

2番線のりばからバスに乗り、竜宮窟へ向かう。この日は8月中旬の休日ということもあり、多くの人がバスに乗車。

 

下田駅 10:30発

東海バス

龍宮窟 10:47着

 

下田駅

 

龍宮窟バス停

【10:50】龍宮窟

龍宮窟

ウォーミングアップも兼ねて龍宮窟を見学。

洞窟の天窓は直径50m程とのこと。

湿度はあるものの、洞窟の中はひんやり涼しい。

 

龍宮窟

上から見る場合は龍宮窟の周りをぐるっと1周出来る遊歩道があるので、そこを歩いて。

柵の近くに踏み台があるので、そこから覗き込むとハート型の地形が見える。

バス停のハートは、これが元になっているようだ。

 

田牛海水浴場

サンドスキー場、木や草の間から見えるエメラルドブルーの海も見ておきたい。

後ろから歩いてきた人も汗がすごいと言っていたが、私もすでに汗だくになって歩いてきた。

 

夏に見に行きたい場所ではあるが、暑さは避けられないかもしれない。

 

龍宮窟を後にし、海沿いに歩き「田牛(とうじ)」バス停の向こう側を目指す。

田牛バス停から徒歩1分のところにジオパーク案内図の看板が。

 

看板

ここから車1台分くらいの狭い道を歩いていく。

※海岸沿いをずっと歩くと行き止まりになるので注意。

 

11:15 素掘りトンネル

素掘りトンネル

車の通りは少ないものの、ごく稀に車が行き来する。

この先に駐車場があるので、そこに車を停めて遊歩道を歩く人も居るのかもしれない。

 

素掘りトンネル

歩く際は、車に気を付けて歩いていこう。

トンネルを抜けると、木々に囲まれた道へ。

道はコンクリートで舗装されているが、木々に囲まれており雰囲気は良い。

道なりに歩いていくと、タライ岬遊歩道の看板と、こんな看板が。

 

キャンプ禁止看板

キャンプ禁止区域。

 

タライ岬看板

遊歩道の看板も発見。

更に、「サザエ・アワビ・トコブシの密漁禁止」という注意書きの看板もあった。

地元の漁業権がない人は貝類や海藻といった、魚介類を採取してはいけないとのこと。

 

階段

左を見ると、どこかに繋がっている階段もある。

どこに繋がっているのか、確認が出来なかったので上ることはオススメしない。

キャンプ禁止区域の看板を正面に見て、右に歩いていく。

道なりに歩いていくと、蛇のようなオブジェクトを発見。

 

自然

夜に見たらびっくりしてしまう。

 

蛇 置物

これはかわいい。

 

そして、「ナオちゃんユミちゃんの像」と呼ばれるオブジェを目印に、道なりに進んでいく。

 

ナオちゃんユミちゃんの像

これがナオちゃんユミちゃん。

 

ナオちゃんユミちゃんを越えていくと、タライ岬遊歩道の駐車場に着く。

写真を撮り忘れてしまったが、二手に道が分かれている場所があり、車を何台か停められるスペースがある。

道が二手に分かれているが、どちらを通っても1本道に戻るので安心してほしい。

 

海

駐車場を抜けていくと、木や草の隙間から海が見えたので、ここで少し海を写真に収める。

この先を歩いていくと、慰霊碑とベンチがある。

 

11:35 自在丸殉国者慰霊碑

自在殉国者慰霊碑

戦災で沈没した船と、亡くなった方たちの慰霊碑とのこと。景色を撮影する前に手を合わせる。

 

海

先ほどの海が見えた場所よりも開けており、高いところからでも海の透明度がわかる。

 

自然

海を見た後は木に囲まれた道を登っていく。

所々にベンチがあるので、体力に自信がない人、自然の中でなんとなく静かに過ごしたい人にも優しい遊歩道だと感じた。

しかし、場所によって歩きづらいところもあるので、履きなれた靴で来ることを推奨したい。

ここから、今度は椿園を目指して歩いていく。

 

階段

 

看板

 

穏やかな階段だが、歩くと息が切れる。

 

11:55 椿園

看板

ここがチェックポイントの椿園。

椿園を超えると遊歩道ルートが書いてある看板が。

この看板を正面に左へ降りることに。弓ヶ浜・タライ岬方面へ進む。

 

看板

この看板のある場所から、木で舗装された道を歩くことで、海岸に降りることが出来る。

木で舗装されてはいるものの、ぬかるんでいるところもあり、歩く際には注意が必要。

【12:00】タライ岬付近の海岸

タライ岬付近の海

タライ岬一歩手前、海岸に到着。

ちらほら海水浴をしている人が居たり、うきわを持って歩いてくる人も居たりした。

しかし、ライフセーバーも居なければシャワーももちろんない。

 

しかし、海はとても綺麗。

歩いてやっとたどり着いたという秘境感と、透明な水の美しさに、写真を撮る手が止まらない。

 

水の透明度

岩に出来た穴に海水がたまり、魚や小さな蟹が居る場所もあった。

 

岩地

写真をよく見ると魚が居る。

しばらく海を見た後は、降りてきた木道から見て右側にある道を歩いていく。

ロープで簡単な柵が作られているので、わかりやすくはなっていると思う。

途中から階段になっている道があるので、そこを歩いていくとタライ岬に。

 

タライ岬

タライ岬に行く前に海岸を撮影。

海と風による自然の浸食で出来たゴツゴツとした道なので、歩く際はゆっくりと。

 

タライ岬

三ヶ月の大洞。

なんとかしてあの穴に行くことは出来ないだろうかなんて、遠くから考えてみる。

【12:30】タライ岬

タライ岬

 

タライ岬

タライ岬に到着。

テーブルとベンチが目印。

海沿いには大島や各地の説明書きを確認することができる展望エリアも。

広い岬とあたり一面を囲う海の解放感は、ここまで歩いてきたことに対するご褒美ともいえるだろう。

 

看板

ガイド付きなので、どこに何があるかもわかるのがうれしいポイント。

 

しかし、とても暑い。

写真撮影後、筆者はベンチで日傘を差して座っていたがそれでも暑いくらいには日差しが強すぎる。

このままでは日差しに体力を持っていかれてしまうので、足早に弓ヶ浜を目指すことに。

 

看板

弓ヶ浜を目指して歩いていくと、道が二手に分かれている。

平坦な道と、階段のある道がある。もちろん私は写真から見て右側へ。

 

花

この周辺ではオレンジ色の花が咲いていた。

画像検索機能で検索をしたが、ノカンゾウというのだろうか。

朝咲いて夕方にはしぼんでしまうらしい。花言葉は「いつも一緒」、「愛の忘却」。

 

看板

らくらくルートを歩いていくと、最後の案内板を発見。

弓ヶ浜方面へ歩いていき、ゴールを目指す。

下りの道を歩いていくと、何やら波の音が聞こえる。

【12:25】逢ヶ浜(おうのはま)

ここが弓ヶ浜!と思ったらどうやら違うらしい。

「逢ヶ浜(おうのはま)」に到着。

ここでは海で泳ぐというより、潜っている人や、顔を水面に着けている人が多く見られた。

 

逢ヶ浜

地元西伊豆の「瀬浜」でかつて磯遊びをしたことを思い出す筆者の背中。

瀬浜も磯浜で、石をひっくり返すと貝やカニがたくさん居るのだ。

私も顔を海につけて魚を見たい…という気持ちを堪え、逢ヶ浜の磯浜を越えていく。

途中にある駐車場を抜けて、弓ヶ浜へ。

【12:40】弓ヶ浜(ゆみがはま)

看板

弓ヶ浜が今回のゴール。

弓型の浜だから「弓ヶ浜」らしい。

まだまだ海水浴にはもってこいの気温なので、車と人が非常に多かった。

 

弓ヶ浜

どこかのテントで誰かが夏っぽい音楽を流しているらしく、人のわいわいとした声に混ざって聞こえてくる。

明らかに場違いな恰好の筆者は、足早にバス停へと向かった。

 

弓ヶ浜バス停

弓ヶ浜沿いを歩き、T字路になっている場所を右に曲がると休暇村の駐車場がある。

駐車場に入っていくとバス停があるので、そこで下田駅行きのバスを待つことに。

 

オレンジ色の停留所が目印になってくれるのでわかりやすい。

日陰でのんびり待っていると、バスが到着。

 

休暇村 13:20発

東海バス

下田駅 13:43着

 

弓ヶ浜バス停

 

バス行き先表示

終点の下田駅まで、のんびり景色を見ることにした。

 

車窓からの風景

 

車窓からの風景

バスの車窓から。

まとめ

今回のタライ岬は、遊歩道として整備されている道で、トレイルにぴったりの場所だった。

強風・高波の場合タライ岬付近は通れなくなるため、事前の情報確認が必要。

途中にある椿園は2~4月が見ごろとのことなので、春が訪れる頃合いに行くのも楽しめるかもしれない。

 

荷物が重たくなってしまうかもしれないが、泳げる装備も用意すると下田の夏を海と山両方から満喫出来るだろう。

今回はスタート・ゴール共に海岸沿いだったので、汗をかいた後の海水浴というのもありかもしれない。

次回来た際には海に足をつけるくらいの準備をしておきたい。

※電車、バスの時刻は2023年8月時点のものです。

 

 

 

 

この記事を書いた人

Wakana Tsutsumi

西伊豆町出身(伊東市在住)。サウナとライブ参戦のために外出するインドア派。先月行ったライブハウスで、知らない人に抱えられクラウドサーフをした。好きな食べ物は下田バーガー。

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