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全国からお客さんがやってくる沼津の生活雑貨店「hal」。
路地裏にあるそのお店には、店主の後藤由紀子さんこだわりの商品が並びます。
これまでに出版した本は20冊。
後藤さんはたびたび雑誌の表紙を飾り、現在も連載を継続しています。
今回は、そんな後藤さんが営む「hal」の魅力についてご紹介していきます。
沼津駅南口から徒歩7分ほどの添地町にある雑貨店「hal」。
店主の後藤由紀子さんは沼津市出身で、東京の会社に就職後、専門学校にてコーディネートやスタイリングなどの勉強をし、都内の雑貨店に勤務しました。
大失恋がきっかけで沼津に戻って来たのだそう。
結婚・出産を経て2003(平成15)年に雑貨店「hal」をオープンしました。
高校生の頃から、将来の夢が「お母さんになりたい」だったという後藤さん。
子どもが学童保育に通う3年間だけお店がやれたら気が済むだろうと、いつ辞めても大丈夫なように外装・内装にお金をかけずお店を始めました。
取り扱う商品は食器類やカゴバッグ、アクセサリー、洋服など。
後藤さんが「いい!」と思う商品、後藤さんとつながりがある人の商品などを揃えています。
お店を始めて5年たった頃
当初、3年間だけできればいいと思って始めたので(そろそろ気が済んだな)と思った頃、雑誌の表紙を飾る話が舞い込みます。
2007年10月、「主婦と生活社」から出版された「ナチュリラ」創刊号。
「大人ナチュラルな着こなし」を紹介するこの雑誌の表紙を後藤さんが務め、大きな話題に。
後藤さんの毎日の暮らしについてや、おしゃれのこと、大切にしているものなどが紹介されたこの本がきっかけで、新聞や雑誌などのメディアからの取材が増え、「hal」の後藤さんは全国的に有名になりました。
その後2009年7月には後藤さん初の著書となる「ナチュリラ別冊 『hal』日和」を発売しています。
「毎日続くお母さん仕事 おおまか、おおらか、だいたいでやってます」「後藤由紀子の家族のお弁当帖」「家族が居心地のいい暮らし 無理せず、背伸びせず、身の丈でいい。」など、これまでにたくさんの本を出版してきた後藤さん。
「hal」20年目の2023年には20冊目の本「雑貨と私」を出版しました。
表紙のイラストを手掛けたのは「キレイキレイ」でもお馴染みのイラストレーター上田三根子さん。
後藤さんの人脈の広さもうかがえます。
後藤さんがお店で心がけていることは
「相手の話の腰を折らないこと」。
接客中、話の腰を折らず全部聞くことを大切にしているのだそう。
「専門家ではないから、ただ聞くだけの係なの」
こういう謙虚な姿勢だからこそ、後藤さんとのお話を楽しみに足を運ぶ人も多いのでしょう。
ショップカードも最近完成しました。
地元とのつながりも大切にしている後藤さんがフォトグラファー浅沼春香さんとデザインオフィスNDC(Numazu Design Center)の大木真実さんにオーダーを依頼したカードは、シンプルな中にセンスが光ります。
飾らない
優等生タイプではなく70点できていればいい。
頑張らなくていい
手を抜いていい
スーパーのお惣菜に頼るのだっていい。
そんな後藤さんの生き方に共感する人たちが全国から訪れる雑貨店「hal」。
あなたもここに行くと、素敵な雑貨とあたたかな後藤さんにきっと癒されることでしょう。
halの基本情報
hal(ハル)
住所:静岡県沼津市添地町124
TEL:055-963-2556
栄養時間:10:30〜16:00
定休日:火曜日、水曜日
アクセス:沼津駅から徒歩約7分
静岡県函南町出身。「沼津経済新聞」で地元情報を取材し、地元コミュニティーFMのラジオパーソナリティを務める。興味あるジャンルは、地場産のおいしいものとクラフトビール。伊豆半島の隠れた魅力を発信していきます。
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