伊豆・浄蓮の滝完全ガイド|アクセス・所要時間・200段の階段と周辺観光スポットを楽しむ
2025/10/31
Akari Enomoto中伊豆伊豆市
伊豆を代表する名瀑・浄蓮の滝(じょうれんのたき)は、中伊豆・伊豆市湯ヶ島を流れる本谷川の中流にある人気スポット。アクセスや所要時間、200段の階段の先に広がる滝つぼの絶景をご案内します。名物わさびグルメや周辺観光スポット、そして四季ごとに変わる滝の表情まで、旅の計画に役立つ情報をまとめてご紹介。
(写真提供:伊豆市)
浄蓮の滝とは?― 「日本の滝百選」に選ばれた名瀑
-浄蓮の滝の特徴
浄蓮の滝は、中伊豆・静岡県伊豆市湯ヶ島に位置し、「日本の滝百選」にも名を連ねる伊豆屈指の名瀑です。天城山中の谷底にあり、原生林に囲まれた景観が特徴です。 高さは約25メートル、ビルにしておよそ8階分。崖の上から勢いよく流れ落ちる水しぶきと、こだまする音が迫力を生みます。滝つぼは深さ15メートル、青く澄んだ水面が印象的です。撮影スポットとしても人気が高く、展望デッキや滝つぼ付近など、場所によって異なる表情を楽しめます。

-名前の由来と伝説
「浄蓮」という名は、かつて滝のそばにあった浄蓮寺(じょうれんじ)に由来すると伝えられています。明治時代末期までは断崖と深い谷に阻まれ、人が容易に近づけない秘境でしたが、道が整備されたことで多くの人が訪れる名所となりました。
また、この滝には「女郎蜘蛛(じょろうぐも)」にまつわる伝説も残されています。滝つぼに住むとされた妖怪・女郎蜘蛛が人を惑わせたり、糸で滝つぼへ引き込もうとしたと語られ、現在も案内板などで紹介されています。神秘的な雰囲気を漂わせるエピソードです。
-伊豆半島ジオパークの見どころとして知られる

1万7千年前の火山が刻んだ岩の模様
滝の背後に広がる岩壁には、約1万7千年前の火山活動によってできた「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」が見られます。溶岩が冷えて縮むときに生じた割れ目が規則正しく並び、六角形の柱が積み重なったような姿をしています。大地が生み出した芸術ともいえる光景で、浄蓮の滝ならではのダイナミックな景観を形づくっています。この柱状節理は、伊豆半島ジオパークの見どころのひとつとしても知られています。
※伊豆半島ジオパーク…ユネスコ世界ジオパークに認定された、伊豆の自然と火山の歴史を楽しめるエリアです。
浄蓮の滝へのアクセス ― 電車・バス・車と駐車場情報
Photo by yuco
-電車・バスでのアクセス
東京方面からは東海道新幹線で「三島駅」へ。そこから伊豆箱根鉄道に乗り換えて「修善寺駅」に向かいます。
最寄りの「修善寺駅」からは、東海バス「天城の杜/昭和の森会館/河津駅」行きに乗車し、「浄蓮の滝」バス停で下車。所要時間は約33分で、バス停から滝への遊歩道入口までは徒歩すぐです。バスは1時間に1本程度なので、時刻表を事前に確認しておくと安心です。
また、河津駅からもアクセス可能で、東海バス『修善寺駅』行きに乗車し、約57分で『浄蓮の滝』バス停に到着します。
-車でのアクセス
浄蓮の滝は国道414号線沿いにあり、修善寺温泉からは南へ約25分、河津方面からは約40分ほど。天城峠を越えて河津方面からもアクセスでき、伊豆ドライブの途中に立ち寄るのにも適しています。道路は整備されており、観光シーズンでも比較的走りやすいルートです。
遠方から訪れる場合は、東名高速道路「沼津IC」または新東名高速道路「長泉沼津IC」で降り、伊豆縦貫道を経由して終点の月ヶ瀬ICへ。そこから国道414号線を下田方面へ進むと到着します。
-駐車場
滝入口周辺には「浄蓮の滝 第1駐車場」をはじめ、第2・第3駐車場も整備されており、安心して利用できます。

収容台数:普通車約100台(第1〜第3駐車場合計)
料金:無料
利用時間:24時間
設備:公衆トイレあり
混雑しやすいのは午前10時〜午後2時(特に週末や紅葉シーズン)。落ち着いて見学したい場合は午前中の早い時間帯がおすすめです。
浄蓮の滝への道のり ― 滝つぼまで200段、所要時間はどれくらい?
-滝つぼまでの道のりは“階段との勝負”
駐車場や浄蓮の滝観光センターから約200段の階段を下り、谷底にある滝つぼへ向かいます。片道はおよそ10分、往復で20〜30分が目安です。数字だけ見ると短く感じますが、帰りは上り階段が続くため思った以上に体力を使います。写真を撮ったり休憩を挟んだりしながら、余裕をもって40分〜1時間ほど見ておくと安心です。

-階段の特徴と歩き方のコツ
行きの下り階段は比較的楽で、途中では木々の間から滝がちらりと見える瞬間もあります。帰りの上り階段は息が切れやすく、「ちょっとした登山気分」。手すりを頼りに、無理せず自分のペースで進むのがコツです。高齢の方や小さな子ども連れは、途中で立ち止まって景色を楽しむくらいの気持ちで歩くと負担が軽くなります。階段を上りきったときの達成感も、この滝を訪れる醍醐味のひとつです。
-観光できる時間帯の目安
浄蓮の滝は昼間であれば一年を通して見学できますが、夜間のライトアップは行われていません。暗くなってからの観光は危険を伴うため控えましょう。訪れる際は、日没前に余裕をもって計画するのがおすすめです。日没の目安は以下のとおりです。
- 2月〜4月 17:30頃
- 5月〜7月 19:00頃
- 8月〜10月 18:30頃
11月〜1月 16:30頃
旅の拠点「浄蓮の滝観光センター」― 食事・お土産・観光情報が充実
-観光のスタート地点「浄蓮の滝観光センター」
「浄蓮の滝観光センター」は、滝の入口に隣接する観光拠点。駐車場・売店・食事処・観光案内所がそろい、滝見物の前後に立ち寄る観光客でにぎわいます。伊豆市内や天城エリアの観光パンフレットも豊富に置かれており、休憩や情報収集の拠点として最適です。
-伊豆のソウルフード、わさび丼
館内のレストラン「せいろ亭 花」では、地元の自然が育んだ食材を使った多彩なメニューがそろいます。人気No.1は「天城わさび丼」。伊豆天城産の天然生わさびを自分ですりおろし、かつお節といわし節の2種類をのせたご飯に醤油をかけていただく、香り豊かな一品です。シンプルながら奥深い味わいで、伊豆のソウルフードとして親しまれています。

さらに、天城山で獲れた鹿肉や猪肉を使ったジビエ料理も提供されています。代表的な「伊豆鹿カレーライス」をはじめ、「猪キーマカレー」や「猪そば・うどん」など、珍味を気軽に楽しめます。鹿肉は臭みが少なく柔らかいため、ジビエ初心者にも食べやすいと評判です。
-観光センター名物・わさびソフト
売店では、名物の「わさびソフトクリーム」が人気です。観光センター内には2店舗あり、それぞれ個性の違うソフトを提供しています。ひとつは辛みを抑えた食べやすいタイプ、もうひとつは生わさびがトッピングされた本格派。どちらも、わさびの爽やかな辛みとアイスの甘さが調和し、食べ進めるうちにクセになる不思議な味わいです。特に本格派は、少しずつアイスに混ぜていくと辛みが和らぎ、爽やかな風味へと変化していきます。調子に乗ってわさびを多めにするとツーンと鼻に抜ける刺激が走るのも、このソフトならではの体験です。

手前はわさび&バニラソフト(辛さ控えめタイプ)

生わさびトッピングソフト(本格派)
-お土産も充実
観光センターの売店では、わさび漬けや地元菓子などの定番土産に加え、ここでしか手に入らない限定商品も扱っています。食事・休憩・買い物が一度に楽しめる、まさに旅の拠点です。
-浄蓮の滝観光センター 基本情報
住所:静岡県伊豆市湯ヶ島892-14
売店営業時間:8:30〜16:30
食堂営業時間:10:30〜15:00(ラストオーダー 14:30)
定休日:火曜日(火曜が祝日の場合は翌水曜)
公式サイト:https://jourenfalls.com/
「天城浄蓮の滝 踊子茶屋」― ドリンクとお土産を楽しむ立ち寄り処
-散策の行き帰りに立ち寄れる売店「踊子茶屋」
滝入口近くにある「踊子茶屋」は、民芸調の建物が目印のお店です。店内ではドリンクの提供とお土産販売を行っており、散策の前後に気軽に立ち寄れます。和の趣を感じる外観に惹かれ、旅の合間に喉を潤したり、お土産を選んだりするのにぴったりのスポットです。

-オリジナルドリンクと甘味
店内では、滝をイメージしたオリジナルドリンクが人気。ブルートニックにエスプレッソを加えた「浄蓮の滝トニック」や、空色のミルクラテにエスプレッソを注いだ「浄蓮の滝ラテ」など、見た目も味もユニークな一杯が楽しめます。さらに、静岡県産抹茶を使った抹茶ラテや、東伊豆特産ニューサマーオレンジを使ったビネガーソーダも好評です。
-お土産も充実
売店では、天城の清流で育ったわさびを使った「わさび漬け」、伊豆銘菓「伊豆之踊子」、駿河湾産桜えびを使った「桜えびの舞」など、地元ならではのお土産が並びます。伊豆唯一の酒蔵と共同開発したニューサマーオレンジ酒「うめぇら!」といった限定品もあり、旅の思い出を持ち帰るのにぴったりです。

-踊子茶屋 基本情報
住所:静岡県伊豆市湯ヶ島2860-56
売店営業時間:9:00〜16:00
ドリンク提供時間:9:30〜15:30
定休日:不定休
※当日の天候等により、営業時間が変更となる場合があります。
公式サイト:https://www.tokaibus.jp/business/odoriko_chaya.html
浄蓮の滝を間近に望む休憩スポット ― 滝見茶屋・しぶき亭
-滝見茶屋-滝を目の前にする特等席
滝壺のすぐそばに位置する「滝見茶屋」は、迫力ある滝を間近に望める絶景の休憩処。テラス席では水しぶきや渓流のせせらぎを感じながら、温かいお茶や軽食を楽しめます。店内にはオリジナルのわさび漬けや地元特産品を扱う売店も併設されており、観光の合間に立ち寄るのに最適です。
営業時間:9:00〜16:00/定休日:不定休

中央に写るのが浄蓮の滝そばの「滝見茶屋」
-しぶき亭-鮎の塩焼きが名物の食事処
滝のそばにある「しぶき亭」では、清流で獲れた鮎の塩焼きが名物。炭火でじっくり焼かれた鮎は外は香ばしく、中はふっくら。滝を眺めながら味わう一皿は格別です。素朴な山の味覚とともに、自然に包まれた時間を過ごせるスポットとして人気があります。
営業時間:10:00〜15:30/定休日:不定休

浄蓮の滝のふもとに広がるわさび田 ― 世界に認められた伝統農法
(写真提供:伊豆市)
-滝と調和するわさび田の景観
浄蓮の滝の展望台近くには、石を段状に積み上げた「畳石式」のわさび田が広がっています。清流に揺れる緑の葉と滝の迫力が重なり合う光景は、伊豆らしい原風景。遊歩道から気軽に眺められる人気の撮影スポットです。
-世界農業遺産に登録された技術
畳石式わさび田は1892年、伊豆で考案された伝統農法。今もその技術が受け継がれています。
わさびの生育には「清らかな水」「水温15℃前後」「夏も涼しい環境」が欠かせません。豊富な湧水に恵まれた浄蓮の滝周辺は、わさび栽培に最適な土地です。
ここで育つ「天城わさび」は、ほどよい辛味と香り高さが魅力。栽培方法は「静岡水わさびの伝統栽培」として世界農業遺産に登録され、伊豆産わさびの品質を支える技術となっています。

-丸岩安藤わさび店-老舗の専門店
滝から歩いてすぐの場所にある「丸岩安藤わさび店」は、創業100年以上の歴史を持つ老舗のわさび専門店。自園で育てた新鮮な生わさびや、自家製のわさび漬けなどを販売しています。品質の高さは数々の受賞歴にも裏付けられており、贈り物にも最適。滝を訪れた記念に立ち寄れば、旅の思い出が一層深まるはずです。
営業時間:8:30〜16:30/定休日:毎週火曜日、12月31日〜1月1日
公式サイト:https://maruiwa.jp/

浄蓮の滝つぼのほとりでチャレンジできる渓流釣り体験
(写真提供:伊豆市)
-滝の近くで楽しむ渓流釣り
浄蓮の滝のすぐそばにある「天城国際鱒釣場(あまぎこくさいますつりじょう)」は、自然の川を利用した管理釣り場。ニジマスやアマゴが放流されており、春から秋は魚の活性が高く、特に朝の時間帯は釣果が期待できます。浄蓮の滝駐車場から徒歩数分とアクセスも良好です。
-レンタル完備で気軽に挑戦
釣り竿やエサ、持ち帰り用の容器まで揃っているので、手ぶらで訪れても安心です。料金は時間制で、釣った魚は一定数まで料金に含まれます。リリースはできないため、持ち帰るか場内で炭火焼きに。滝を眺めながら味わう焼きたての魚は格別です。料金や最新の営業情報は公式サイトで確認できます。
-ちょっとした思い出
筆者自身も学生時代に家族で訪れましたが、釣れたのは魚ではなく枝ばかり。そのときは祖母が釣ってくれた魚を分けてもらいました。次は自分の手で釣って味わいたいと思います。
-天城国際鱒釣場 基本情報
住所:伊豆市湯ケ島国有林153ね林小班外
営業時間:9:00〜16:00(季節により変動あり)
定休日:不定休
公式サイト:https://amago.co.jp/fishing/
浄蓮の滝とあわせて立ち寄りたい周辺スポット5選
浄蓮の滝の観光後は、自然や文学、花、グルメなど多彩なスポットを巡るのがおすすめです。いずれも車で30分圏内にあり、小旅行気分で楽しめます。
①河津七滝(かわづななだる)
天城越えを代表する名瀑|車で約22分/バス+徒歩で約35分

浄蓮の滝と同じく、伊豆を代表する名瀑ですが、その楽しみ方は対照的です。浄蓮の滝が高さ約25mの一本滝の迫力を30分から1時間ほどで堪能する鑑賞スタイルであるのに対し、河津七滝は大小七つの滝が連なる渓谷を約1時間半かけて巡るハイキングコースが魅力です。「一本の滝の荘厳さ」と「七つの滝を巡る癒しの散策」、旅のスタイルに合わせて検討してみてください。
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➁旧天城トンネル
文学と歴史の道|車で約11分

明治38年に完成した全長445mの石造トンネル。国の重要文化財で、『伊豆の踊子』にも登場します。苔むした石壁と静寂が印象的で、徒歩や自転車で通行可能。歴史と文学のロマンを感じられる散策スポットです。
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➂伊豆月ヶ瀬梅林(いずつきがせばいりん)
早春を彩る梅の名所|車で約15分

約1,500本の梅が2月上旬〜3月上旬に咲き誇ります。天城連山を背景にした花景色は圧巻。梅まつり期間には特産品販売もあり、花見と買い物を同時に楽しめます。
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④天城グリーンガーデン
花と緑に包まれる癒やしの庭園|車で約5分

昭和の森会館に隣接する自然公園で、四季折々の花々が楽しめます。特に4〜6月のシャクナゲは500種・1万3千本が咲き誇り、散策や休憩に最適です。
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⑤森島米店
TVで話題のおはぎ|車で約12分/徒歩とバスで約35分

老舗米店で「マツコの知らない世界」にも登場したおはぎが人気。もち米の食感と上品な甘さが特徴で、売り切れ必至。観光後の甘味休憩やお土産におすすめです。
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「天城越え」と「伊豆の踊子」― 浄蓮の滝にまつわる物語
-名曲『天城越え』と浄蓮の滝

石川さゆりの名曲『天城越え』には、浄蓮の滝の名が歌詞に登場します。滝の力強さが恋の情熱と重ねられ、象徴的な存在として描かれてきました。滝のそばには『天城越え』の歌碑が建てられており、ファンならずとも記念写真を撮りたくなるスポットです。
さらに滝周辺の施設では「天城越え」が流れていることもあり、訪れる人を名曲の世界へと誘います。歌碑とあわせて耳からも作品の雰囲気を感じられるため、名曲を思い浮かべながら滝を眺めれば、よりドラマチックなひとときを味わえるでしょう。
-小説『伊豆の踊子』ゆかりの地

浄蓮の滝は、川端康成の小説『伊豆の踊子』とも深い関わりを持つ場所として知られています。物語の本文に滝の名が直接登場するわけではありませんが、天城峠を越える旅路の周辺地として位置づけられています。滝の入口には「伊豆の踊子像」が立ち、文学の舞台を体感できる象徴的な存在となっています。

さらに滝へ向かう道の途中には、川端康成の自筆による一節を刻んだ文学碑があり、文豪の筆跡を間近に見ることができます。そして浄蓮の滝は、「踊子歩道」と呼ばれるハイキングコースの起点にもなっており、川端康成をはじめとする文人の足跡をたどりながら、自然と文学の世界を同時に堪能できる場所です。
展望デッキから眺める「浄蓮の滝」― バリアフリーで安心
-展望デッキの特徴と設備
かつて滝を間近に望むには、駐車場から約200段の階段を下りる必要がありました。 2020年に駐車場脇に展望デッキが新設され、階段を使わずに滝の全体像を眺められるように。段差の少ない通路は車いすやベビーカーでも進みやすく、誰でも気軽に立ち寄れる場所です。 デッキにはベンチや手すり、滝の成り立ちを紹介する案内板・解説板が設置されており、近くにはバリアフリートイレや専用駐車スペースも整備されています。滞在中も安心して過ごせる環境です。
-展望デッキから見えるもの
滝全体を正面から望めるのが最大の特徴。柱状節理の岩肌や深い碧色の滝つぼ、背景の原生林までを一枚の景色として楽しめます。写真スポットとしても人気で、朝の柔らかな光や夕方の陰影など、時間帯によって異なる表情を見せてくれるでしょう。
-展望デッキから見えにくいもの
滝つぼ近くに比べると距離があるため、水音や水しぶきの迫力は弱め。また、季節によっては周囲の枝葉が伸び、滝の一部が隠れてしまうこともあります。訪れる時期や条件によって印象が変わる点も、この滝の特徴といえるでしょう。滝つぼの迫力と展望デッキの俯瞰、両方を組み合わせることで浄蓮の滝の多彩な姿を堪能できます。
四季で変わる「浄蓮の滝」の魅力とベストシーズン
-春:新緑にきらめく、さわやかな滝
谷底に差し込む春の光。若葉が一斉に芽吹き、滝の白と淡い緑が鮮やかに重なります。山桜や草花も彩りを添え、写真を撮れば爽やかな一枚に。歩くのも心地よい季節です。
-夏:涼を求める人気シーズン
真夏でも滝のそばは気温が数度低く、天然のクーラーのような涼しさ。水量も増して迫力が際立ちます。水しぶきに光が差し込めば虹がかかることも。半袖で快適に過ごせますが、冷たい風に備えて羽織りが一枚あると安心です。
-秋:紅葉に包まれる滝
赤や黄に染まった木々が滝を囲み、滝つぼに映る景色はまるで絵画。見頃は10月下旬から11月下旬。観光客が増えるので、静かに楽しむなら午前中が狙い目です。
-冬:静けさと凛とした姿
観光客が少なく、滝の音だけが響く冬。葉を落とした木々の間から全景がくっきり見えます。冷え込む朝には水しぶきが凍り、光を反射して幻想的。防寒対策は必須です。
-いつ訪れるのが一番おすすめ?
浄蓮の滝は、伊豆で最大級の水量を誇る滝です。梅雨や台風の時期にはその流れがさらに増し、轟音とともに迫力を見せます。一方、乾いた季節には水量が落ち着き、静かな滝景色が広がります。
人気が高いのは紅葉が美しい秋と、涼を求めて訪れる夏。写真映えを狙うなら秋、避暑を楽しむなら夏がおすすめです。
浄蓮の滝をもっと快適に ― 服装・持ち物・安全のヒント
-歩きやすい服装と靴
滝へ向かう道は、苔むした石段や長い階段が続きます。雨上がりには石がしっとりと濡れ、足を滑らせやすいので注意が必要です。足元は滑りにくいスニーカーが安心。スカートやヒールは避け、動きやすい服装を選びましょう。夏は滝しぶきで肌や服がひんやり濡れることもあるため、速乾素材が快適です。冬は谷底に冷気がたまり、思った以上に体感温度が下がります。上着を一枚多めに持っていくと安心です。
-持ち物の工夫
ハンカチタオルなど小さめの布があると安心。滝つぼ付近では湿気や軽い水しぶきを感じることがあり、汗や手をぬぐうのに役立ちます。夏は蚊やブヨが多いため虫よけスプレーを、強い日差しには帽子や日焼け止めを。水分補給のための飲料水も忘れずに。季節ごとの小さな工夫が、滝の景観をより快適に楽しむ余裕につながります。
-安全とマナー
浄蓮の滝周辺は観光客が多く、谷も狭いためドローン撮影は禁止されています。写真や動画は展望デッキや遊歩道から楽しみましょう。
浄蓮の滝の基本情報
浄蓮の滝(じょうれんのたき)
住所:静岡県伊豆市湯ヶ島 892-14
TEL:0558-85-1125
URL:http://www.j-taki.com/
駐車場:あり(無料)
アクセス:修善寺駅より東海バス「天城の杜/昭和の森会館/河津駅」行に乗車(乗車時間33分)、「浄蓮の滝」バス停より徒歩10分
河津駅より東海バス「修善寺駅」行きに乗車(乗車時間57分)、「浄蓮の滝」バス停より徒歩10分
浄蓮の滝や周辺観光を計画する際には、バスの運行時間を事前にチェックしておくと便利です。
最新の時刻表は東海バス公式サイトをご覧ください。
東海バスの時刻表はこちら
この記事を書いた人
河津町在住。「Izu Letters」編集担当。大の猫好き。趣味は伊豆のオシャレなカフェめぐりと言いたいところだが、休日はだいたいお昼まで寝ている。最近、早起きをして行ったカフェは、伊豆高原にある「ねこカフェ にゃおん」。
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伊豆を代表する名瀑・浄蓮の滝(じょうれんのたき)は、中伊豆・伊豆市湯ヶ島を流れる本谷川の中流にある人気スポット。アクセスや所要時間、200段の階段の先に広がる滝つぼの絶景をご案内します。名物わさびグルメや周辺観光スポット、そして四季ごとに変わる滝の表情まで、旅の計画に役立つ情報をまとめてご紹介。