【三島から西伊豆へ】西伊豆特急でいく西伊豆満喫2日間の旅(1日目)
2022/08/29(2023/04/11)
Akari Enomotoモデルコース三島市伊豆市北伊豆松崎町西伊豆西伊豆町
コロナ禍になり、めっきり旅行する機会が減ってしまったが、行動制限もなくなり、仕事の疲れを癒そうと数年ぶりに旅行に出かけることに。
のんびりとリフレッシュしたいと思い、旅先に選んだのは、雄大な自然と地産の食材を使った料理が愉しめる西伊豆。
なによりも首都圏から公共交通機関を利用してアクセスが良いことが決め手だった。
レンタカーの方が移動の自由度は上がるが、運転が不慣れな私にとっては避けたい選択。
電車とバスを乗り継いで旅行に出かけることにした。
1日目の過ごし方
東京駅 9:03発
東海道新幹線 こだま505号
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三島駅 9:45着
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「東海バス西伊豆特急」でいざ西伊豆へ!
東京駅を9:03に出発する新幹線に乗り、三島駅へ。
9:45に三島駅に到着し、南口を出て右側へ進み東海バス三島駅前案内所へ。
今回の旅行では路線バスを乗り降りすることになるので、東海バスの路線バスが2日間自由に乗り降りできるフリーきっぷ『東海バスフリーきっぷ「全線2日券」』を利用した方がお得。
スマホをお持ちの方は、スマホアプリ「EMot」からデジタルチケットを事前に購入することも可能。
切符は、バスのフロントガラスが描かれていてなかなかかわいい。
一緒に時刻表と路線図もいただいた。明日も使うのでなくさないようにしなくては……。
バスを待っている間に眺めたが、改めてこれから向かう西伊豆エリアの遠さを実感。
東海バスでは、三島と松崎を結ぶ「西伊豆特急・快速」を運行している。
荷物を持ったままでの移動なので、三島駅から乗り換えなしで行けるのはありがたい。
三島駅10:15発の西伊豆特急で最初の目的地である「土肥温泉」を目指す。
※※写真は2022年8月に撮影したため、現在の価格と異なります。
DATA 東海バス三島駅前案内所(東海バストラベル三島) 住所:静岡県三島市一番町16-1 営業時間:平日8:00~13:15/14:15~16:00 土日祝8:00~13:15/14:00~16:00 休業日:水曜日 電話:055-975-0196 東海バスフリーきっぷ「全線2日券」料金:大人4,900円/小人2,450円
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三島駅バス停 ④番バスのりば 10:15発
東海バス 西伊豆特急
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バスでは移りゆく車窓の景色を愉しむ
西伊豆特急のバスは、特急とはいえ、事前予約は不要で、全席自由席。
大型車両なので、ゆったりと足を伸ばして乗車できる。
伊豆市・長岡温泉あたりは青々と成長している稲が風に揺れ、のどかな景色が広がる。
大きな川を2つほど超え、西伊豆方面へ。
土肥温泉に近づくにつれ、だんだんと山道に。
少しがたがたと揺れるものの、窓の外は山深い緑色の景色が広がり、ますます都会の喧騒から離れていく。
いつもより少し早く起きたので、ついうとうととうたたねをしてしまった。
土肥温泉バス停 11:30着
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徒歩すぐ
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世界最大!「土肥の花時計」をぐるり一周
バスに揺られること1時間15分。最初の目的地「土肥温泉」に到着。
お昼ご飯まで少し時間があるので、バス停近くの「松原公園」を散策することに。
この公園内には、早咲きの「土肥桜」が植えられ、1月下旬から楽しめる。
見頃の時期には「土肥桜祭り」が行われるそうだ。
「世界最大の花時計」としてギネスブックに認定された大きな花時計も。
文字盤の内側は爽やかな青色のタイル、下部はオレンジ色の石で「といおんせん」の文字が装飾され、そのまわりに四季折々の花が植えられている。
不具合により時計の針は止まったままだったが、分針の下でネコが昼寝をしていたのでいいお昼寝スポットなのかも……。そこも暑そうだけどなあ……。
動いているところをまた見にきたい。
花時計のまわりには石を使った足つぼ健康歩道がある。
裸足で歩くことで足裏が刺激され、健康増進が図れるそうだが、裸足で歩く勇気が出なかったので靴下のまま。
白い石は1つひとつが大きいので「足が痛~い」と笑いながら歩けたが問題なのは黒い石のところ。
石も小さく先端もとがっているので手すりにつかまりながらでないと歩けない。
温泉場によくある足つぼボードでも悪い箇所は胃だと出ているので、内臓を大事にしなくては。
DATA 松原公園/花時計 住所:伊豆市土肥2657-6
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松原公園
徒歩 約6分
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「LOQUAT 西伊豆」の趣ある旧邸宅で地産地消ランチをいただく
お昼ご飯は事前に予約しておいた「LOQUAT 西伊豆(ロクワット にしいず)」で。
「LOQUAT 西伊豆」は江戸時代から土肥の名主の名主として代々続いた大地主・鈴木家をフルリノベーションした複合施設。
蔵を改修した宿泊施設のほか、母屋にはレストランや、ジェラート、ベーカリーをいただけるお店が入っている。
「LOQUAT」とはビワのこと。土肥の特産品である「白枇杷」は、実が柔らかいため傷みやすく、なかなか市場に出回らないとても珍しい果物だ。
そんな町のシンボル的存在である枇杷を店名にしており、地域への愛を感じる。
訪れてみると、旧邸宅のレトロな佇まいが想像以上に魅力的だった。
地場産の食材を使用していることからも食も西伊豆エリアを感じることができる。
天井がなく、むき出しの木の骨組みはまさに古民家。
旧邸宅というと美術館のような見学施設も多いが、こうしてレストランとして利用することができるのはなかなか貴重な経験だと思う。
今回はちょっと贅沢にと3,900円のランチコースをいただくことにした。
涼を感じる透明なお皿に盛りつけられた前菜。
サラダやオクラの天ぷら、カプレーゼのトマトはまったく青臭さがなく、地物だからこその新鮮さ。むしろ甘いと感じるほどだ。
身がふっくらとしたマリネやじゃがいものポタージュも優しい甘みを感じる。
野菜嫌いの私にとっては野菜がこんなにおいしいなんてと驚きの数々だった。
続いて「鶏とレモンのクリームパスタ」。
さっぱりとしたレモンの香りがアクセントとなり、クリームパスタとは思えないほどのすっきりとした食べやすいパスタで、すべてが優しい口あたりだ。
メインは「カンパチのポワレ」。
皮はパリッと、身はふわふわでこちらもさっぱりとした味わい。
カンパチの甘さとまわりの地産の野菜のほろ苦さには、余計な味付けはせずに、食材本来のうまみが凝縮されていた。
デザートは「カッサータとメロン」。
カッサータとはシチリア島伝統菓子で、クリームチーズにドライフルーツやナッツを混ぜ込んで冷凍させたアイスケーキのようなスイーツだ。
ドライフルーツも凍っているのでカリカリとした食感が楽しめる。
カッサータのまろやかな甘みと冷たい舌触りが癖になり、ペロリと平らげてしまった。
「LOQUAT 西伊豆」の入口近くには「GELATO&BAKE SANTi(ジェラートアンドベイク サンティ)」がある。
イタリアやフランスで修業した職人が地産、季節の食材にこだわって、一つひとつ丁寧につくっている。
その奥のベーカリーでは、パンや焼き菓子の香ばしい香りが漂う。
食べたばっかりだったが、せっかくなのでバス待ちの間に、ジェラートをいただくことに。
ダブルから頼むことができるので、鎌倉本店で一番人気の「ピスタチオ」と沼津市井田で造られた塩を使った「塩ミルク」を選んだ。
濃厚なピスタチオとさっぱりとした塩ミルクの味わいがマッチしていて、とてもおいしかった。
目でも舌でも西伊豆エリアの食を満喫したひとときだった。
DATA LOQUAT西伊豆(ロクワット にしいず) 住所:静岡県伊豆市土肥365 電話:0558-79-3170
Takeru Quindici(タケル・クインディチ) 営業時間:ランチ11:30~LO.14:00 ディナー18:00~L.O.20:30 休業日:なし 予約フォーム:https://www.tablecheck.com/shops/takeru-quindici-loquat-nishiizu/reserve メニュー:ランチコース3,900円(前菜/パスタorピッツァ/メイン/デザート/ドリンク) ランチセット2,500円(前菜/パスタorピッツァ/デザート/ドリンク)
GELATO&BAKE SANTi(ジェラートアンドベイク サンティ)
営業時間:10:00~16:00 休業日:なし ジェラートメニュー:ダブル600円/トリプル650円/キッズ300円
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LOQUAT 西伊豆 13:10発
徒歩すぐ
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中浜バス停 13:18発
東海バス
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バスから海を眺めながら
三島駅からの道中は山の木々や田畑など緑がメインだったが、次の目的地までは海沿いを走ることが多くなった。
中浜バス停で待っているときはジリジリとした日差しが恨めしかったが、こうして車窓からの景色を眺めていると、良い天候に恵まれたことに感謝だ。
黄金崎クリスタルパークバス停 13:44着
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徒歩すぐ
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「黄金崎クリスタルパーク」のガラスアートに圧倒される
バスに揺られること30分ほど。
「黄金崎クリスタルパーク(こがねざきクリスタルパーク)」を訪れる。
西伊豆町は、ガラスの原料である「珪石(けいせき)」の採掘地として、日本のガラス文化を支えてきた町だ。
現代ガラスの美術館や体験工房、カフェ、ショップなどがそろい、さまざまな芸術作品とともに体験を通じて、ガラスの魅力を体感できる。
体験工房では、「ステンドグラス」やガラスの表面に砂をぶつけてガラスを曇らせ模様をつける「サンドブラスト」、ガラス片を組み合わせて電気炉で焼成する「フュージング」など、ガラスを用いたさまざまな体験ができる。
スタッフの方が「女性に人気なのは、ガラス瓶にプリザーブドフラワーを入れて、ガラスの小物を浮かべる『クラゲリウム』ですが、振動で中に入れた小物の位置が動いてしまいそうなので、この後のバス移動を考えるとおすすめできないかも」と教えてくれた。
見た目のかわいさからクラゲリウムを体験しようと思っていたので、移動方法も考慮して説明をしてもらえたのはありがたい。
先に体験を行えば、固まるまで充分な時間がとれるとのことだったので、2番目に気になっていた「ジェルキャンドル」をつくることにした。
2種類のガラス瓶を選んだ後、ジェルキャンドルに入れるガラスの小物を選ぶ。
海藻や海の生き物、干支、昆虫など、60種類以上あるので、どれにしようか迷ってしまう。
個数制限はないが、うまく配置できる自信がないので4つに厳選した。
続いて色砂を入れて縞や波など、模様を描いていく。
つくり方はスタッフの方がレクチャーしてくれるので、不器用ながらも波模様に挑戦。
ガラス瓶の端を棒で押し山をつくっていき、これを繰り返していく。
砂は一度入れてしまうと取り返しがつかないので緊張したが、なんとか波模様の土台ができあがった。
あとは、ピンセットを使って思い思いの位置に小物をならべて、蝋(ろう)を流せば完成。
40分ほどで蠟が固まるので、その間にガラスミュージアムの見学へ。
ガラスミュージアムの天井の高い常設展示室の中央には、巨大なクリスタルのオブジェが。
このオブジェは塔の上で回転しており、先端に設置されたガラスに光があたってキラキラと存在感を放っている。とても幻想的な空間だ。
そのまわりを囲うように約40点もの作品が展示されており、つづらのようなものから細かく模様が刻まれたもの、天に昇る龍のようにしなやかな造形のものなど、さまざま。ガラスでこんな形のものまでと驚くような作品ばかりだ。
1階の企画展示室では「静・涼・爽の趣きー青と緑の色ガラス展」が開催されていた。
森林の深緑から快晴の青空をイメージさせるものまで、さまざまな色調の青と緑が楽しめる。
見ているだけで穏やかな気持ちになれる作品ばかりだ。
中でも気になったのはお皿のような形をしたエメラルドグリーンの作品。
学芸員の方に教えてもらったのだが、実際は真ん中に向かうにつれて少しずつ盛り上がっているのだが、目の錯覚を利用しており、真ん中が窪んでいるように見えるのだ。
夢中になってさまざまな角度から見てしまった。
ガラスミュージアムは著作権の関係で、残念ながら撮影はNG。
ぜひみなさんもあのガラスの不思議な美の世界を見に行ってほしい。
黄金崎クリスタルパーク内にあるカフェ「Nishi is Cafeリリカ」で、西伊豆の夕日をイメージしたドリンク「黄金崎ゼリー(ピーチロゼ)」をいただいた。
写真映えする色合いもいいが、炭酸と桃ゼリーの組み合わせがベストマッチし、すっきりとした味わい。
イタリアンサンドウィッチのパニーニなど、お食事メニューもあるので小腹が空いた方にもおすすめ。
DATA 黄金崎クリスタルパーク 住所:静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須2204-3 電話:0558-55-1515 営業時間:9:00~17:00 ※ミュージアム入館は16:30まで ※体験工房の受付は16:00まで(但し、内容限定) 休業日:年中無休(臨時休館あり) ※今後の休業日予定:2022年12月7日(水)~12月9日(金) ガラスミュージアム入館料:大人(高校生以上)800円/小人(小・中学生)400円/シニア(65歳以上)700円/幼児無料 ※シニアの方は年齢を確認させていただきます 駐車場:無料(普通車160台、バス10台)
Nishi is Cafeリリカ(にしいずカフェ リリカ) 営業時間:10:00~17:00(L.O.16:30) 営業日:金曜日~月曜日、祝日(但し、月・金曜日は変更となる場合あり)
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黄金崎クリスタルパークバス停 15:34発
東海バス
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堂ヶ島バス停 15:46着
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雄大な海に圧巻!「堂ヶ島」
バスに揺られること12分。
1日目最後の目的地「堂ヶ島」に到着。
「堂ヶ島」は伊豆半島屈指の景勝地として知られており、今回の旅のメインと言っても過言ではない。
海に浮かぶ奇岩や島の景色から“伊豆の松島”とも呼ばれ、堂ヶ島の洞窟内に波の浸食で自然にできあがった「天窓洞(てんそうどう)」は“伊豆の青の洞窟”と呼ばれている。
1周はゆっくり歩いて30分ほど。
松の木が並ぶ遊歩道を登っていくと大きな亀に見える「亀岩」にたどり着く。
手すりも設置されているが、海に吸い込まれそうな高さと波の浸食でデコボコした足場に肝を冷やしながら亀岩の先端へ向かう。
潮風や波が打ちつける様子、低く響く波音を感じ、堂ヶ島を訪れてよかったなと実感した。都心にいてはこんなに間近に自然の力強さを感じることはできないだろう。
しばらく経つと高さや足場に慣れてきたので、無心になって写真撮影をした。
遊歩道をさらに進むと天窓洞を上から眺めることができる。
深緑色の海に吸い込まれそうになりながら、波の浸食だけでこんなに大きな穴が空くものなのかとまじまじと観察してしまった。
洞窟内をめぐる遊覧船も運航している。
海の上から見た「天窓洞」は天井から光が差し込みエメラルドグリーンに輝いて見えるそうだ。
この日は、天気は良かったものの海が荒れていたので欠航していたが、波が穏やかな日に訪れてみたい。
DATA 堂ヶ島(どうがしま) 住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科 駐車場:あり(無料)
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徒歩
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堂ヶ島温泉の宿へ
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コロナ禍になり、めっきり旅行する機会が減ってしまったが、行動制限もなくなり、仕事の疲れを癒そうと数年ぶりに旅行に出かけることに。のんびりとリフレッシュしたいと思い、旅先に選んだのは、雄大な自然と地産の食材を使った料理が愉しめる西伊豆。電車とバスを乗り継いで旅行に出かけることにした。