伊豆の国市とは
伊豆半島の付け根に位置する伊豆の国市は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公:北条義時が生まれた地で、北条家にゆかりのある場所。
伊豆の国市にある「韮山反射炉」は、2015(平成27)年7月5日、ユネスコの世界遺産に登録されています。
合わせて訪れたい伊豆の国市のおすすめスポット
伊豆の国市・韮山にある民宿旅館「一句石(いっくいし)」
女将さんが約20年前、たった一人で始めた「女将のバラ園」は今では350種類2000株のバラが咲き誇り、地元民や観光客を楽しませています。
今回は満開を迎えている春のバラを紹介します。
伊豆半島の付け根に位置する伊豆の国市は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公:北条義時が生まれた地で、北条家にゆかりのある場所。
伊豆の国市にある「韮山反射炉」は、2015(平成27)年7月5日、ユネスコの世界遺産に登録されています。
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反射炉の目の前には、クラフトビール醸造所「反射炉ビヤ」があり、反射炉の建設を発案した伊豆韮山の代官:江川太郎左衛門英龍の名を冠したイングリッシュペールエールの「太郎左衛門」や、ブラウンポーターの「頼朝」、そして「大吟醸 政子」など、個性豊かなクラフトビールを製造しています。
その反射炉からもう少し山を上がった所にあるのが民宿旅館「一句石」。
1968(昭和43)年に開業したこの民宿は、法事や宴会、そして野球・自転車・駅伝など、学生のスポーツ合宿としても利用されています。
一句石の女将:小林一世さんがバラを植え始めたのは今から約20年前のこと。
駐車場を拡張した際に、(地元の人たちを楽しませたい、何か恩返しをしたい)という思いから植え始めたというバラ。
仕事の合間に女将さん自らスコップで土を耕したり、虫の駆除をしたりと、コツコツ一人で手入れをしてきたのだそうです。
購入するバラの苗は、突然枯れてしまうこともあるため挿し木にしたところ、たくさん根づいてバラ園がどんどん拡張していったという。口コミや地元メディアなどに取り上げられるようになり、今では地元民だけでなく観光客も訪れる人気のスポットになりました。
さまざまなバラの花が、甘く華やかな香りとともに私たちを迎えてくれます。
色の違いだけでなく、花びらの形や香りの違いなど、それぞれのバラの個性に魅了されてしまいます。
園内をゆっくりと歩き、時に足を止め香りを嗅いでカメラを向ける。
山の緑、空の青色がより一層バラの美しさを際立ててくれる。
森の中からは鳥のさえずりが聞こえて、気持ちも和らぐ癒しの時間。
せっかくお出かけしたのなら、一句石のお食事もぜひ味わってみてはいかがでしょうか?
事前予約制の松花堂ランチは、季節の地元食材を使って丁寧に作られています。
これだけの品数を一度に味わえるのは、女子にはうれしいポイント。
2022年からはグランピング施設「glampark一句石」もオープンしました。
バラに囲まれて過ごすグランピングは非日常を味わえる絶好の場所。
各グランピングドームに併設されているBBQスペースでは、ふじのくにポークや和牛カルビ、川魚の富士山サーモンを使ったカルパッチョなど、ここでしか味わえない贅沢なBBQが楽しめます。
女将さんのバラ園には「交流ノート」があります。
来場者が自由に書き込めるこのノートには「今年もまた来ることができてよかった」など、来場者がそれぞれの思いを綴っています。
女将さんと一緒にバラ園の手入れをしている若女将の松井佳代さんは「民宿の仕事中はバラ園にいないので、来園者とお話しすることができないけれど、あたたかいお客さんからの言葉が励みになっています」と話してくれました。
若女将の松井佳代さん
剪定、病害対策、土壌管理、給水・施肥、咲きがら摘みなど、バラ園の維持管理には私たちの想像を超える苦労があることでしょう。
それを民宿の仕事の合間に行う女将と若女将、しかも開園からずっと無料開放にしてくれているのは、きっとお二人のおもてなしの気持ちから来ているのかもしれません。
女将の小林一世さんは、「お弁当を持ち寄ってテラス席で食べる方や、車椅子で来てぐるっと周る施設の方などもいるほどです。小さな子どももお年寄りも、気軽に寄れる憩いの場にしたいと考えています。裏山を切り拓いてアジサイも植え始めました」とにこやかに教えてくれました。
女将の小林一世さん(左)と若女将の松井佳代さん
今年2023年春の見頃は5月中旬ごろの見込みで、5月下旬ごろまで楽しむことができるそう。
山の中の自然に囲まれた宿の「女将さんのバラ園」
美しいバラの優雅な香りに包まれて、心癒される素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
DATA
民宿旅館「一句石」内「女将さんのバラ園」
住所:静岡県伊豆の国市中1360−1
TEL: 055-949-3097
アクセス:伊豆長岡駅より観光周遊型バス「歴バスのる~ら」に乗車(乗車時間8分)、「韮山反射炉」バス停から徒歩約14分
伊豆長岡駅より徒歩40分
静岡県函南町出身。「沼津経済新聞」で地元情報を取材し、地元コミュニティーFMのラジオパーソナリティを務める。興味あるジャンルは、地場産のおいしいものとクラフトビール。伊豆半島の隠れた魅力を発信していきます。
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