三島市に2021年にオープンした「ティールズ・ティー＆タップス」では、とうもろこしやミカンなど、地元食材をふんだんに使ったクラフトビールを提供しています。
来店客の8割が注文するという「フィッシュ&チップス」や、幅広いラインナップの紅茶も人気。
今回は、常時10種類以上のクラフトビールと本格的な紅茶を味わうことができる「ティールズ・ティー＆タップス」の魅力に迫ります。
三島広小路駅から北東へ徒歩約3分の場所にある「ティールズ・ティー＆タップス」。
近くには源兵衛川も流れ、清らかな川のせせらぎを感じながらのんびり過ごすこともできます。
このお店は2021年12月18日にオープンしました。
静岡県の東部・沼津や伊豆エリアにはいくつものクラフトビール醸造所がありますが、当時三島にはクラフトビール醸造所がありませんでした。
水の街・三島市に初めてできたクラフトビール醸造所、それが「ティールズ・ブリュワリー」なんです。
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20代〜40代の女性が仕事帰りに一人でき来てカウンターでちょこっと飲んで、歩いてゆっくり家路につくというお客さんも多いのだとか。
女子会などで利用するお客さんもいるのだそう。
席数はテーブルが12席、カウンターが6席の合わせて18席。
常時10種類以上のクラフトビールがTAPにつながっています。
数あるクラフトビールのメニューの中から好きなものを３つ選ぶことができる「３種飲み比べセット」
どれを頼んでいいか分からない・・そんな方も心配ご無用!!「季節を感じたい」「三島ならではのビールが飲みたい」「苦いのがちょっと苦手」「ホップを感じられるビールが飲みたい」など、こちらの要望を伝えると、おすすめのビールを丁寧に教えてもらえます。
３人のグループで一人ずつこの飲み比べセットを頼むと、このお店のクラフトビールをほぼ制覇できてしまうといううれしいセットです。
今回は「アメリカンペールエール」、「ティールズ・摘果寿太郎ヘイジーIPA」、「TIELSスウィートコーンラガー」の３種をセレクト。
「アメリカンペールエール」はティールズー押しの、アメリカ西海岸の定番スタイル。 柑橘系ホップの華やかな香りに、しっかりと感じられる麦のコク。
ティールズを代表するビールの一つです。
「ティールズ・摘果寿太郎ヘイジーIPA」は、沼津市・西浦久連（にしうらくづら）にある大松農園の摘果みかんを使っています。
摘果みかんとは、甘いみかんを作るために、早い時期に果実を摘果（＝間引き）して摘み取ったみかんのこと。小さくて酸っぱく、廃棄されてしまうことも多いのですが、その摘果みかんをビールに使ったのがこの「ティールズ・摘果寿太郎ヘイジーIPA」です。
沼津のブランドみかん「寿太郎みかん」の摘果みかんなので抜群の品質です。
濁ったヘイジーには寿太郎みかんの香りがぎっしり詰まっています。甘さはほとんどなくドライで、しっかりとした柑橘系ホップの香りも感じられます。
「ティールズ スウィートコーンラガー」
三島産のスウィートコーン（甘々娘・ゴールドラッシュ）を使ったラガービール。 いわゆる「はじかれ野菜」と言われる、生食用に出荷できなかったとうもろこしをビールの原料に加工して使っています。
仕込み中、醸造所はコーンポタージュのような香りに包まれたのだそう。 クリーンで丸みのある甘さが特徴的のさっぱりとしたラガーです。
「ティールズ・ティー＆タップス」は料理がおいしいことでも知られています。
こちらは一番人気の「フィッシュ＆チップス」
お客さんの約８割が注文するという、この店で一番人気の商品です。
想像の遥か上をいくボリュームの「フィッシュ＆チップス」がテーブルに運ばれてきてびっくり！（こちらの半分のサイズもあるのでご安心を）
みんなでシェアしたい場合は、お店のスタッフにお願いすると切り分けて提供してくれます。
こういった細やかな心遣いもうれしいポイント。
ベストな揚げ具合の白身魚のフライは、外がサクッ、中がフワッフワ。
オリジナルのタルタルソースとの相性も抜群です。
ちなみに、フィッシュ＆チップスにビネガーをたっぷりかけて食べるのが本場イギリス式なのだとか。
こちらも人気のプルドポーク
フィッシュ＆チップスに次いで人気の「プルドポーク」。
パサパサ感は全くなく、しっとり優しい食感。少し甘めの味付けで、スパイスも絶妙にきいています。
これは・・・文句なしにビールが進んでしまいます。
「ティールズ・ティー＆タップス」のメニューはビールのことだけを考えて取り揃えられているということにも納得。
いろんなつまみをちょっとずつ楽しみたい人には
「スターターセット」がおすすめ。
この日はナッツ、サラミ、ツナクリチ、キャロットラペ、オリーブなどが一口サイズで美しくお皿に盛られていました。（お皿に乗るのはその日のおすすめなので、何が入るかスタッフに聞いてみましょう）
ティールズのおつまみのいいとこ取りのような一皿。
お酒がおいしいお店に出かけた時に（車で来ていて運転手だからお酒が飲めない）とグッと堪えている人もいるかもしれません。
そんなあなたにも優しいのが「ティールズ・ティー＆タップス」。
店名に「tea」とあるように、紅茶のラインナップが豊富なこともこの店の魅力のひとつ。
今回はドイツ発祥の紅茶ブランド「ロンネフェルト」の「アイリッシュモルト」という紅茶をオーダーすることに。
アッサムにカカオをあわせたロンネフェルトのスペシャリテだというこの紅茶。
甘い香りが華やかに広がります。
お砂糖を全く入れていないのに、（あれっ？お砂糖入れたかな？）と思えてしまうほどの満足感。
ビールを楽しむ仲間を羨むことなく、紅茶で優雅な時間を過ごすことができます。
ビール醸造担当者の秋田克彦さん（左）と、スタッフの森﨑彩花さん
「ティールズ・ティー＆タップス」がオープンして2年が過ぎ、三島のまちにクラフトビール醸造所やクラフトビール専門店などが続々とオープンし、今ではクラフトビールの飲み歩きを楽しめるエリアになりました。
地域の食材をビールで味わうことができる「ティールズ・ティー＆タップス」。
県東部・伊豆エリアのおいしい食材が、この店に揃っています。
本格的な紅茶やハーブティーも味わうことができ、お酒を飲む人も、飲まない人も一緒に楽しめる居心地の良い空間です。
ティールズ・ティー＆タップス
住所：静岡県三島市泉町2-1 Sフラット1F
営業時間：月曜＝17:00～22:00、金曜・土曜・日曜＝16:00～22:00（2024年3月）
月曜・木曜＝17:00～22:00、金曜・土曜・日曜＝16:00～22:00（2024年4月以降）
定休日：火曜・水曜・木曜（2024年4月以降は火曜・水曜）
アクセス：三島広小路駅から徒歩3分
静岡県函南町出身。「沼津経済新聞」で地元情報を取材し、地元コミュニティーFMのラジオパーソナリティを務める。興味あるジャンルは、地場産のおいしいものとクラフトビール。伊豆半島の隠れた魅力を発信していきます。
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