【2025年みなみの桜と菜の花まつり】河津桜と菜の花~彩りの共演~
2022/02/01(2024/11/07)
Ryoko Kawadaイベント南伊豆南伊豆町
伊豆半島の南端に位置する静岡県賀茂郡南伊豆町。青野川の両岸に植えられた、約800本の桜並木が4.2kmに渡って続く。南伊豆町には、青野川沿いに点在する下賀茂(しもかも)温泉があり、ところどころから湯煙が立ち上がる様子とともにお花見を楽しむことができる。
期間中は、出店が並び、夜間には来の宮橋付近で夜桜のライトアップ(18:00〜21:00)や、竹あかりもともされる。例年には、お花見人力車も登場。20分コース3,000円/1名がおすすめだが、まずは体験してみたいという人には5分コース500円/1名というのもある。この機会にぜひ人力車と桜との風景を写真に収めたい。
「第25回みなみの桜と菜の花まつり」の主なイベント
写真提供=SAYOKO SUZUKI
今年第26回となる「みなみの桜と菜の花まつり」は、2月1日(土)のオープニング神事をもって開始予定。例年、日野菜の花畑にて10:00より桜まつりの成功と無事を願うための神事が執り行われる。
その後、2月1日(土)~3月10日(月)まで開催期間は毎日18:00~21:00に前原橋付近~九条橋付近で夜桜ライトアップ、道の駅「下賀茂温泉湯の花」と銀の湯橋付近の2か所でみなみの夜桜と竹灯りが行われる。日中だけでなく夜桜まで存分に楽しもう。
そのほかのイベントとしては、2月18日(日)、2月25日(日)には伊勢海老みそ汁がふるまわれる。みそ汁は下賀茂商店街「ミロー」駐車場にて、11:00と13:00の2回、それぞれ200食限定となるため、時間に注意が必要だ。
また、開催期間中の土日には、オリジナルトートバックやクリアファイルなどが当たるガラガラポン抽選会が開催される。場所は、道の駅「下賀茂温泉湯の花」(観光案内所前)で時間は10:00~15:00。アンケートに答えると参加できる。忘れずに立ち寄ろう。
優雅にお花見したい人には、お花見人力車の利用もおすすめ。昨年は2月5日(月)~2月29日(木)まで、20分コース1人3,000円から利用できた。人力車で花見、非日常が味わえそうだ。
メイン会場は道の駅 「下賀茂温泉湯の花」・青野川沿いの桜並木・日野の菜の花畑
「みなみの桜と菜の花まつり」のメイン会場は青野川沿いの桜並木と日野の菜の花畑だ。道の駅「下賀茂温泉湯の花」には総合案内所が設置される。
道の駅「下賀茂温泉湯の花」には、下賀茂温泉の湯が気軽に楽しめる足湯や、採れたての地元野菜や果物、海産物などを販売する直売所がある。さらに、まつりの開催期間中は屋台が並びたくさんの人でにぎわう。人力車乗り場もここだ。
道の駅は国道136号線に面しているが、花見を楽しめるのは反対側の川沿いなので、車を停め、散策してみよう。
「みなみの桜と菜の花まつり」|会場へのアクセス・駐車場情報
公共交通機関の場合「みなみの桜と菜の花まつり」の会場へは伊豆急下田駅からバスで向かうことになる。バス停「九条橋(ぐじょうばし)」からイベント会場までは徒歩1~2分程度。菜の花畑に行きたい場合にはバス停「日野(ひんの)」で降りれば目の前だ。
車の場合、東名沼津I.Cより国道414号(天城越え)経由でおよそ2時間20分。8:30~15:30は下賀茂温泉湯の花ほか5ヶ所の専用駐車場が開放され、普通車500円で利用可能。
2/1~3/10のまつり開催期間中、9:00~16:00までの間、メインの会場の前原橋から加畑橋と河川管理道は車両通行止めとなるので注意が必要だ。
【2024年開催ツアー】首都圏からのアクセスに便利なバスツアー情報
東海バストラベルと小田急トラベルでは、小田原駅からみなみの桜と菜の花まつりをめぐる、日帰りバスツアーを販売している。
このツアーではみなみの桜と菜の花まつり以外にも、若者に人気の絶景スポット「小室山リッジウォーク“MISORA”」をめぐるコースとなっている。
さらに昼食のオプションとして、伊豆“天城”にあるサンドイッチとコーヒーのお店「pikiniki」の人気メニュー「ベーコンレタスサンド」もつけることができるとのこと。
「pikiniki」の人気メニュー「ベーコンレタスサンド」
首都圏からのアクセスに便利なこのバスツアーを利用して、みなみの桜と菜の花まつりを訪れてみては?
小田原駅からおすすめの日帰りバスツアー
■食事つきコースのお申込み
■食事なしコースのお申込み
▶【小室山リッジウォークMISORA】海と空が広がるフォトジェニックな小室山
▶【pikiniki】ニュージーランドの田舎カフェを伊豆の山奥で
環境保全料に協力しよう
「みなみの桜と菜の花まつり」と「日野の菜の花畑」は、みなみの桜と菜の花まつり実行委員会が桜と菜の花の整備のために、年間を通して、剪定・消毒・草刈り・種まきを行い、実施している。
環境保全のために、当日は駐車場代500円を集めているので、温かい気持ちで協力をお願いしたい。
2024年の見頃は?おでかけ前に開花情報をチェック
写真提供=SAYOKO SUZUKI
みなみの桜は、河津桜の一般的な開花時期と同様で、例年2月初旬~3月初旬が見頃となる。
公式サイトで最新の開花情報やライブカメラが確認できるので、訪れる前にチェックしてみよう。
https://www.minami-izu.jp/index.html?p=we-page-entry&spot=162849&cat=18711&pageno=3&type=spot
鮮やかなピンクの桜を眺めながら川沿いをのんびり散策
まつりの第一の見どころはなんといっても青野川沿いの桜並木だ。前原橋~弓ケ浜大橋まで歩いて1時間弱で楽しめる。
また、前原橋~宮前橋まではみなみの桜、宮前橋~弓ケ浜大橋まではソメイヨシノがメインとなっており、その違いを感じるのもおもしろい。
人出がほどよく、のどかな雰囲気のなかでのんびり散策できるのが、このまつりの魅力である。
あわせて湯道福地蔵めぐりをしてみるのもおすすめ。下賀茂温泉の「湯の道」に、お地蔵様6体と白坂地蔵を加えた7体が安置されており、それぞれを歩いて巡るというもの。弓ヶ浜をスタートとして往復で10kmほど。景色とウォーキングを楽しみながらご利益を得たい。
もう1つの見どころは約3ヘクタールの広大な菜の花畑
「みなみの桜と菜の花まつり」の開催期間中、合わせて楽しみたいのが休耕地を利用してつくられる「日野の菜の花畑」だ。約3ヘクタールという広大な土地が、菜の花の香りに包まれ、春らしさを感じさせてくれる。
2月1日(土)には、「日野の菜の花畑」でオープニング神事が行われる予定。
ランチにもぴったりなご当地グルメやピザ・パンなどの屋台が出店
道の駅「下賀茂温泉湯の花」には、屋台も出店する。焼きたてのピザやパン、ホットスナックやアルコールなどを販売するキッチンカーが並び、軽食やランチにもピッタリなグルメゾーンとなる。中でも注目はご当地グルメの「キンメコロッケ」。
伊豆下田の町おこしとして開発されたキンメコロッケは、なんとキンメダイの煮付けをコロッケにしたもの。静岡県下田市は金目鯛の水揚げ高が日本一で、新鮮な金目鯛を贅沢に使ったコロッケだ。
是非一度味わってみてほしい。
夜は竹灯籠とライトアップされた桜の競演にうっとり
夜になると竹灯籠と夜桜のライトアップで、昼間とは違った表情を楽しめる。
道の駅「下賀茂温泉湯の花」と銀の湯橋付近の2か所では、「みなみの夜桜と竹灯り」として竹灯籠に灯りがともされる。
夜桜のライトアップは前原橋付近~九条橋にかけて行われ、いずれも開催時間は18:00~21:00。
暗闇の中照らされる桜が青野川に映し出される様子は、ロマンティックでついうっとりと眺めてしまう。幻想的なひと時を是非。
第25回のまつりではみなみの桜と菜の花まつり会場を含む遊覧バスツアーも
第25回には東海バスが運営するバスツアーで「みなみの桜と菜の花まつり」会場を中心に巡るコースも。
「“南伊豆の早咲き桜と下田のみどころ”めぐりバス」は10:00に下田駅を出発し、下田港から港内めぐり遊覧船に乗船、下田海中水族館を巡ったあと、「みなみの桜と菜の花まつり」を楽しみ、下田ロープウェイで終了となるコースだ。
まつりを存分に満喫しつつ、南伊豆町の各所を回ることができる、贅沢を詰め込んだ1日となるだろう。
運行期間は2/1~3/10の土曜日、日曜日、祝日で、料金は大人3,560円、小人1,780円。ネットや電話で予約できる。
会場最寄りの日帰り温泉「銀の湯会館」では散策で冷えた体を温めよう
花見やウォーキングを楽しんだあとは、温泉もおすすめ。
会場の桜並木沿いには日帰り温泉「銀の湯会館」がある。下賀茂温泉の泉質は塩化物泉。塩分濃度が濃く、保湿力が高いことや湯冷めしにくいことが特徴。まだまだ寒い2月~3月初旬、冷えた体を温めるのにぴったりだ。
露天風呂やサウナなど入浴施設はもちろん、地元の海産物を使った食堂も是非利用してほしい。金目鯛の煮つけ定食やしらすとかまぼこ丼が絶品だ。
入浴利用料は大人1,000円、子供500円。
また、弓ヶ浜には南伊豆町弓ヶ浜温泉公衆浴場「みなと湯(弓ヶ浜温泉)」もある。地元の人々にも親しまれる銭湯の情緒を残した温泉施設だ。
大人600円、子供300円と手頃に温泉を利用できるのも嬉しいポイント。
下賀茂温泉には魅力的な宿泊施設もたくさん
南伊豆町の周辺は温泉地となっており、旅館、ホテル、民宿などがいくつもあるので、「みなみの桜と菜の花まつり」とあわせて泊まりがけで遊びに行くのもおすすめ。
下賀茂温泉はその湯量と温度の高さが特徴で、源泉は110度以上あるといわれている。町の各所から湯煙がのぼる情景は趣がある。
花と温泉とグルメを楽しみながら、のんびり過ごし、日頃の疲れを癒そう。
合わせて訪れたい南伊豆町のおすすめスポット
▶︎下賀茂温泉(しもかもおんせん)「伊豆半島最南端にある、青野川沿いに広がる静かな温泉地」
▶︎下賀茂熱帯植物園(しもかもねったいしょくぶつえん)「365日いつでも熱帯の楽園で、熱帯植物やフルーツを楽しむ」
▶︎南伊豆アロエセンター(みなみいずアロエセンター)「海の恵みと太陽の恵みたっぷりのアロエを鑑賞できる」
▶石廊崎オーシャンパーク(いろうざきオーシャンパーク)「壮大な自然の成り立ち「ジオ」を学びながら、南伊豆の魅力を再発見」
▶石廊崎(いろうざき)「伊豆半島の最南端の絶景岬。真っ青な海に白く輝く灯台も」
みなみの桜と菜の花まつりの基本情報
この記事を書いた人
福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。
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伊豆半島の南端に位置する静岡県賀茂郡南伊豆町。青野川の両岸に植えられた、約800本の桜並木が4.2kmに渡って続く。南伊豆町には、青野川沿いに点在する下賀茂(しもがも)温泉があり、ところどころから湯煙が立ち上がる様子とともにお花見を楽しむことができる。