【2023年河津桜まつり】早春の河津町で早咲きの桜を愛でる催し
2022/02/01(2023/02/10)
Ryoko Kawadaイベント東伊豆河津町
2月初旬〜3月初旬にかけて見頃を迎える河津桜。静岡県賀茂郡河津町の「河津桜まつり」は、毎年、全国からたくさんの観光客が集まる伊豆の一大イベントだ。町内を流れる河津川沿いに植えられた約850本の河津桜が咲き乱れ、同時期に同じく川沿いに植えられた菜の花も開花。河津桜の濃いピンク色と、菜の花の黄色の花との共演は、訪れる人の心を魅了してくれる。なお、川沿い以外にも、町内の至るところで河津桜が見られ、全体では約8,000本にも及ぶ。
第33回河津桜まつりはいつから?2023今年の開催について
今年の「河津桜まつり」は、昨年同様、例年より10日ほど開催時期を前倒し、2月1日(水)〜3月5日(日)まで開催される。桜の開花状況はその年によってさまざま。2月1日から開催されるが、2分咲き程度の可能性もあるので、事前に開花状況を確認してから訪れよう。
2月8日現在の開花状況は河津川沿いの桜は咲き始め、原木は2分咲き、河津七滝の上条の桜は5分咲きだ。
伊豆農業研究センターは、河津川沿いや原木が7分咲きとなるのは2月21日(火)頃を予想している。
また、感染が広がる場合は、急遽、中止という可能性もあるので、訪問前に必ず確認してから訪れよう。
メインの開催場所は河津桜観光交流館と河津川沿いのウォーキングコース
河津桜まつり、メインの開催場所は河津桜観光交流館と河津川沿いのウォーキングコース。
河津川にかかる峰大橋から浜橋まで、およそ4kmにわたるお花見ウォーキングコースでは、河津桜と菜の花に囲まれながらウォーキングが楽しめる。
河津桜まつりの本部となる河津桜観光交流館は、1階に河津町観光協会があり、町内の観光スポットや宿泊施設を案内している。地元で採れた果物や野菜、海産物などを販売する地場産品販売コーナーに加え、まつり期間中は河津の名物「わさび丼」が味わえる食堂を運営しているため、ウォーキング後に地元の味を楽しむのも良い。
河津桜まつりのアクセス・駐車場情報
河津桜まつりの会場までは、河津駅が最も近い。東京駅からは直通の特急踊り子号で2時間40分程度。新幹線や在来線は熱海駅で乗り換え、JR伊東線乗り場から伊豆急下田行きに乗る。
車で向かう場合には、東名高速道路沼津I.C.から、国道136号〜伊豆中央道(有料)〜修善寺道路(有料)〜国道414号線経由で約80km、約1時間20分。東名高速道路厚木I.C. からは真鶴道路(有料)〜熱海ビーチライン(有料)〜国道135号線経由で約113kmとなり約2時間30分で到着する。
駐車場はまつり本部前ほかコース両端を中心に点在しており、普通車の場合8:30~17:00までは1台1,000円、以降21:00までは1台200円で利用できる。町内に宿泊する場合、夜間18:00~21:00までNo.12駐車場に無料で停められる。宿で券をもらうことを忘れずに。
車いすを利用する方の駐車場は大型駐車場1番の一部とNo.12駐車場内にあり、通常と同じ料金で利用可能。いずれの駐車場も予約はできないため、伊豆高原駅の大型駐車場に駐車し、パーク&トレインの往復切符を利用することなども検討しよう。
※駐車場の場所については、下記のパンフレット2をご参照ください。
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▶第33回 河津桜まつり パンフレット1(河津桜まつり 公式サイトより)
※河津桜まつりは3月5日(日)まで延長されました 。
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▶第33回 河津桜まつり パンフレット2(河津桜まつり 公式サイトより)
▶河津桜パーク&トレインフリーきっぷ
第33回河津桜まつりの主なイベント
第33回河津桜まつりで開催される主なイベントを紹介しよう。
2月1日から3月5日まで、まつり開催期間中は毎日18:00~21:00に夜桜がライトアップされる。河津駅前の館橋より下流、踊り子温泉会館裏の2か所で行われ、昼間とは違うロマンティックな雰囲気が漂う。近隣の温泉宿に宿泊し、夜の雰囲気も楽しみたい。
逆川実りの会によるつきたて餅のふるまいもある。2月1日(水)10:30、12日(日)10:00には河津桜観光交流館でそれぞれ200食限定、26日(日)10:00に笹原公園で500食限定で配布される。逆川実りの会が育てたもち米を杵でついた手作りの紅白餅を、是非味わいたい。
横たわる釈迦像を拝観できる涅槃堂も一般公開され、まつり期間中は9:00~16:00まで入館できる。入館料は1人200円。また、2月15日(水)には涅槃会が開催され、百万編念仏や甘茶のふるまいが行われる。
河津桜とは・河津桜まつりの歴史
河津桜は、2月上旬から開花する早咲きの桜で、濃いピンクの花が特徴。開花から約1カ月程度かけて満開になり、満開の時期は1週間〜10日程度。ただし、ソメイヨシノより色が濃く、1輪1輪に存在感があるので、5〜6分先程度でも十分に見応えあり。ちなみに、河津桜は、河津町が発祥であるが、全国に広まっている栽培品種。伊豆という温暖な特色を生かし、河津町では東京より少し早く開花する。
もともとは、1955年に河津町内の飯田勝美氏が河津川沿いの雑草の中で発見。それを持ち帰り、自宅の庭に植樹した。後に、それが新しい栽培品種であることがわかり、1974年に「カワヅザクラ(河津桜)」と名付けられた(原木は現在も存在するので、合わせて見学に訪れたい)。
やがて地元の有志により、多くの人に見てもらいたいとの思いから、河津川沿いを中心に河津桜が植えられ、1991年に第1回河津桜まつりの開催に至った。その後、観光誘致につなげるために1998年から夜桜をライトアップする夜桜まつりを実施、1996年第6回の開催には10万人の来場となった。1999年の第9回には100万人を突破したことで、2002年には「河津桜まつり実行委員会」が組織され、伊豆を代表する本格的なイベントとなった。
現在は改正河川法により、河川区域での植樹が禁止になり、寿命を迎えた河津桜が少しずつ姿を消し、歯抜けの部分も出てきている。今後の形は模索中とのこと。ぜひ応援する気持ちで会場に訪れたい。
今年の見頃は?開花状況はライブカメラでチェック
河津桜の見頃は、まつり公式サイトで確認できるのでチェックしておこう。
農林技術研究所伊豆農業研究センターの開花予想によると、2/15に2分咲き、2/21に7分咲きとなる見込みとのこと(2023/1/24公開の情報)。咲き始めは2022年より1週間早い予想となっている。
また、実際の開花状況はライブカメラの映像や河津桜情報ダイヤル(Tel:0558-34-1560)で確認できる。
「河津桜トンネル」「菜の花ロード」河津桜まつりの見どころ
河津桜まつりのメインである、河津川にかかる8本の橋を結ぶお花見ウォーキングコース。中でも「河津桜トンネル」と「菜の花ロード」は必見だ。
河津桜トンネルは、かわづいでゆ橋から豊泉橋の区間。河津桜がトンネルのように咲き誇り、期間中18:00以降はライトアップされる。まつり区域内に計6本ある桜の名木のひとつ「音蔵の桜」も河津桜トンネルの一角にあり、ライトに照らされた名木の美しさは多くの人を魅了する。
菜の花ロードは、来宮橋から荒倉橋までの区間にある。桜と菜の花を一度に楽しめる贅沢な場所だ。ウォーキングコースの真ん中に位置し、露店も多く並ぶという。是非足を運びたい。
地元グルメの食べ歩きも楽しめる
「河津桜まつり」開催期間中は、川沿いに多くの露店が並び、食べ歩きをしながら花見ができるのも魅力の一つ。地元の農産物や地元グルメを存分に堪能しよう。
そのほか、河津七滝のループ橋付近には枝振りが見事な「上条の桜」が、「豊泉の足湯処」近くになる河津桜の変種「豊泉の桜」など、名木も点在する。そして、河津町役場近くにある「河津桜の原木」もお忘れなく。
散策の合間に立ち寄れる4つの足湯
河津桜まつりの楽しみは桜とグルメだけではない。メインコース沿いには散策の合間にのんびり休憩できる足湯スポットが4つ。
菜の花ロードに位置する笹原公園にはさくらの足湯処、河津桜トンネルには豊泉の足湯処がある。まつりの見どころの近くということもあり、多くの人でにぎわうことが予想される。豊泉の足湯処は車いすの方でも利用できるバリアフリー仕様だ。
河津三郎の足湯処は、河口近く館橋と浜橋の間に位置する見晴らしの良い足湯処。正面に河津桜と菜の花を拝むことができる絶好のお花見スポットになっている。
峰温泉大噴湯公園にも足湯処がある。100度の温泉が高さ30mまで噴き上がる圧巻の光景を見ながらの足湯も面白い。名物の大噴湯たまご(150円)も忘れずに。
4つの足湯の開園時間はいずれも9:00〜16:00。すべて無料で利用できるのも嬉しいポイント。お花見シーズンにはまだ早い2月、冷えた体を足湯で温めよう。
※感染対策により閉鎖の可能性あり(2023年は閉鎖)。
河津城跡公園から見下ろす河津桜は絶景
河津川沿いの桜が一望できる穴場スポットを紹介しよう。河津駅から歩いて25分ほどの場所にある河津城跡公園。181mの高台にあるため、桜並木と色づく街道を上から眺めることができる。メインのウォーキングコースと比べて混雑が少ないのも嬉しいポイント。
アクセスにはE-BIKEレンタルサービスを利用するのもおすすめ。電動アシストのスポーツバイク「E-BIKE」で、坂道も楽々。まつり本部がある河津桜観光交流館で、1時間1,000円からレンタル可能だ。
お花見のあとは温泉でリフレッシュ
お花見やウォーキングのあとは温泉でリフレッシュしよう。ウォーキングコースのすぐそばには踊り子温泉会館が、河津駅から一駅いくと舟戸の番屋があり、日帰り入浴ができる。
踊り子温泉会館は、河津が誇る温泉郷のひとつである峰温泉の豊富な湯量を活かした温泉。露天風呂から川沿いの桜並木を楽しむこともでき、大人1,000円、小人(3歳以上小学生以下)500円で3時間まで利用可能。
舟戸の番屋は相模湾が一望できる源泉掛け流しの露天風呂が特徴。利用料は一般300円、小学生100円、幼児無料となっている。露天風呂ではせっけんやシャンプーの利用ができないため、洗髪や体を洗いたい場合には200円でシャワー室の利用が必要だ。
訪れた折には、お花見だけでなく河津の温泉も楽しんでみたい。
合わせて訪れたい河津町のおすすめスポット
▶河津温泉(かわづおんせん)「海と山に囲まれた、河津町で知られる温泉地」
▶河津七滝(かわづななだる)「変化に富んだ7つの滝をめぐるヒーリングスポット」
▶湯ヶ野温泉(ゆがのおんせん)「日常の喧騒から離れて小説「伊豆の踊子」の舞台を訪ねる」
▶峰温泉大噴湯公園(みねおんせんだいふんとうこうえん)「もくもく立ち上る湯けむりと噴き上がる温泉」
河津桜まつりの基本情報
この記事を書いた人
福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。
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2月初旬〜3月初旬にかけて見頃を迎える河津桜。静岡県賀茂郡河津町で毎年開催され、全国からたくさんの観光客が集まる伊豆の一大イベント、河津桜まつりについてご紹介します。