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【2025年】伊豆・河津桜まつり3月9日まで開催!見頃や見どころ、イベントやアクセス情報まで一挙紹介

2025/02/10
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Ryoko Kawadaイベント東伊豆河津町
【2025年】伊豆・河津桜まつり3月9日まで開催!見頃や見どころ、イベントやアクセス情報まで一挙紹介

2025年の静岡県の伊豆・河津町の「河津桜まつり」は、2月1日(土)から同月28日(金)まで開催が決定。本記事では、河津桜の開花状況や見頃、見どころやイベント情報、グルメ、アクセス情報、そして地元の穴場・観光スポット・温泉まで盛りだくさんにご紹介。河津桜の濃いピンクと、菜の花の黄色い美しいカラーのコラボレーションは必見です。早咲きの桜を愛でる催しに訪れてみよう。

河津桜まつりが桜の開花状況にあわせて、3月9日(日)まで延長決定。桜は3月上旬には満開となる予想。

 

▶ 「2025年みなみの桜と菜の花まつり」の情報(見頃、イベント、アクセスなど)はコチラ

「河津桜」とは

河津桜は2月上旬から開花する早咲きの桜で、非常に濃いピンクの花が特徴。

「こうづざくら」とも読めてしまうが、河津桜の読み方は「かわづざくら」である。

 

他の桜は3月下旬から開花するものが多いが、河津桜はそれより1カ月半ほど早く楽しめる。

また河津桜は長く咲く桜で、開花から約1カ月程度かけて満開になり、満開の時期は1週間〜10日程度。満開を過ぎると、濃いピンクからだんだん色あせて散っていく。

日本で最もポピュラーな桜「ソメイヨシノ」と比べると、より色が濃く、1輪1輪に存在感があるため、五~六分咲き程度でも十分に見応えあり。一番の見頃は八分咲きだ。

河津桜は満開でなくとも開花期間が長いため、お花見の計画は立てやすいだろう。

 

ちなみに河津桜は河津町が発祥であるが、全国に広まっている栽培品種。伊豆という温暖な特色を生かし、河津町では東京より10日ほど早く開花する。

2025年の「河津桜」の見頃は?開花状況はライブカメラでチェック

2025年の「河津桜」の見頃は?開花状況はライブカメラでチェック

昨年の2024年は、見頃宣言が2月12日にだされた。

開花予想は、開花の直前になるまでは予想することが非常に難しいとされているため、今年2025年の河津桜の見頃は、まつり公式サイトで確認できるので、こまめもチェックしておこう。
また、実際の開花状況はライブカメラの映像や河津桜情報ダイヤル(Tel:0558-34-1560)で確認できる。

 

「河津桜」の過去の見頃や満開時期はいつだった?

「河津桜」の過去の見頃や満開時期はいつだった?

過去10年の見頃時期はコチラ。今年の開花を予測するヒントにしてみよう。

 

2015年2月28日

2016年2月18日

2017年2月10日

2018年3月1日

2019年2月20日

2020年2月13日

2021年2月17日

2022年2月12日

2023年2月20日

2024年2月12日

 

2018年は、寒波の影響により開花が遅く、珍しく見頃が3月初旬になった。一方で昨年2024年は暖冬だったため、例年より見頃は早かった。

2025年冬の気候はというと、前シーズンに比べ厳しい寒さに見舞われる一方で、春は早く訪れると予想されている。

さて、2025年の河津桜はいつ見頃を迎えるだろうか。1週間〜10日程度の満開の期間を狙うなら、見逃さないようこまめに最新情報を確認してみよう。

2025年「河津桜まつり」開催決定!まつりはいつからいつまで?

2025年「河津桜まつり」開催決定!まつりはいつからいつまで?

今年の「第35回河津桜まつり」は、2月1日(土)〜2月28日(金)までの1カ月間開催される。全国からたくさんの観光客が集まる伊豆の一大イベントだ。

桜の開花状況にあわせて、2025年3月9日(日)まで延長決定。

 

町内を流れる河津川沿いに植えられた約850本の河津桜が咲き乱れ、同時期に同じく川沿いに植えられた菜の花も開花。河津桜の濃いピンク色と、菜の花の黄色の花との共演は、訪れる人の心を魅了してくれる。

川沿い以外にも、町内の至るところで河津桜が見られ、全体では約8,000本にも及ぶ。

 

桜の開花状況はその年によってさまざま。河津桜まつりは2月1日から開催されるが、ニ分咲き程度の可能性もあるので、事前に開花状況を確認してから訪れよう。

 

第35回河津さくらまつり パンフレット1

▶第35回 河津桜まつり パンフレット1(河津桜まつり 公式サイトより)

「河津桜まつり」はどこで開催される?

「河津桜まつり」はどこで開催される?

河津桜まつりのメインの開催場所は、「河津桜観光交流館」と河津川沿いのウォーキングコース。「お祭り」というと特定の一部の場所をイメージしやすいが、「河津桜まつり」のメイン開催場所の一つは、河津駅側の海岸に近い浜橋から内陸部にある河津川上流の峰大橋までおよそ4kmにわたる河津川沿いのお花見ウォーキングコース。通常の速さで歩くと50分ほどかかる距離だ。美しい桜並木の中、端から端まで歩くのもよし。ただし祭りの期間は混みあうため、時間には余裕をもった計画をたてよう。

 

河津桜まつり

▶第35回 河津桜まつり パンフレット内MAP(河津桜まつり 公式サイトより) 

 

また河津町の位置情報に連動した音声ガイドサービス「おともたび」が提供されている。スマホがあれば無料で楽しめる。目印のある位置に近づくと音声ガイドが自動で始まり、ガイドブックにも載っていないような歴史や豆知識など、地元民の声で紹介されていく。

おともたび:https://otomotabi-v4.otono-voice.com/area/kawazu

「河津桜まつり」を満喫するならココへ「河津桜観光交流館」

河津駅から徒歩8分ほどの場所に「河津桜観光交流館」があり、ここは河津桜まつりの本部となっている。1階の「河津町観光協会」は河津町の観光案内所として、観光スポットや宿泊施設、イベント情報などを提供してる。パンフレットや地図なども入手できるので、旅の計画を立てるのに役立つだろう。

 

同じく1階にある「ODORICO売店」では、 地元で採れた新鮮な果物・野菜・海産物などの特産品や、ソフトクリーム、お土産品など、地元の美味しいものを販売している。 特に静岡は日本一のわさび産地であり、ここでは生わさびやわさびの加工品を販売している。 また静岡は、みかんなどの柑橘類も日本で有数の生産量をほこる産地である。祭りの時期は柑橘類の旬真っ盛りであり、何種類ものみかんなどが店頭に並ぶ。柑橘系の品種ごとの特性が書かれたポップもあり、自分の好みにあったみかんを選びやすいだろう。 伊豆の踊子をモチーフにしたODORICOグッズも販売しており、着物をきた少女のポップなイラストはおしゃれでかわいいと女性に人気である。

ここは買っても買わなくても、見るだけでワクワクしてしまう場所だ。

 

そして2階では、まつり期間限定で河津の名物「わさび丼」も味わえる食堂を運営している。わさび丼とは、伊豆の綺麗な水で育ったわさびを使ったソウルフード。ほかほかのご飯の上に、ご飯がかくれるほどのかつお節、またその上にすりおろした生わさびをのせるというシンプルな丼ぶり。もちろんわさび丼以外の定食メニューもあるため、わさびが苦手な方でも心配ない。

 

河津桜観光交流館は、観光客にとって便利なだけでなく、地元の魅力に触れることができる場所。ぜひ立ち寄って、河津桜まつりをさらに満喫してみよう。

 

「河津桜観光交流館」

利用時間:<観光案内所>8:30~17:15

<ODORICO売店>8:00~17:00(河津桜まつり期間外は15:00まで)

問合せ先:0558-32-0290

河津町観光協会サイト:https://kankou.town.kawazu.shizuoka.jp/attraction/189/

「河津桜まつり」の見どころ「菜の花ロード」「河津桜トンネル」

「河津桜まつり」の見どころ「菜の花ロード」「河津桜トンネル」

河津桜まつりのメイン開催場所である、河津川にかかる8本の橋を結ぶお花見ウォーキングコース。中でも「菜の花ロード」と「河津桜トンネル」は必見だ。

 

「菜の花ロード」と呼ばれるエリアは、菜の花が鮮やかな黄色い絨毯のように咲き、その頭上にある濃いピンクの河津桜と同時に見ることができる贅沢な場所。おすすめの写真撮影スポットである。場所は荒倉橋(あらくらばし)と来宮橋(きのみやばし)の区間。お花見ウォーキングコースの真ん中に位置しており、付近には屋台が特に多く並ぶ場所だ。

 

もう一つの見どころ「河津桜トンネル」とは、両岸に咲く河津桜が重なってトンネル状に頭上を覆い、見事なピンクのトンネルへと姿を変えるエリアだ。豊泉橋(ほうせんばし)とかわづいでゆ橋の区間に位置している。河津駅側の海岸近くの橋から数えると5本目と6本目の橋の間にあり、河津駅周辺の橋付近や菜の花ロードよりは人が少なめで、遠くまで続く桜並木を見渡しやすいのもポイント。

河津桜トンネルは昼と夜とで別の魅力を放つ。昼間は桜のピンクと、重なり合う桜の隙間から見える青い空とのコントラストを楽しめる。また夜間の18:00~21:00は、河津桜まつりの期間中のみライトアップされるため、ライトに美しく照らされた幻想的な夜桜に癒されるだろう。なお、まつり区域内に計6本ある桜の名木のひとつ、「音蔵の桜(おどくらのさくら)」はこの一角にあるため、ここを訪れたら見つけてみよう。

「河津桜まつり」で地元グルメを食べ歩き

「河津桜まつり」で地元グルメを食べ歩き

「河津桜まつり」開催期間中は、川沿いに多くの露店が並び、食べ歩きをしながら花見ができるのも魅力の一つ。焼きそばやお好み焼き、揚げ物、干物、丼、麺類、アルコール、お土産など様々揃っている。河津桜まつり公式サイトで「第35回河津桜まつり出店マップ」が掲載されたら出店場所をチェックしてみるとよいだろう。なお昨年の2024年は90店舗近くの屋台などが出店されている。この数を見るだけでも、河津桜まつりの盛り上がりを感じることができる。ぜひ地元の農産物や地元グルメを存分に堪能してほしい。

まだ寒い時期のため、防寒対策をしっかりしつつ、温かい食べ物や飲み物で体をあたためて。

 

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「河津桜まつり」散策の合間に立ち寄れる4つの足湯

「河津桜まつり」散策の合間に立ち寄れる4つの足湯

河津桜まつりの楽しみは桜とグルメだけではない。メインコース沿いには散策の合間にのんびり休憩できる足湯スポットが4つ。

 

菜の花ロードに位置する笹原公園には「さくらの足湯処」、河津桜トンネルには「豊泉の足湯処」がある。2つとも河津桜まつりの見どころの近くということもあり、多くの人でにぎわうことが予想される。豊泉の足湯処は車いすの方でも利用できるバリアフリー仕様になっている。

「河津三郎の足湯処」は、河口近く館橋と浜橋の間に位置する見晴らしの良い足湯処。正面に河津桜と菜の花を拝むことができる絶好のお花見スポットになっている。

「大噴湯公園の足湯処」では、100度の温泉が高さ30mまで噴き上がる圧巻の光景を見ながらの足湯も面白い。名物の大噴湯たまご(2個~100円/個)があり、専用の竹かごに生卵を入れて15分ほど待つと出来上がる。生卵と同じく、売店で販売しているおでん缶やおしるこ缶も温めて味わうことができる。大噴湯噴き上げは、9:30~15:30の1時間毎で行われ、計7回で1回の噴き上げ時間は約1分ほど。小腹を満たし、足湯につかりながら噴き上がるまでの時間を待ってみては。

4つの足湯の開園時間はいずれも9:00〜16:00。すべて無料で利用できるのも嬉しいポイント。お花見シーズンにはまだ早い2月、冷えた体を足湯で温めよう。

 

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「第35回河津桜まつり」ではどんなイベントがあるの?

「第35回河津桜まつり」ではどんなイベントがあるの?

第35回河津桜まつりで開催される主なイベントをご紹介。お花見以外でも楽しめるイベントがたくさんある。無料のイベントが多いのも嬉しいものだ。

 

「オープニングセレモニー」

日時:2025年2月1日(土) 10:00~ (10:30~200食の餅のふるまい)

場所:河津桜観光交流館前

 

「夜桜ライトアップ」

日時:2025年2月1日(土) ~2月28日(金) 18:00~21:00

場所:館橋下流(河津川の下流。河津駅から一番近い館橋付近)

   峰温泉桜トンネル(河津川の上流。河津桜トンネルとも呼ばれるエリア)

 

「涅槃堂(ねはんどう)公開」

日時:2025年2月1日(土) ~2月28日(金) 9:00~16:00

料金:拝観料1人200円

 

「涅槃堂祭り」

日時:2025年2月15日(土) 10:00~15:00

料金:無料

催し:無料百万遍念仏・三味線演奏

 

「500食の餅のふるまい」

日時:2025年2月22日(土) 9:30~

場所:笹原公園臨時案内所(菜の花ロードの中間地点の公園)

 

「河津夜桜ビール列車 2025」

日時:2025年2月11日(火・祝)

   2025年2月16日(日)

   2025年2月24日(月・祝)

往路:伊東駅 18:06頃発~伊豆高原駅 18:47頃発~河津駅 19:20頃着

復路:河津駅 20:35頃発~伊豆高原駅 21:18頃着~伊東駅 21:47頃着

申込:必要。伊豆急ホームページより

募集人数:各回先着120名様

料金:伊東駅乗降の場合 大人・小児共通 1名3,900円

   伊豆高原駅乗降の場合 大人・小児共通 1名3,500円

   ※20歳未満の方用のソフトドリンクあり

問合せ先:伊豆急行 0557-53-1116

 

特に河津町の「涅槃堂」は、一般公開されるのは河津桜まつり期間中のみ。こちらの涅槃像は日本三大寝釈迦とされており、釈迦が入滅する様子を表した全長2m58cmの横たわる釈迦像を拝観できる。この機会にしか見れない貴重な像をお見逃しなく。

毎年人気の「お花見弁当&温泉入浴プラン」

河津桜まつり期間中は、お花見弁当と温泉入浴がセットになったサービスが提供され毎年人気となっている。3時間のパッケージプランで、お座敷貸切席や高台のテラス席でお弁当を楽しみ、温泉にも入浴できる。予約制のため、気になる方は公式サイトをチェックしよう。

 

「お花見弁当&温泉入浴プラン」

日時:2025年2月1日(土) ~2月28日(金) 11:00~14:00

場所:踊り子温泉会館(河津桜トンネル付近)

料金:1人6,600円

お座敷貸切席利用料・お花見弁当・踊り子温泉会館入浴料・フェイスタオル・駐車場含む

予約:必要。1回2名~4名までの予約が可能

公式サイト:https://www.kawazu-onsen.com/event/175

 

「特別な予約席~桜テラス~」

日時:2025年2月1日(土) ~2月28日(金) 11:00~14:00

場所:踊り子温泉会館隣接

料金:1人25,000円

お座敷貸切席利用料・お花見弁当・踊り子温泉会館入浴料・フェイスタオル・駐車場含む

公式サイト:https://www.kawazu-onsen.com/event/176

河童伝説が残る「かっぱ寺」で「河津桜まつり限定御朱印」をいただこう

せっかく河津町に来たならぜひ足を延ばしてほしい場所がある。それは河津駅から徒歩8分ほどの場所にある、かっぱにまつわる伝承がある栖足寺(せいそくじ)。通称「かっぱ寺」と呼ばれ、境内や本堂のいたるところで河童の銅像を見ることができるユニークなお寺。河津桜まつり限定の御朱印を頒布しており、桜が描かれた御朱印は例年好評である。

 

また栖足寺からさらに20分ほど歩くと、「伊豆ならんだの里 河津平安の仏像展示館」がある。ここには国指定重要文化財となっている貴重な平安時代の木彫仏像が26体も展示されている。河津桜まつりの期間中のみ無休のため、興味がある方はこちらも訪れてはいかがだろうか。

 

「栖足寺」

住所:静岡県賀茂郡河津町谷津256

開門時間:9:00〜16:00

問合せ先:0558-32-0896

公式サイト:https://kappa.live/

 

「伊豆ならんだの里 河津平安の仏像展示館」

住所:静岡県賀茂郡河津町谷津138

営業時間:10:00~16:00

入館料:高校生以上700円、小中学生100円

問合せ先:0558-34-0115

公式サイト:https://kawazuheian.sakura.ne.jp/

「河津桜」の穴場スポット

「河津桜」の穴場スポット

河津川沿いの桜が一望できる穴場スポットを紹介しよう。河津駅から歩いて25分ほどの場所にある河津城跡公園。181mの高台にあるため、桜並木と色づく街道を上から眺めることができる。メインのウォーキングコースと比べて混雑が少ないのも嬉しいポイント。

アクセスには自転車のレンタルサービスを利用するのがおすすめ。電動アシストのスポーツバイク「E-BIKE」で、坂道も楽々。河津桜まつり本部がある河津桜観光交流館で、1時間1,000円からレンタル可能だ。

 

E-BIKEレンタル

レンタル品:電動アシストスポーツバイク「E-BIKE」、ヘルメット

貸出時間:9:00~17:00

貸出場所:河津桜観光交流館1階

料金:1時間 1,000円 4時間 3,000円 1日 5,000円

注意事項:本人確認証が必要(運転免許証、健康保険証、パスポート等)

     適応身長の目安は155cm~180cm(こども用自転車はなし)

     サイクリングに適さない服装はお控えください(スカート、ワイドパンツなど裾が広がっている服、サンダル等)

     荒天候など、サイクリングに適さない状況の場合は貸出中止

予約・空き状況確認:https://www.kawazu-onsen.com/ebike/

「河津桜まつり」の歴史

「河津桜まつり」の歴史

もともとは、1955年に河津町内の飯田勝美氏が河津川沿いの雑草の中で発見。それを持ち帰り、自宅の庭に植樹した。後に、それが新しい栽培品種であることがわかり、1974年に「カワヅザクラ(河津桜)」と名付けられた。河津桜原木(かわづざくらげんぼく)は現在も存在する貴重な名木だ。

やがて地元の有志により、多くの人に見てもらいたいとの思いから、河津川沿いを中心に河津桜が植えられ、1991年に第1回河津桜まつりの開催に至った。その後、観光誘致につなげるために1998年から夜桜をライトアップする夜桜まつりを実施、1996年第6回の開催には10万人の来場となった。1999年の第9回には100万人を突破したことで、2002年には「河津桜まつり実行委員会」が組織され、伊豆を代表する本格的なイベントとなった。

現在は改正河川法により、河川区域での植樹が禁止になり、寿命を迎えた河津桜が少しずつ姿を消し、歯抜けの部分も出てきている。今後の形は模索中とのこと。ぜひ応援する気持ちで会場に訪れたい。

「河津桜まつり」区域内にある6本の桜の名木

河津町では有名な一本桜を「名木(めいぼく)」と呼んでおり、河津桜まつり区域内には6本の桜の名木がある。それぞれに名前が付けられ、河津桜原木をはじめとし、大切に守られてきた。

6本の名木とは、河津桜まつりのメイン開催場所から少し離れた場所にある今井浜の桜(いまいはまのさくら)、河津桜の変種の豊泉の桜(ほうせんのさくら)や、役場の桜(やくばのさくら)、音蔵の桜(おどくらのさくら)、上河原の桜(かみかわらのさくら)、涅槃堂の付近にある涅槃の桜である。

河津桜まつりの期間中は、名木の付近に名称が記載された看板が立てられているため見つけやすい。さきほど紹介した「第35回 河津桜まつり パンフレット内MAP」に桜のマークでも場所が示されている。河津桜まつりでこれらの名木を探し、それぞれの河津桜の個性を見つけてみよう。

「河津桜」の花言葉

河津桜は、早春の寒さをいち早く乗り越え、美しい花を咲かせる。その花言葉は「思いを託す」「純潔」「精神の美」などがある。花言葉の由来は明確ではないが、鮮やかなピンク色の花は、希望や新しい始まりを象徴しているとも言える。

河津桜を見かけたら、その花言葉に思いを馳せるのも一興だ。

お花見のあとは温泉でリフレッシュ

お花見のあとは温泉でリフレッシュ

お花見やウォーキングのあとは温泉でリフレッシュしよう。お花見ウォーキングコースのすぐそばには「踊り子温泉会館」、河津駅から一駅いくと「舟戸の番屋」があり、日帰り入浴ができる。

町営の日帰り温泉「踊り子温泉会館」は、河津が誇る温泉郷のひとつである峰温泉の豊富な湯量を活かした温泉。川辺の大浴場・露天風呂・泡風呂・サウナがあり、露天風呂から川沿いの桜並木を楽しむことができる。人気のお花見弁当と温泉入浴のセットプランも予約制でここで提供している。

また踊り子温泉会館内に、リラクゼーションサロン「酵素温浴 おふ。」が2024年10月にオープンした。ここでは酵素温浴のみ女性専用だが、他にもリラクゼーションのマッサージ、美食カフェを提供している。


「舟戸の番屋」は、相模湾の海を一望できる源泉掛け流しの露天風呂が特徴。露天風呂ではせっけんやシャンプーの利用ができないため、洗髪や体を洗いたい場合には200円でシャワー室の利用が必要だ。また無料で利用できる足湯もある。

ここは露天風呂だけでなく、海鮮バーベキューも楽しめる食堂があり、地元で採れた海産物や農産物・加工品の販売もしている施設。みかんジャム作りなどの自然体験プログラムもあり、料金は各種2,000円から。

 

訪れた折には、お花見だけでなく河津町の温泉も楽しんでみたい。

 

「踊り子温泉会館」

利用時間:10:00~21:00(入館は閉館の30分前まで)

料金:大人1,000円、小人(3歳以上小学生以下)500円 

※3時間までご利用可。超過料金は1時間ごとに大人200円、小人100円が加算

定休日:河津桜まつり期間中は無休

問合せ先:0558-32-2626

河津町役場サイト:https://kankou.town.kawazu.shizuoka.jp/attraction/132/

 

「舟戸の番屋」

利用時間:

 <露天風呂>9:00~17:00

 <売店>9:00~16:00

 <食堂>平日 10:00~14:30、土日祝日 10:00~16:00

料金:露天風呂 大人300円、小学生100円、幼児無料、タオル200円

問合せ先:0558-32-0432

河津町役場サイト:https://kankou.town.kawazu.shizuoka.jp/attraction/128/

 

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「河津桜まつり」と「みなみの桜と菜の花まつり」

静岡には桜のまつりが二つある。河津町で開催される「河津桜まつり」と、南伊豆町で開催される「みなみの桜と菜の花まつり」。どちらも毎年2月〜3月初旬に開催され、早咲きの桜を楽しむ多くの人で賑わう。

河津町と南伊豆町はそれぞれ下田市に隣接しており、下田市から北へ行くと河津町、下田市から南へ行くと南伊豆町がある。

 

2025年、河津桜まつりは第35回、みなみの桜と菜の花まつりは第27回と歴史が異なり、見れる桜並木も異なる。

首都圏からアクセスしやすい「河津桜まつり」に多く人が集まる傾向にあるが、桜をゆったり鑑賞したい人は、「みなみの桜と菜の花まつり」にもぜひ訪れてほしい。

 

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「河津桜まつり」のアクセス・駐車場・トイレ情報

「河津桜まつり」のアクセス・駐車場・トイレ情報

河津桜まつりの会場までは、河津駅が最も近い。東京駅からは直通の特急踊り子号で2時間40分程度。新幹線や在来線は熱海駅で乗り換え、JR伊東線乗り場から伊豆急下田行きに乗る。

車で向かう場合には、東名高速道路沼津I.C.から、国道136号〜伊豆中央道(有料)〜修善寺道路(有料)〜国道414号線経由で約80km、約1時間20分。東名高速道路厚木I.C. からは真鶴道路(有料)〜熱海ビーチライン(有料)〜国道135号線経由で約113kmとなり約2時間30分で到着する。

駐車場はまつり本部前ほかコース両端を中心に点在しており、普通車の場合8:30~17:00までは1台1,000円、以降21:00までは1台200円で利用できる。町内に宿泊する場合、夜間18:00~21:00までNo.12駐車場に無料で停められる。宿で券をもらうことを忘れずに。

車いすを利用する方の駐車場は大型駐車場1番の一部とNo.12駐車場内にあり、通常と同じ料金で利用可能。いずれの駐車場も予約はできないため、伊豆高原駅前の1日500円で利用できる大型駐車場に駐車し、伊豆高原駅から伊豆急下田駅区間の「河津桜パーク&トレインフリーきっぷ」を利用することなども検討しよう。

なお河津桜まつり会場内には、常設トイレのほかに、仮設トイレも設置される。併せて9箇所のトイレがあり、河津駅付近や河津桜観光交流館内、お花見ウォーキングコースにも点在している。時間帯によっては混雑することがあるため、事前にパンフレットのMAPでチェックしておくとよい。

※駐車場・トイレの場所については、この記事内の『第35回 河津桜まつり パンフレット2』をご参照ください。

首都圏から「河津桜まつり」をめぐる、便利な日帰りバスツアー

首都圏から「河津桜まつり」をめぐる、便利な日帰りバスツアー

東海バストラベルと小田急トラベルでは、神奈川県の小田原駅から河津桜まつりをめぐる日帰りバスツアーを販売している。3種類のコースがあり、それぞれ河津桜まつりと伊豆の人気観光スポットを1日で巡れるツアーだ。若者に人気の絶景スポット「小室山リッジウォーク“MISORA”」や、旬の苺を30分食べ放題できるいちご狩りや、伊豆最古の温泉地ともいわれる「修善寺温泉」を選ぶことができる。

首都圏からのアクセスに便利なこのバスツアーを利用して、河津桜まつりを訪れてみてはいかがだろうか。

 

小田原駅からおすすめの日帰りバスツアー

Aコース:河津桜まつりと小室山リッジウォーク“MISORA”&日本百名瀑 浄蓮の滝

Bコース:河津桜まつりといちご狩り30分間食べ放題&小室山リッジウォーク‟MISORA”

Cコース:河津桜まつり&ノスタルジックロマン修善寺温泉フリータイム

公式サイト:https://www.tokaibus.jp/travel/tour_kawazu_sakura.html

 

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「河津桜まつり」の基本情報

河津桜まつり

■開催期間(桜の開花状況に合わせて延長決定)

2025年2月1日(土)~3月9日(日)

■開花情報
https://kawazuzakura.jp/contact.html

■河津町ライブカメラ
https://livecam.town.kawazu.shizuoka.jp/

■河津桜まつり
https://kawazuzakura.jp/

■河津町観光協会
https://www.kawazu-onsen.com/

 

アクセス

【車の場合】

東名高速道路沼津I.C.から:国道136号〜伊豆中央道(有料)〜修善寺道路(有料)〜国道414号線経由で約80km。約1時間20分
東名高速道路厚木I.C. から:真鶴道路(有料)〜熱海ビーチライン(有料)〜国道135号線経由で約113km。約2時間30分

駐車場:普通車1,000円、バイク500円、バス(大型~小型)・マイクロバス3,000円、キャンピングカー1,000円~5,000円(大きさにより異なる)

【電車の場合】

最寄り駅:伊豆急「河津駅」

スーパービュー踊り子JR東京駅~伊豆急河津駅。約2時間30分

直通電車:JR熱海駅~伊豆急河津駅。約1時間30分

新幹線:JR熱海駅~伊豆急河津駅。約1時間30分

 

【2025年】小田原駅・熱海駅からおすすめの日帰りバスツアー

■Aコース:河津桜まつりと小室山リッジウォーク‟MISORA”&日本百名瀑浄蓮の滝

■Bコース:河津桜まつりといちご狩り30分間食べ放題&小室山リッジウォーク‟MISORA”

■Cコース:河津桜まつり&ノスタルジックロマン修善寺温泉フリータイム

 

 

この記事を書いた人

Ryoko Kawada

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務後、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。

 

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